チワワの里親になるためには?お迎え方法や心構え

チワワの里親になるためには?お迎え方法や心構え

「子犬を譲ります」など、里親を募集する広告やサイトをご覧になったことはないでしょうか。

現在の日本でワンちゃんを飼う場合、「ペットショップ」や「ブリーダー」から購入する以外にも、「里親」として保護犬を迎えるという方法があります。

しかし、里親とは何のか、あまり一般的に知られているとは言えないのが実情でしょう。
本記事では、保護犬を家族に迎えるための里親制度について解説します。

 

チワワの里親募集とその背景

一昔前であればよく見かけた野良犬ですが、現在ほとんど見かけることはないでしょう。

その理由として、さまざまな理由で飼い犬を手放さなければならなくなっても、現在は保護施設などで引き取ることが当たり前になっているからです。

しかし、どんな理由があれ一度家族に迎えた愛犬を手放すということは、決して許されることではありません。

身勝手な理由で飼育放棄されるワンちゃんたち

近年ペット需要の増加に伴い、飼い主の勝手な理屈で飼育放棄されるワンちゃんが増加しています。

NPO法人「みなしご救援隊犬猫譲渡センター」の東京支部には、飼い始めて間もない生後1年未満の子犬の保護依頼が急増。

せっかく縁があって迎えた愛犬を手放す理由は「臭いが気になる」「思ったよりも大変」「店ではおとなしかった」など、身勝手な意見も少なくないそうです。

1つの命を救うことにつながる「里親」という選択肢

毎年、環境省から「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」が数値で発表されています。

2019年4月1日~2020年3月31日のデータ(犬のみを参照)を見ると、引取り数が32,555頭、そのうち飼い主から手放されたのは3,300頭、所有者不明が29,255頭という内訳になっています。

この数値を多いと見るか少ないと見るかは人によりますが、確認されていないだけでもっと多くのワンちゃんが飼育放棄されている可能性もゼロではありません。

飼い犬は小型犬が主流の日本において、常に人気上位に名前が挙がるチワワですが、「鳴き声がうるさい」「言うことを聞いてくれない」という不満を持つ飼い主さんもいるようです。

しかし、こうした不満のほとんどは、しつけ不足など飼い主の不手際による部分が大きいもの。チワワを生き物ではなく、まるでぬいぐるみのようにただ可愛いだけの存在と考えている方が、理想と現実のギャップに耐えられず手放してしまうというケースが多いようです。

飼育放棄は決して許されません。今この瞬間も、多くのワンちゃんが温かい手を差し伸べてくれる人を必要としています。

これからワンちゃんを買いたいと考えている方は、「買う」のではなく、保護されたワンちゃんを「迎える」里親という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

チワワをお迎えする前の準備や心構え

ペットを購入するだけならお金を出せばできることですが、ペットを飼うということは動物の命を預かること。「お金を出したのは自分だからどうしようが勝手」というわけにはいきません。

ペットを飼うことは、決して気軽に考えずに、相応の準備や心構えが必要なのです。

保護されたチワワのことを知ろう

チワワの里親となる前に、まずはその子がどんな家庭にいたのかどういった性格なのか、少しでも理解があればお互い打ち解けやすくなるでしょう。

どの犬種にも言えることですが、飼育放棄されたワンちゃんは、心に傷を負ったことで本来の性質を失い、中には攻撃性と凶暴性を持ってしまった子もいるので、知らずに迎えるとお互いが不幸になる恐れがあります。

詳しくは、保護団体やブリーダーなどの仲介役に確認してみましょう。
情報を仕入れる中で、多くの子がさまざまな形で保護されていることに気が付くことができると思います。

チワワをお迎えするために必要なグッズや生活環境の準備

チワワは小型犬なので、迎えるにあたりそれほど特別な環境を用意する必要はありません。
ペット可の住宅であればマンションやアパートでも問題なく飼育することができるので、環境で困ることは少ないでしょう。

チワワの飼育に必要なグッズ
  • ケージ、サークル
  • 食器類
  • フード、おやつ
  • トイレ
  • 首輪、リード
  • おもちゃ

保護犬の中には、長い間ケージに閉じ込められていたことで、ケージを嫌がる子もいます。そのため、もしもケージを嫌がるようなら無理に入れたりしないようにしてください。

それまでの経緯にもよりますが、ワンちゃんが怖がること、嫌がること、苦手なことは極力避けて無理強いすることは止めましょう。

下記ページでは、初心者にも分かりやすいように、性格などの特性から食事やしつけなどの基本的な飼い方まで解説しています。こちらも参考にしてみてくださいね。
【初心者向け】チワワの飼い方やしつけ方は? 【初心者向け】チワワの飼い方やしつけ方は?

