ペキニーズの散歩まとめ!頻度・時間・距離は?歩かない場合は?

ペキニーズの散歩まとめ!頻度・時間・距離は?歩かない場合は?

ワンちゃんに毎日の散歩は必要と分かっていても、どれだけの時間をかけて、どれだけの距離を歩けば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

本記事では、小さく優雅な見た目から、運動とはあまり結びつかないペキニーズの散歩事情を解説していきます。

ペキニーズが散歩を始められるのはいつから?

家に迎える前から、「愛犬と一緒に散歩するのが楽しみ」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、子犬を迎えてすぐ散歩に出かけるのは、感染症のリスクを考えると避けたいところ。まずは安全に外出できるよう免疫をつけなくてはいけません。

子犬がお散歩デビューできるタイミング

ワンちゃんのお散歩デビューは、原則ワクチンプログラムを終了してからになります。

子犬は母犬から貰った免疫が徐々に失われていくので、ワクチンを接種することで感染症の免疫をつける必要があるのです。もし、ワクチンを打たずに散歩をした場合、重大な病気に感染してしまうかもしれません。

子犬のワクチンは、基本的に2回。多くて3回接種することになりますが、その後獣医師に確認してもらい、「散歩OK」が出たら本格的な散歩デビューとなります。

ますは抱っこ散歩から

上述したように、本格的な散歩デビューはワクチンプログラムを終えて、獣医師から許可が下りてからになります。しかし、それまで外出してはいけないわけではありません。

ワクチン接種が終わっていなくても、地面に下ろさなければ外に出ても問題ないので、初めての外出は飼い主が抱っこしてお散歩する【抱っこ散歩】が良いでしょう。

外の世界に出ても、他の人間やワンちゃんに触れたりしなければ、危険はありません。抱っこ散歩に連れて行って、まずは外の刺激に慣らしてください。

ただし、抱っこ散歩に関しても獣医師に確認を取ってから始めるようにしましょう。

ペキニーズに必要な散歩量は?頻度・時間・距離

ペキニーズは運動量が少ないので、散歩に必要な距離や時間はそれほど多くありません。
それでも多くのメリットがあるので、ペキニーズにとっても散歩は欠かせない日課です。

散歩は長時間でなくても大丈夫

小型犬であるペキニーズは、それほど多くの運動を必要としません。

もちろんある程度の運動は欠かせませんし、運動以外にもストレス発散などの効果もあるので可能な限り散歩には連れて行ってあげましょう。

しかし、小型犬は骨や関節が弱いので、過剰な運動は健康を維持するどころか逆にケガをさせえることになってしまいます。

特に子犬の頃から運動をさせすぎるのは、成長を阻害することにもなりかねないので、いくら散歩が大切な日課とはいえ、無理をしない程度の運動を心がけましょう。

散歩時間・回数の目安

個体差があるため一概にはいえませんが、小型犬のペキニーズの散歩は、1日1回10分~15分程度で十分でしょう。

そのうえで、まだ運動が足りないようなら時間を延ばしたり、家で遊ぶ時間を設けてあげてください。

ゆっくり歩きながら、飽きないよう散歩コースを変えるなどの工夫をして、色々な場所に連れて行ってあげると効果的です。

夏や冬、悪天候時の散歩はどうすればいい?

散歩は日課とはいえ、天候の問題などの理由で日によっては散歩に出かけられない場合もあるでしょう。

ここでは天候や気候など、ペキニーズを散歩に連れて行く際に注意したい点について解説します。

夏は熱中症に要注意

ペキニーズは毛量が多くダブルコートの被毛を持つこともあり、暑さにとても弱い犬種です。

さらに短頭種であるため、呼吸が苦手で上がった体温を調整することも不得手なので、夏場の散歩は熱中症や脱水症にならないよう気を付ける必要があります。

過酷な夏の暑さを少しでも避けるために、日が出ていない早朝や沈んだ後に散歩に出かけるようにしましょう。

冬は防寒対策を

ペキニーズは暑さに弱いですが、だからといって寒さに特別強いというわけでもありません。そのため、冬に散歩へ出かけるときには防寒対策が必要です。

散歩に出るなら、夏場とは逆になるべく温かい日中に出かけると良いでしょう。

ペキニーズは必ずしも毎日の散歩が必要なわけではないので、風が強かったり雪が積もっている天候が悪い日には無理せず、家で遊ぶ程度でも問題ありません。

悪天候時は室内で遊んであげよう

ペキニーズはそれほど多くの運動量を必要とする犬種ではないので、天候の悪い日は無理をせず室内で遊ぶだけでも必要な運動量を満たすことができます。

とはいえ、もちろん可能であれば毎日散歩には連れて行くのがベストなので、あくまでも無理をしない範囲で散歩には連れて行ってあげましょう。

ペキニーズの散歩に必要なアイテムは?

