ドーベルマンの散歩量は?時間・距離、必要なしつけなど

ドーベルマンの散歩量は?時間・距離、必要なしつけなど

小型犬と比べ大型犬は必要な運動量が多いですが、ドーベルマンはその中でも特に運動量が豊富な犬種です。

本記事では、そんなドーベルマンが1日に必要な散歩の時間や距離をはじめ、季節ごとに気を付けたいポイント、必要なしつけについて解説します。

ドーベルマンの散歩はいつからしてOK?

ワンちゃんが散歩デビューできるのは、ワクチンプログラムが終了してからになります。
生まれてから2ヶ月程度の子犬は、母犬の初乳からもらった免疫が失われている状態なので、ワクチンを接種しないで散歩すると病気に感染してしまうリスクがあるのです。
そのため、ワクチンプログラムを終えて感染症への免疫を得てから、ようやく本格的な散歩ができるようになります。

ワクチンプログラムが終わる時期は、おおむね生後14~16週間頃以降となるのが一般的です。それまで愛犬に自分の足で散歩をさせることはできませんが、獣医師さんから許可を得られれば抱っこ散歩はできるので、飼い主さんが抱っこして外の世界を経験させてあげましょう。

ドーベルマンに必要な散歩量は?頻度・時間・距離

ドーベルマンは大型犬なので、1日に必要な散歩の時間・距離はかなり豊富です。
スマートな見た目のイメージ通り運動欲が旺盛で活発なので、散歩だけではなく定期的に思い切り走り回れる環境で遊ばせてあげられればなお良いでしょう。

散歩時間と距離の目安は?

ドーベルマンに必要な1日の散歩時間の目安は、30~60分くらいの散歩を日に2回。距離にして1回2~4kmの距離が目安です。

ただし、適切な距離や時間はライフステージよって変化するため、散歩後の愛犬の様子を見て調整するようにしましょう。

なお、必要な運動量には個体差があります。無理をさせない範囲でできるだけの運動をさせてあげるようにしましょう。

運動欲を満たすためドッグランの利用も

ドーベルマンは必要な運動量が多いので、毎日の散歩に加えて週末には大きな公園やドッグランなど、思い切り走り回れる環境で運動させてあげると良いでしょう。

ドーベルマンにとって、運動不足は大きなストレスにもなるので、運動にはただの遊び以上の意味があります。

雨の日など、散歩が難しい日はどうする?

愛犬のためには毎日散歩に連れて行ってあげたいところですが、一年中散歩日和というわけではありません。雨の日もあれば、飼い主の都合で散歩に出かけられない日もあるでしょう。

多少の雨で愛犬が嫌がらないようであれば、極力散歩に連れて行ってあげてください。

中には極端に雨を嫌う子もいるので、その場合は仕方がないので家の中で遊ばせてあげましょう。ただし、ドーベルマンは大型犬なので、家の中で安全に遊ばせるには家具をどけたり工夫が必要です

夏・冬に散歩する場合の注意点は?

犬は基本的に暑さに弱い動物ですが、ドーベルマンは寒さにも弱い犬種なので、夏だけでなく冬の散歩にも気を付ける必要があります。

では夏場と冬場、散歩で気を付けるべきポイントはそれぞれどこにあるのでしょうか。

夏場の注意点

暑さに弱いワンちゃんは多いので、夏場の散歩では熱中症にならないよう十分な対策をしましょう。

例えば、こまめに水分補給できるように飲み水を多めに用意したり、体温が上がりすぎないように冷感グッズを用意してあげてください。散歩中に息が荒くなったら、危険な兆候なので、熱中症にならなにようにできるだけ涼しい場所で休ませてあげましょう。

また、散歩に出かける時間帯も重要です。
日が出ている時間帯は避けて、日が昇る前の早朝や日没後など、少しでも涼しい環境で散歩するようにしてください。加えて、散歩に出かける前に、素手でアスファルトを触ってみて、愛犬を歩かせても大丈夫な熱さか確認してから出かけましょう。

冬場の注意点

ドーベルマンは寒さに弱い犬種なので、冬場の散歩は夏場以上に十分な対策をしたうえで出かける必要があります。

具体的には、洋服を着せたり靴を履かせたり、防寒対策をしっかりして散歩を行いましょう。ただし洋服を着ることを嫌がる子も少なくないので、子犬の頃から少しずつ洋服に慣らしていくことをおすすめします。

ドーベルマンの散歩に必要なアイテムは?

