ビションフリーゼはどんな病気にかかりやすいの?症状や予防法も!

1.ビションフリーゼは遺伝的疾患が少ない犬種!

フワフワとした純白の被毛が魅力のビションフリーゼは、平均寿命が12~15歳といわれています。これは他の犬種と比べても長く、ビションフリーゼが長寿であることが分かります。

このように、ビションフリーゼが長寿である大きな理由は「遺伝的疾患が少ない」からだといわれています。これは純血種の愛玩犬としては珍しいのだとか!

しかし、遺伝的な病気が少ないとはいっても、気を付けなければいけない病気もあります。ここからは、ビションフリーゼがかかりやすい病気をみていきましょう。

2.ビションフリーゼがとくに気を付けたい皮膚疾患

「急性湿潤性湿疹」とは

ビションフリーゼはどんな病気にかかりやすいの?症状や予防法も!
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急性湿潤性湿疹は、別名ホットスポットと呼ばれる皮膚疾患です。ビションフリーゼのようなアンダーコートが密生した犬種がかかりやすいといわれており、気温が上がることで体温も上昇するため蒸れてしまい、雑菌が増殖して発症に至ります。

急性湿潤性湿疹は、病名の通り突然発症してあっという間に進行します。発症すると、痒みや違和感による掻きむしりや舐めるような行動がみられ、その部位が脱毛したり、掻きむしった際にできる傷から出血したり、ひどい場合には膿が出ることもあります。

ビションフリーゼはもともと湿気の少ない地中海で生まれた犬種だといわれており、日本のような高温・多湿の環境には適応していません。とくに、じめじめした梅雨の時期はビションフリーゼにとって大変つらい季節…。急性湿潤性湿疹の症状が現れたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

症状が軽度であれば、患部を薬用シャンプーで洗浄し、消炎剤や痒み止め、抗菌剤を使用することで治まる場合がほとんどです。症状が重度であれば、患部の被毛をカットし、内服薬やステロイドを使用して治療します。早急に動物病院で処置すれば、数日~2週間ほどで治るといわれています。

 

予防のためにできることは?

●こまめなトリミング
急性湿潤性湿疹を防ぐには、こまめなトリミングが必須です。とくに発症率が上がる梅雨の時期に近付いてきたら、蒸れないように被毛をカットして皮膚を良い状態に保ちましょう。

●しっかりと乾かす
シャンプー後や雨の日の散歩で濡れた被毛は、そのまま放置してはいけません。毛根が蒸れた状態で放っておくと、細菌が繁殖して急性湿潤性湿疹を引き起こす可能性が高くなります。被毛が濡れたら、ドライヤーで毛根まで完全に乾かしましょう。

●アレルギーに注意
アレルギー体質の犬は、皮膚疾患にかかりやすいといわれています。アレルゲン物質との接触を避けるためにも、何に対するアレルギーなのか検査してもらいましょう。

●体重管理
肥満傾向のある犬は、急性湿潤性湿疹を発症するリスクが高いといわれています。これは、太っていると皮膚に熱がこもりやすく、蒸れてしまうためです。

体重管理は急性湿潤性湿疹を予防するだけでなく、健康維持のためにも大事なこと。ビションフリーゼに長生きしてもらうためにも、日々の体重管理は飼い主の重要な務めだといえるでしょう。

3.垂れ耳だからこそ注意が必要!

「外耳炎」とは


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外耳炎とは、耳介から鼓膜までの外耳の皮膚に炎症が起こる病気です。外耳炎は湿気や細菌・真菌・耳ダニなどの寄生虫、アレルギーなどが原因で発症するため、耳に湿気がこもりやすい垂れ耳のビションフリーゼは注意が必要です。

外耳炎になると、耳の痒みや痛みから首を振ったり、傾けたりする仕草がみられます。また、足で耳を引っかくため、耳の赤みや炎症によって腫れあがるなどの症状が現れ、耳垢が増えるので臭いもします。

外耳炎は耳掃除をするだけでは完治しないので、動物病院で原因を調べてもらって適切な処置をしなければなりません。一般的に汚れがひどい場合は耳道内の清浄を行い、点耳薬などで治療を行います。耳ダニが原因の場合は駆虫薬を使用し、アレルギーがある場合はその治療も行います。

予防のためにできることは?