先住犬がいる場合の注意点

既にご家庭でワンちゃんを飼っている場合、里親としてワンちゃんを迎えるには注意が必要です。ワンちゃん同士の性格や相性にもよりますが、基本的には犬は縄張り意識が強いので、警戒心が強い犬種の場合緊張して落ち着いた生活ができなくなってしまいます。

そのため、慣れるまでは生活空間を分けるなど、先住犬との相性を見ながら、少しずつ打ち解けられるようにしていきましょう。

譲渡前にお試し期間を設けるている場合も多いので、この期間中に家庭環境や先住犬との相性を確かめることができます。
先住犬がいることを事前に相談してみるのも良いでしょう。

里親になるための心構え

保護犬は、保護されるまでの経緯もさまざまで、心や体に傷を負っている子も少なくありません。ある程度の明るさや元気を取り戻している子もいますが、全ての人間に対して好意的とは限らないのです。

懐いてくれるまでに時間がかかったり、日常のちょっとしたことに怯えたり。場合によっては強い攻撃性を見せることもあるかもしれません。

迎える側は、保護犬のこうした心情に配慮しつつ、不自由な思いをさせないためにも、以下のようなことをクリアしている必要があります。

  • 金銭的な余裕はあるか
  • 献身的なサポートが行えるか
  • 家族や近隣の理解を得られるか
  • 一緒にいられる時間を確保できるか

飼育放棄という悲しい経験を二度とさせないためにも、生涯添い遂げる覚悟で迎えてください。ペットをお迎えするということは、命を預かることへの強い責任感が求められるのです。

チワワの里親になるにはどうすれば良い?

保護犬を迎える意味を理解し覚悟を決めたとしても、どうすれば里親になることができるのでしょうか。

ここでは、里親になる方法と飼い主になるために知っておいていただきたいことを、改めて紹介します。

里親募集の呼びかけは全国に

平成31年4月1日~令和2年3月31日の殺処分数は、引取り数32,555頭中5,635頭です。その内1,051頭は生まれたばかりの幼齢期の子犬でした。

毎年決して少なくない数のワンちゃんの命が失われていく中、身勝手な人間の犠牲となる命を少しでも減らすために、保護団体や施設、里親募集サイトでは、「子犬を譲ります」という呼びかけとともに里親を募集しています。

OMUSUBI
審査制の保護犬・保護猫マッチングサイトです。子犬・成犬・シニア犬のほか、小型犬・中型犬・大型犬といったサイズ別のさまざまな保護犬をサイト上で紹介しています。

審査を通過した保護団体の情報が掲載され、審査制マッチングサイトの中でもトップクラスの全国100団体以上が登録しています。

保護犬だけではなく、保護猫の里親も募集しており、質問に答えることで相性診断をすることも可能です。

ペットの命
新しい家庭を探しているワンちゃんや猫ちゃんの里親を募集しているサイトで、子犬から成犬まで幅広い年齢、犬種のワンちゃんを紹介しています。

性格、推定年齢、名前から、しつけ情報、ワクチンや病気の有無まで、詳細な情報を公開しているため、リサーチもしやすいでしょう。

全国の都道府県で、新たな家族を探すワンちゃんが登録されています。

ペットのおうち
事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主や保護活動者と、ペットを飼いたい方が交流するための場所が「ペットのおうち」です。ワンちゃんやネコちゃんはもちろん、鳥や小動物、爬虫類や魚など、多くの動物にアプローチしています。

里親になるのが難しいなら、ブリーダーからお迎えする方法も

保護犬を迎えるということは、1つの命を救うことにもつながります。

しかし、里親になるには相性や条件の確認が行われ、相応の知識や経験を持った人物かどうか、里親として適任なのか認められなければなりません。

迎えたワンちゃんを再び保護犬にするようなことがないよう、飼い主としての適正が求められるので、場合によっては保護犬を迎えることができないかもしれません。
想いや責任感だけでは里親にはなれないのが実情なのです。

迎えたワンちゃんはもちろん、飼い主自身も幸せになるためには、やはり経験が必要です。
まずはブリーダーから子犬を迎えて、飼い主としての知識や経験を積んでいくというのも大切かもしれません。

ブリーダーから迎えれば、多くのサポートを受けることができるので、初心者であっても無理なくワンちゃんとの生活を送ることができます。
少しでも自信がなかったり不安がある方は、一度ブリーダーからワンちゃんを迎えるということも検討してみてくださいね。

まとめ

保護犬とは、捨て犬や迷子犬、繁殖引退、動物愛護センターや保健所に持ち込まれたなど、さまざまな事情で保護されたワンちゃんのことです。

保護犬の里親になるということは、そうしたワンちゃんを家族に迎えるということ。

決して、「好きな犬種がただで手に入るサービス」ではありません。迎えたワンちゃんの一生を見届ける覚悟と、生き物の命を預かるという責任感が必要です。

もしも「好みのチワワの子犬を迎えたい」といったように、犬種や年齢が決まっているのであれば、初めからブリーダーのもとからお迎えするという方法が、飼い主にとっても、ワンちゃんにとっても望ましい形かもしれません。

下記のボタンからは、チワワの子犬とそのブリーダーをご紹介しています。こちらもぜひご覧くださいね。

チワワの子犬を見てみる