フレンチブルドッグの寿命は?長生きする秘訣ってあるの?!

大好きで大切な存在だからこそ!いつでも元気でいて欲しい

フレンチブルドッグの寿命は?長生きする秘訣ってあるの?!

 コウモリのような耳にムチムチボディ!くしゃっとした顔立ちは愛嬌たっぷりで、一目惚れして飼い始めた方も多いのではないでしょうか。大好きで大切な存在だからこそ、1日でも長く幸せに暮らして欲しいと思うのは飼い主さんなら誰もが願うこと。ではどうすれば長生きできるのか、飼い主さんとしてサポートしてあげられることはあるのかなどを一緒に見ていきましょう。

フレンチブルドッグの寿命って?

小型犬の中では短命といわれる“フレンチブルドッグ”

フレブル
photo by christels

 ワンちゃんの平均寿命は、獣医療の発展と食生活の変化により飛躍的に伸びているといわれています。1983年頃のワンちゃんの平均寿命は8歳以下とされてきましたが、今では平均寿命が10~13歳ぐらいまで生きることが一般的となってきました。特に小型犬は大型犬よりも寿命が長いといわれ、15歳ぐらいまで生きるとされています。

小型犬に含まれるフレンチブルドッグは、平均寿命が10~14歳ぐらいといわれていますので、他の小型犬よりも短命です。その原因の1つとしてはマズル(口のまわりから鼻先にかけての部分)が短いため、呼吸器系の病気を患いやすいからです。とはいえ、最高20歳まで生きたフレンチブルドッグも存在しますので、日頃から健康管理に気を付けていれば平均寿命よりも長く一緒に暮らせるかもしれません。

フレンチブルドッグがかかりやすい病気ってあるの?

命に関わる病気があることも念頭にいれて

 フレンチブルドッグは、他の犬種に比べてかかりやすい病気がいくつもあります。それらの病気の内容や原因などを事前に知っておくことで、いざというときに迅速な対処を取ることができます。ぜひこの機会に覚えておいてください。


●短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)
フレンチブルドッグやシーズー、スパニエルなどの短頭種と呼ばれる犬種に多い病気の1つです。彼らは、頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い、いわゆる“鼻ぺちゃさん”。頭や鼻の構造上から熱い日の気候や興奮時などに呼吸器の病気が多発します。この病気の総称として『短頭種気道症候群』と呼ばれています。

【症状】
・咳
・いびき、呼吸困難
・えずき
・運動をすることに嫌がる
・失神
など

【予防対策】
短毛種のワンちゃんは肥満になると、呼吸不全のリスクが高まります。そのため、きちんと体重管理を行いながら肥満にならないよう気を付けましょう。また短毛種にとって暑さは天敵ですので、温度調整にも気を付けてください。


●水頭症(すいとうしょう)
脳の周りは、脳脊髄液(のうせきずいえき)と呼ばれる脳室系とクモ膜下腔を満たす無色透明の液体があります。この体液が貯溜してクッションの役割をすることで本来脳は守られています。その体液が頭蓋骨の中に過剰にたまり脳を圧迫することで様々な症状が出てくる病気のことを『水頭症』といいます。

【症状】
・元気がなく、疲れやすい
・意識障害や不全麻痺
・神経障害
・斜視(両目の視線が正しく定まらないこと)
・けいれん
・運動障害
など

【予防対策】
早期発見、早期治療が何よりも大切です。上記の症状が見られたり、少しでもいつもと様子がおかしいなと感じたりしたら動物病院で検査を受けてください。


●眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)/眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)
まぶたのふちが目の方向(内側)へとめくれるように反転してしまう病気です。角膜や結膜に傷が付いたり、目ヤニが出たりしたりするのがまさに『眼瞼内反症』の症状の1つでしょう。また、外側にめくれている状態のことを『眼瞼外反症』といいます。どちらも、角膜や結膜が傷つけられて炎症が起こるときに患う症状です。フレンチブルドッグの場合、生まれつきこの症状が起こることもあります。

【症状】
~眼瞼内反症の場合~
・目に痛みやかゆみ
・目ヤニ、涙
・長期間継続すると角膜が白く濁る、黒い色素沈着が見られる
~眼瞼外反症の場合~
・目に痛みやかゆみ
・目ヤニ、涙
・“あっかんべー”をした状態になる

【予防対策】
発症の予防をするのは難しいので、少しでも愛犬の目に違和感を覚えたら獣医師にご相談ください。


●皮膚病
フレンチブルドッグは常にシワの間を清潔に保っておかなければ、直ぐに細菌が繁殖し皮膚病を引き起こします。また、皮膚線の分泌も活発なため皮膚トラブルに見舞われやすく、抜け毛の原因にも繋がります。
特にフレンチブルドッグが皮膚トラブルに合いやすい病気として『アレルギー性皮膚炎』『膿皮症(のうひしょう)』『マラセチア皮膚炎』などがあります。

【症状】
・体をよくかいている
・皮膚が赤い
・毛が固まってよく抜ける
・毛艶が悪い
・肌が弱い
など

【予防対策】
皮膚病の原因は多岐に渡るため一概にはいえませんが、常に清潔な状態を保つこと、食生活にもこだわりストレスをかけないようにしてください。

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