首輪/ハーネス
首輪は首に、ハーネスは胴体に装着することで、リードとワンちゃんにつなぐためのグッズです。リードの動きが伝わりやすい首輪と、首に負担がかかりにくいハーネス、用途や愛犬の好みに応じて選ぶことをおすすめします。
夜の散歩用ライト
夏は暑さを避けるために、夜間に散歩に出かけることが増えます。
ドーベルマンは大型犬ですが、ドライバーを含め周囲に存在を知らせるためにも、ライトなどのグッズを装着した方が安全です。
うんちを取るビニール袋とティッシュ
愛犬が散歩中にしたうんちは、自宅に持ち帰り適切に処分する必要があります。そこで、持ち帰るためのグッズを用意しておきましょう。

外でする習慣がない子でも、体調不良などイレギュラーなこともありえるので、持ち歩くことをおすすめします。
飲み水としてだけでなく、散歩中のおしっこを流すためにも使用します。ペットボトルに入れて持ち歩くと使いやすいでしょう。

脱水を予防するためにも、夏場は特に多めに持ち歩きましょう。
おやつ
愛犬が興奮して手が付けられなくなった場合に備えて、持ち歩くと便利です。ただし、カロリーの面から与え過ぎは良くありません。

しつけのご褒美にもなるので、用意しておくと良いでしょう。
散歩バッグ(マナーポーチ)
ここで紹介した散歩用グッズを入れておくために、バッグも用意しておきましょう。
手が自由に使える、体に身に付けるタイプがおすすめです。

ドーベルマンの散歩に必要なしつけは?

しつけは散歩においても重要ですが、大型犬であるドーベルマンにとって、その重要度はかなり大きいと言えるでしょう。

万が一トラブルを起こした時の被害が大きいので、周囲への配慮だけでなく愛犬の安全を守るためにもしっかりしつけてあげてください。

引っ張り癖

散歩中の愛犬の行動で、最も飼い主さんを悩ませている行動の1つが引っ張り癖ではないでしょうか。

引っ張り癖がある子は、興味を引く物を見付けるとすぐに興奮し、リードを握る飼い主を無視して自分の思う通りに行動します。こうした行動は万が一のことが起こる危険があるので、しっかりとしつけておきましょう。

まずは、興奮しないよう室内で練習して、リードを引いたらその場で止まることを覚えさせてください。リードを引いても無視するようであれば、愛犬が進みたい方向とは逆を向いて歩きましょう。

ここで飼い主の行動に気付いて歩調を合わせることができたら、その瞬間に褒めておやつをあげてください。

ポイントは、褒めるタイミング。
正しい行動をした直後に褒めてあげましょう。

拾い食い

散歩中に気を付けたいワンちゃんの行動の1つが、拾い食いです。

道端に落ちている物はお世辞にも清潔とはいえず、中にはタバコの吸い殻など、有害な物も少なくありません。拾い食いした物によっては最悪生命に関わるため、しっかりとしつけてあげたいところです。

拾い食いを止めさせるには、頭を下げられないように基本リードを短く持ちましょう。
地面に口を近付けられないようにして、明らかに危険な物に興味を持ったら体や足で遮ってく物理的に遠ざけてください。

口に入れようと瞬間に叱って、拾い食いを諦めたらご褒美を与えれば「拾い食いしなければご褒美がもらえる」と認識するようになります。

リーダーウォーク

散歩中の問題行動を止めさせるための有効なしつけの1つに、【リーダーウォーク】があります。
リーダーウォークとは、愛犬が飼い主の横をつかず離れず歩かせるためのしつけで、身につければ、飛び出しや飛びつきといったトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

しつけ方はまず、普段の散歩のようにリードをつけて普通に歩きましょう。最初は集中できるように、静かな部屋の中でやれば成功率が上がります。

飼い主の横を厳守するように歩くことに努め、愛犬が進行方向を無視して別の方向に進もうとしたら一旦立ち止まります。
そこから目を合わせたり声をかけたりせず、反対方向を向いて愛犬が元通り横につくまで待ってください。気付いて近くに寄ってきたらすぐにおやつを与えて褒め、再び歩き始めます。

基本はこの繰り返しで、慣れてくれば飼い主の横を定位置として、付かず離れず歩いてくれるようになるでしょう。
飼い主を無視して歩き出したら、無反応で立ち止まり待つことがポイントになります。

散歩から帰ってきたらお手入れも

お散歩から帰ってきたらそのまま家に入るのではなく、足を拭いたりブラッシングをしたり、ある程度のお手入れをしてあげましょう。

特に、肉球や被毛といった散歩で汚れがちな部分は丁寧にお手入れして、キレイにしてあげてから家に入れてあげてください。

下記のページでは、足の拭き方や洗い方、被毛のお手入れについて詳しく解説しています。
散歩から帰ってきてからのお手入れは、色々まとめて行った方が手間が省けるので、清潔さを保つとともに健康の維持にお役立てください。
室内犬の散歩後の足の洗い方は?汚れ対策について 室内犬の散歩後の足の洗い方は?汚れ対策について

まとめ

大型犬で活動的なドーベルマンは、多くの方がイメージする通りとても運動量が豊富な犬種です。

毎日の散歩だけでなく、定期的にドッグランなどで思い切り運動させてあげられる時間を作ってあげられればベストでしょう。

運動欲旺盛な大型犬ということで、他の犬種と比較しても必要な運動量はかなり多いため、今回の記事の内容を参考に、極力満足できるよう運動に付き合ってあげてくださいね。

ドーベルマンの飼い方について詳しく知りたい方は、下記のリンク先もご覧ください。
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