リード
散歩の際、愛犬と飼い主をつなぐのはリードだけです。
周囲への配慮のためにも、愛犬の安全のためにも、「うちの子は噛まないから」などの理由で付けないのは絶対に止めてください。

リードにはさまざまな種類があるので、愛犬の性格や好みに合わせて選んでください。
ハーネス
ワンちゃんとリードをつなぐためのグッズで、ベルトタイプとベストタイプがあり、どちらも首輪と違い首に負担がかからないというメリットがあります。

短頭種であるペキニーズは呼吸が苦手なので、大きな負担になってしまう首輪ではなくハーネスにしてあげましょう。
愛犬の飲み水やおしっこを流すための水は、ペットボトルに入れて持ち歩くと便利です。暑さに弱いペキニーズのために、夏など暑い日は十分な量を用意しましょう。

トレイとセットになった水筒や折り畳み式のトレイもあるので、合わせて用意するのもおすすめです。
おやつ
ワンちゃん同士のケンカの仲裁や、興奮している際に注意を引くときにも使えます。

また、しつけのご褒美にも使えるので、あれば何かと有用です。ただし、与え過ぎは肥満の原因にもなるのでほどほどにしましょう。
うんちを取るビニール袋とティッシュ
散歩中に排泄する子も少なくないので、持ち帰って処理するために必要なグッズです。

体調不良など不測の事態の可能性もあるので、必ず持ち歩いてください。トイレに流せるタイプのものがおすすめです。
散歩バッグ(マナーポーチ)
今回紹介した散歩用のグッズを、まとめて入れて持ち運ぶためのバッグです。
散歩中はリードを持つため、手を使わなくて済む身に着けるタイプが良いでしょう。
夜の散歩用ライト
ワンちゃんの姿は、日が落ちると人間以上に視認しにくくなるため、ドライバーや歩行者に存在を知らせるために、ライトなどの発光するグッズは必ず装着させましょう。

ペキニーズの散歩に必要なしつけは?

ワンちゃんを飼ううえでしつけは必要不可欠です。それは散歩についてもいえることで、散歩中に周囲への配慮のためにも、何よりも愛犬の安全を守るためにもしっかりとしつけてあげてください。

いざという時に愛犬を守れる「マテ」

「マテ」はワンちゃんに覚えさせるとさまざまな場面で役に立つので、ぜひとも教えておきたいしつけです。マテができるようになると、散歩中に車道への飛び出しや、拾い食いを防止できるので、愛犬を危険から守ることができます。

また、興奮して吠えたり噛みついたりするのを抑えられるため、周囲への配慮にもなります。

リーダーウォークができるとより安心

リーダーウォークとは、散歩のときなど飼い主と愛犬が一緒に歩く際、ワンちゃんが飼い主とつかず離れずの距離を保つ歩き方です。これができるようになれば、あらゆる面で安心して安全な散歩ができるようになります。

最初は静かな家の中で歩かせることから始めてください。愛犬が自分より前に行こうとしたら、短く持ったリードを逆方向に軽く引きます。

歩きながら時々立ち止まり、愛犬がそのまま歩こうとしたらリードを引いて逆方向に歩く。これを繰り返せば次第に飼い主の横を歩くことが当たり前になっていくでしょう。

ポイントは、常に飼い主の横を歩かせることです。

ペキニーズと散歩する際に気を付けたいこと・散歩マナー

ワンちゃんとの散歩は、ただ歩けば良いというわけではありません。
人間と同じように、ワンちゃんも毎日同じことをしている飽きてしまいます。また、飼い主である以上、愛犬も含めてマナーを守る必要があります。

散歩コースに変化を付ける

散歩は運動欲を満たしてあげるだけではなく、好奇心も満たしてあげることが大切です。そのためにも、距離や時間だけでなく散歩コースにも変化をつけてあげると良いでしょう。

