【柴犬がかかりやすい病気は?】症状や予防法・遺伝病についても

柴犬の寿命は12歳~15歳で、病気になりにくく頑丈な犬種と言われています。それでも病気になることはあります。
しかし、病気になったとしても、持ち前の我慢強さから体調の悪さを表に出すことはあまりないので、飼い主であっても気付きにくいでしょう。
病気の治療のためには、早期発見が欠かせません。少しでも異変を感じたら、早めに獣医さんの診察を受けるようにしましょう。

柴犬がかかりやすい皮膚・耳の病気

柴犬のかかりやすい病気
photo by Benkai

柴犬を飼ううえで気を付けたい病気の1つに、皮膚病があります。
皮膚が弱いためブラッシングなどのお手入れは意識して丁寧に行うといいでしょう。
同様に、耳の感染症である外耳炎にも注意してください。

アトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎

柴犬が気を付けたい皮膚疾患にはどのようなものがあるのでしょうか?
代表的な病気は、アレルギー性皮膚炎アトピー性皮膚炎の2つ。どちらもアレルギーが原因で発症する皮膚疾患ですが、アレルギーの原因であるアレルゲンとの接触の仕方や、症状が異なります。

どちらにも共通するのは、「皮膚炎を発症して痒がる」ということです。
柴犬が患いやすい皮膚疾患については、下記ページで詳しく解説しています。愛犬に辛い思いをさせないためにも、どんな対応をするべきか知っておくといいでしょう。
【柴犬に多い皮膚トラブル】かゆみ・アレルギー・皮膚病はどうする? 【柴犬に多い皮膚トラブル】かゆみ・アレルギー・皮膚病はどうする?

外耳炎

<症状>
・頭を振る、首のあたりを掻く
・耳を床にこすりつける
・耳垢の量が増える
・耳をかゆがる
・耳から悪臭がする
・耳が赤く腫れ湿疹ができる
・耳の中から膿が垂れてくる(重度)

<原因>
外耳炎の原因として一番多いのが、耳道への細菌や真菌の繁殖です。
その他、寄生虫感染やアレルギー、腫瘍、異物の混入の可能性もあります。

<治療法>
まずは耳の洗浄を行い、そのうえで原因に合わせた、点耳薬や内服薬による治療を行います。炎症が強い場合は抗炎症薬を使用しながら、通院で対応することになります。
異物混入や腫瘍が原因の場合、それらを除去します。

<予防法>
最も有効なのは、定期的な検診です。予防になるだけでなく早期発見にもつながるので、万が一外耳炎になっても早期回復が見込めます。

ご家庭でできる予防法としては、定期的な耳掃除が有効です。ただし、やりすぎると耳を傷つけて逆にリスクを上げることになるので、やりすぎないよう適度に行ってください。
外耳炎は再発が多いため、湿度が高く外耳炎を患いやすい梅雨の時期は特に注意しましょう。

足や関節の病気

足や関節の病気は、小型犬がなりやすい病気です。
先天的な問題の場合もありますが、生活環境に次第で後天的に悪くしてしまう可能性もあります。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)/パテラ

<症状>
膝蓋骨脱臼とは、いわゆる膝のお皿が正しい位置からずれた状態(脱臼)を言います。
膝蓋骨脱臼は、症状によりグレード1~4まであり、それにより治療法も異なります。

・グレード1
膝蓋骨を押すと外れるが、手を離せば正しい位置へ戻る状態。

・グレード2
軽く押しただけで脱臼し、手を離しても正しい位置へ戻らない状態。膝を動かすことで元の位置に戻ることも。

・グレード3
常に脱臼しており、手で正しい位置に戻そうとしてもすぐにまた脱臼してしまう。

・グレード4
常に脱臼して正しい位置に戻せず、骨が変形している。膝を曲げたり歩いたりできないことも。

<原因>
先天性と後天性のものがあります。
先天性は、生まれつき膝の靭帯が弱いなど、膝関節周辺の形成不全です。発育に伴う骨や筋肉が成長が十分でない場合もあります。
後天性は、主に事故などで外からの圧力がかかったことによります。高い位置から着地することで、膝に過度な負荷がかかることで発症します。

