ミニチュアシュナウザーの抜け毛は少ない?ひどい?毛質や対策も

ミニチュアシュナウザーの抜け毛は少ない?ひどい?毛質や対策も

ミニチュアシュナウザーといえば、特徴的な顔の被毛をイメージする方も多いでしょう。

本記事では、そんなミニチュアシュナウザーの抜け毛や、それに対するお手入れ方法について解説します。

ミニチュアシュナウザーが抜け毛が少ない?

結論からいえば、ミニチュアシュナウザーは抜け毛が少ない犬種です。そのため、換毛期にひどい抜け毛で困るようなことはないでしょう。

ミニチュアシュナウザーの被毛はどんな毛質?

ワンちゃんの被毛は、上毛と下毛で構成された「ダブルコート」と、上毛だけの「シングルコート」という2種類。

このうち、ミニチュアシュナウザーの被毛はダブルコートのため、「二重構造」で「抜け毛が多い」という特徴があります。

上毛(オーバーコート)は、外部から体を守る役割があり、少し硬めのワイヤーのような感触です。一方で下毛(アンダーコート)は、密集して生えており防水・防寒の役割を果たす細く柔らかい毛となっています。

ダブルコートだけど抜け毛は少ない

ダブルコートの被毛は、換毛期に暑さや寒さに備えて夏毛と冬毛に生え変わり、多くの毛が抜け落ちるのが一般的です。

しかし、ミニチュアシュナウザーをはじめ、ダブルコートの中にも例外的に換毛期がない犬種も存在します。

とはいえ、抜け毛がまったくないというわけではありません。また、抜け毛は少ないですが毛は伸び続けるので、放っておくと毛玉になりやすいです。ブラッシングなどのお手入れは行ってあげましょう。

ミニチュアシュナウザーの抜け毛対策


photo by Free-Photos

上で説明したように、ミニチュアシュナウザーは抜け毛が少ない犬種なので、その点で困ることはないでしょう。とはいえ、まったく抜け毛がないというわけではないので、なにもしなくて良いというわけではありません。
では、どのようなお手入れをすれば良いのでしょうか。

ブラッシングで毛の絡まりを防ぐ

ミニチュアシュナウザーは、ダブルコートの犬種にしては抜け毛が少ないですが、その分放っておくと伸び続けてしまいます。

伸びた被毛は、お手入れを怠るとすぐに絡んで毛玉になってしまうので、ブラッシングは欠かせません。

毛玉をそのままにするとガッチリ固まってフェルト状になり、皮膚の通気性が悪くなることで皮膚炎のリスクが高くなってしまいます。

つまり、ミニチュアシュナウザーにとってブラッシングは被毛をきれいにするだけでなく、健康を守るために必要なお手入れなのです。

匂いは少ないけど定期的なシャンプーは必要

ミニチュアシュナウザーは体臭が少ない犬種です。それでも皮膚が弱いため、定期的にシャンプーで汚れを落としてあげないと皮膚病になってしまう恐れがあります。

毎日のブラッシングだけでは十分に汚れを落としきれないので、月に1回を目安にシャンプーで体をきれいにしてあげてください。

ただし、上述したように皮膚が弱いため、過度なシャンプーは逆に病気のリスクを高めてしまいかねません。シャンプーは必ず犬用の物を使い、すすぎ残しや乾かし残しには注意してください。水温はやや低めの38℃~38.5℃に設定しましょう。

ご自身で行うのが難しいと感じる場合はカットと合わせてトリミングサロンにお願いするのもおすすめです。

定期的なトリミング(カット)も

ミニチュアシュナウザーの被毛は放っておくと伸び続けるため、人間のように定期的にカットする必要があります。

ミニチュアシュナウザーの被毛のカットについては、こちらのページで詳しく解説しています。代表的なカットスタイルから、カットにかかる料金や頻度などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ミニチュアシュナウザーのカット!頻度やカットスタイル、料金など ミニチュアシュナウザーのカット!頻度やカットスタイル、料金など

ミニチュアシュナウザーのストリッピングとは?

ワンちゃんの毛のお手入れの1つに、ストリッピングという全身の毛を抜くトリミング方法があります。
ストリッピングはミニチュアシュナウザーのようなワイヤーコートの被毛を持つ犬種に対し行われ、人間の手で毛を間引きしてあげる方法です。

ストリッピングのメリット

質の悪い毛がなくなる
状態が悪い毛を抜くことで自然と質が良い毛が残り、被毛を良い状態に保つことができます。ドッグショーに出陳するトレーナーが行うことが多いようです。
退色を防げる
ミニチュアシュナウザーは加齢とともに毛が細くなることで、毛色が退色していく犬種です。ストリッピングを行うことで毛が太く硬いものに生え換わるため、完全に防ぐことはできないものの退色をある程度防ぐことができます。
皮膚が強くなる
毛を抜くことで一旦傷ついた組織を修復するため、新陳代謝が活性化し皮膚がより健康になっていきます。

ストリッピングのデメリット

対応しているお店が少ないので高額
毛を抜くという行為に抵抗を示すワンちゃんや飼い主さんは、少なくありません。
需要があまりないため、対応してくれるトリミングサロンが少なく、また技術が必要なお手入れなので、料金が高額になってしまいます。
抜いた毛が生えそろうまで時間がかかる
ストリッピングは頭から背中にかけて毛を抜くので、生え揃うまで1ヶ月ほど不格好な見た目になってしまいます。その後、生え揃った毛を処理して美しい被毛作り上げます。
この間に外出する際は、お洋服を着せてあげると良いでしょう。

抜け毛の掃除で気を付けたいポイント

ミニチュアシュナウザーは比較的抜け毛が少ない犬種ですが、それでもまったくないというわけではありません。

愛犬の体に留まっている抜け毛であれば、ブラッシングなどのお手入れをして処理できますが、抜け落ちて床に散らばっていまう毛も多いでしょう。そうした抜け毛の掃除は、ちょっとした工夫でしやすくなります。

 

家具の配置を工夫する

ワンちゃんの抜け毛は軽いため、人間が移動するなどちょっとしたことで宙に舞い、ホコリに混じって部屋の隅の方にたまってしまいます。こうなると、掃除機のノズルが届きにくくなり、掃除の手間がかかってしまうでしょう。

掃除のしやすさは、家具の配置で大きく違います。
家具と壁の間に細い隙間があったり、ちょっとした空間があったりすると手が届きにくいので、どんな配置であれば掃除がしやすいのか工夫して配置してください。

また、掃除機やホウキでは抜け毛を舞い散らしてしまうので、ペーパーモップや粘着クリーナーが便利です。

もっと具体的に抜け毛の掃除について知りたいという方には、下記リンク先のぺージもご覧ください。掃除を面倒と感じている方も、ちょっとしたコツを知っておくことで楽になるので、まずはやり方を知ることからはじめてみてくださいね。
犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説 犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説

まとめ

ミニチュアシュナウザーは、ダブルコートの被毛を持つものの、比較的抜け毛が少ない犬種です。

しかし、毛が抜けないということは、伸び続けるということなので、抜け毛が多い犬種とは別の理由でお手入れが必要になります。
見た目の問題はもちろん、愛犬の健康を守るためにも、今回の内容を参考に日頃から丁寧なお手入れをしてあげてくださいね。

抜け毛以外についての情報は下記ページに掲載しています。こちらも参考にしてみてくださいね。
ミニチュアシュナウザーの飼い方まとめ!初心者でも飼える? ミニチュアシュナウザーの飼い方まとめ!初心者でも飼える?

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