外耳炎を予防するには、日常的に耳の状態をチェックして清潔に保つ必要があります。耳垢の量や色、臭いに異常がみられた場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

耳のお手入れ方法にも注意が必要です。家庭で耳のお手入れをする時は、ビションフリーゼの耳を傷つけないように飼い主の爪を短くしてからにしましょう。また、綿棒を使うとかえって汚れを奥に押し込むことになり、耳の内部を傷つけてしまう可能性があります。耳のお手入れのときは、綿棒を使わないようにしましょう。

このように、間違った方法で耳掃除をすると外耳炎を引き起こす原因になってしまうこともあります。耳のお手入れの方法や洗浄薬に悩んだら、かかりつけの獣医さんの指示を仰ぎましょう。

4.肥満が原因になることも!

「膝蓋骨脱臼」とは

膝蓋骨脱臼は別名パテラとも呼ばれ、後ろ足にある膝蓋骨が正常な位置から外れてしまう状態をいいます。膝蓋骨脱臼の症状は幅が広いため、その程度によって4つのグレードに分けられます。症状が軽度であれば無症状なことがほとんどで、たまにスキップのような歩き方がみられる程度ですが、これが重度になると歩行困難になり、足を地面につけることすらできなくなります。

膝蓋骨脱臼の原因として、先天的に膝関節や膝関節の周りに異常がある場合や、後天的なケガなどが挙げられます。

膝蓋骨脱臼の治療は、症状の進行と年齢によって異なります。症状が軽い場合は鎮痛剤やレーザー治療などで症状を緩和させる場合もありますが、根本的な治療は外科手術となります。

予防のためにできることは?

膝蓋骨脱臼は先天性の場合もあれば、後天的な要因で起こることもあります。先天性であれば予防は難しいですが、後天的な場合は飼い主に予防ができることもあります。

●生活環境を整える
膝蓋骨脱臼は、ケガや生活環境が原因で後天的に発症することがあります。例えば、高いところから飛び降りた時に足や膝を強く打ったり、滑りやすいフローリングの上で生活したり…。

このような後天的な発症リスクを低くするために、家具の配置を変えたり、フローリングには滑りにくいマットを敷いたりして、生活環境を整える必要があります。

●体重管理
膝蓋骨脱臼は、肥満による膝への負担が原因で発症することもあります。活発なビションフリーゼが運動不足にならないように、十分な運動量を確保しましょう。

5.ドッグフードが合わないことが原因に?

「尿路結石」とは

尿路結石とは、尿中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが結晶化し、結石となったものをいいます。この結石が尿道に引っかかるため、何度もトイレに行くわりに尿の量が少なかったり、排尿する時に痛がったりします。また、おしっこの臭いがきつくなるという特徴もあります。

原因はさまざまだといわれていますが、ドッグフードのミネラルバランスが合っていないために尿路結石を引き起こすこともあります。そのほか、細菌が尿路に感染したり、飲む水の量が少なすぎたりすることが原因になることもあります。

大きな結石は手術で取り出すことが一般的ですが、症状によっては食事療法が行われる場合もあります。治療の方法は結石の大きさ・種類・位置によって異なるため、異変を感じたら早急に動物病院で診てもらいましょう。

予防のためにできることは?

尿路結石を防ぐには、飼い主による食事管理が重要です。リン・マグネシウム・カルシウムのバランスが取れた、AAFCO栄養基準を満たしているドッグフードを選びましょう。また、牛乳やほうれん草など特定のミネラルが偏っている食べ物は控え、サプリメントなどを与える場合はかかりつけの獣医さんの指示を仰ぎましょう。

そのほか、ミネラルが豊富な硬水のミネラルウォーターは与えないようにしてください。飲み水を用意する際は、軟水もしくは水道水を与えてくださいね。

まとめ

ビションフリーゼがかかりやすい病気についてご紹介しました。

一般的に遺伝性の疾患が少なく、長寿で知られているビションフリーゼ。そんなビションフリーゼにいつまでも健康に過ごしてもらうためにも、こまめなトリミングや定期的な健康診断を怠らず、食事管理も徹底したいですね!

また、ビションフリーゼは今回ご紹介した病気のほかに、目の病気にも注意が必要です。とくに流涙症(別名「涙やけ」)にかかりやすいといわれているので、よろしければ下記の記事も参考にしてください。
ビションフリーゼの涙やけを治すには?ドッグフードで改善する? ビションフリーゼの涙やけを治すには?ドッグフードで改善する?
また、ビションフリーゼの飼い方については下記ページで解説しています。
初心者向けビションフリーゼの飼い方 初心者向けビションフリーゼの飼い方

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