いつものコースを逆に回ったり、複数の散歩コースを用意して日によって変えるなどができれば、マンネリ化することなく散歩を楽しむことができます。

また、散歩中のワンちゃんが集まる公園などを散歩コースに組み込んでおけば、他のワンちゃんと交流ができるのでおすすめです。

飼い主が守るべきマナー

散歩の際は、飼い主が守らなければならないマナーがいくつも存在します。その最たるものがリードでしょう。

どれだけ大人しくい小型犬であっても、周囲への迷惑にならないからとノーリードでの散歩はマナー違反です。愛犬の身を守るためにも、首輪やハーネスに着けたリードをしっかりと持って、行動をコントロールしましょう。

また、おしっこやうんちなどの排泄物の処理も、飼い主が守るべきルールです。
愛犬がおしっこをしたら、臭いが残らないように水で流してください。うんちはペットシーツに包み、うんち袋に入れて家に持ち帰ってから処分しましょう。

散歩で愛犬が歩かなくなったらどうすればいい?

ワンちゃんは散歩好きな子が多いですが、中には散歩が嫌いだったり散歩中に歩かなくなったりする子もいます。飼い主としては心配ですし、どうすれば良いのか困ってしまうでしょう。
ここでは状況ごとに、歩かなくなる原因とその対処法を紹介します。

子犬時に散歩を嫌がる

原因
散歩デビューしたばかりだと、中にはお散歩中に歩かなくなる子犬もいます。この場合、外の世界に慣れていないため警戒心が働いていることが原因でしょう。
新しいことに挑戦するのは、人間でも大変なので、ある程度は仕方がありません。
対処法
子犬が座り込んでしまうようなら、リードを軽く上に引いて子犬が顔を向けている方向とは逆に歩くと良いでしょう。また、おやつやおもちゃといったご褒美で気を紛らわせるのも有効です。

何かに怯えている

原因
経験が不足してしまうと、必要以上に物事を怖がってしまい、常に何かに怯えているような子に育つ可能性があります。

家族以外の人や犬、車や工事の音など、家の中では触れる機会がないものに対して、過敏に反応して動けなくなってしまうことも珍しくありません。
対処法
特定の人や物、場所に対して怯えているようなら、その場所を避けるように散歩のルートを変更すると良いでしょう。

また、おやつやおもちゃを利用して意識を逸らしたり、ネガティブな感情をポジティブなものでに上書きするのも有効です。

構ってほしくて動かない?

原因
散歩中に嫌で歩かなくなる以外にも、「飼い主に構ってほしい」という理由から歩かなくなる子もいます。

これは要求吠えと似ていて、自分のわがままを飼い主に聞いてもらいたいという意図があるので、抱き上げてしまったりすると逆効果です。
対処法
この場合、飼い主が構ってしまうと良くありません。ワンちゃんは、「飼い主が要求に従った=自分が上」と認識してしまい、主従関係が壊れてしまいます。

これでは問題の解決にならないので、構わずにあくまで飼い主主導で散歩を続けるようにしましょう。

ケガや体調不良で動けなくなることも

多少の差はあるものの、ワンちゃんは基本的に散歩が好きな動物です。それまで何の問題もなく普通に散歩をしていたのに、ある日突然嫌がるようになったら、何らかのケガや病気の可能性があります。

ペキニーズをはじめとした小型犬は骨が細く関節が弱い傾向があるので、「気付いたらケガをしていた」ということもあるでしょう。

「体に触れると痛がる」「特定の部位をかばう」「動くのを嫌がる」などの行動を見せるようなら、一度動物病院で診察してもらってください。

散歩から帰宅したらお手入れを

帰宅後は、まず足を拭いてから家に上がりましょう。基本的に乾いた布で問題ありませんが、草むらや水たまりなどに入って汚れが気になるのであれば、ウェットティッシュや濡れタオルで拭いたり、ぬるま湯で優しく洗ってください。

洗った後は生乾きのまま放置せずに、ドライヤーも使ってしっかりと乾かしましょう。
また、ペキニーズは自分からは水を飲まなくなる場合があるので、帰宅後の水分補給も忘れずにしてあげたいところです。

まとめ

愛犬との散歩は大切な日課であり、同時に飼い主にとって楽しみの時間でもあります。

基本的に、ワンちゃんは散歩が好きなので、十分な距離と時間を歩けば良いのですが、場合によっては動かなくなるなどの問題が生じることもあるでしょう。

今回の内容を参考に、しつけをはじめとした準備を万全にして、愛犬との楽しい時間を過ごしてくださいね。

ペキニーズについて詳しく知りたい方は、下記ページもご覧ください。飼い方の疑問についてもお答えしています。
初心者向けペキニーズの飼い方!飼いにくい犬種なの? (2) 初心者向けペキニーズの飼い方!飼いにくい犬種なの?

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