<治療法>
グレード1、2と症状が軽い場合は、投薬などの内科的治療が中心です。内服薬やサプリメント、筋肉注射などで、経過をみることになります。

グレード3、4と重度であれば、外科手術で対応する必要があるかもしれません。
早い段階で手術に踏み切れば、手術にかかる時間も回復も早まります。脱臼したまま長期間放置していると、骨が変形して靭帯が損傷する可能性もあるので注意が必要です。

<予防法>
膝蓋骨脱臼の予防には、いくつか方法があります。

・体重管理
人間同様、体重が増加すると膝への負担が大きくなります。そのため、先天的に膝に問題があるようなら体重管理は重要です。

・運動
膝の筋肉を鍛えれば脱臼の予防になりますが、発症していると過度な運動は逆に悪化させる原因になる場合があります。

・生活環境の見直し
フローリングなど滑りやすい床材で生活していると、立っているだけで踏ん張ることになるので関節に負荷がかかります。愛犬の膝のためにも、コルク板やカーペットなどを敷いて、滑りにくくしてあげましょう。

・足のお手入れ
爪や足裏の毛が伸びすぎた状態でも滑りやすくなるので、定期的にチェックしてカットするといいでしょう。

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)

<症状>
・腰を振って歩く(モンローウォーク)
・四肢をつっぱって歩く
・後ろ足を一緒に動かして走る
・横座りをする
・立ち上がるのに時間がかかる
・立っているとき、後ろ足の間隔が狭い 
・階段の昇り降りや運動を嫌がる

<原因>
先天的な遺伝の問題や、成長期の食事・運動により発症するといわれています。
大腿骨を受け止める骨盤のくぼみ(寛骨臼)が浅かったり、本来は丸い大腿骨の先端が変形したりすることで、歩行の異常などが現れます。
股関節形成不全の症状は生後 4~12 ヶ月頃に確認されることが多いですが、2~3歳になってから症状が現れる場合もあります。

<治療法>
大きく「内科的治療(保存的)」と「外科的治療」に分けられ、年齢や症状、股関節の状態、飼い主の希望によって治療法が決められます

・内科的治療(保存的)
内科的治療では、鎮痛剤やレーザーによる痛みの軽減が主な目的になります。
症状が重度であったり、症状の改善が見込めない場合は外科治療の必要があります。

・外科的治療
外科的治療では、「骨盤3点骨切り術」「股関節全置換術」「大腿骨頭切除術」という手術での対応となります。ワンちゃんの症状や関節の状態にによって、手術の時期や方法が選ばれます。

<予防法>
・体重管理
幼い頃に過剰な栄養を与えることでリスクが増大します。また、肥満を防止して症状の進行を防ぐためにも、日頃から体重管理をしましょう。

・運動
体重管理のために運動は必要ですが、過度な運動は股関節の状況を悪化させることになるので注意が必要です。

・生活環境の見直し
フローリングなど滑りやすい床材で生活していると、立っているだけ股関節に負荷がかかります。予防のために床にコルク板やカーペットなどを敷いてあげましょう。

・足のお手入れ
爪や足裏の毛が伸びすぎた状態でも滑りやすくなるので、定期的にチェックしてカットするといいでしょう。

お腹に黒いシミ?それ、甲状腺機能低下症かも…

【甲状腺機能低下症】とは、体の代謝を活発にする甲状腺ホルモンが不足した状態で、様々な症状があらわれます。 適切な治療を行えば症状は改善します。

甲状腺機能低下症

<症状>
・ 元気がない
・ 長時間眠ったままで、なかなか目覚めてくれない
・ 暖かい季節でも寒がる、体温が低い
・ 心拍数がとても低い
・ 体幹部や尾の脱毛が目立つ
・ 皮膚に黒いシミができている
・ 顔面神経麻痺
・毛が抜ける
・原因不明の体重増加

<原因>
ワンちゃんの甲状腺機能低下症は、甲状腺自体に問題がある場合がほとんどで、多くは「リンパ球性甲状腺炎」「特発性甲状腺委縮」「甲状腺腫瘍」などから起こります。
それ以外の原因では、脳下垂体や視床下部に問題がある場合も。
この内、リンパ球性甲状腺炎は自己免疫疾患と考えられています。

<治療法>
甲状腺ホルモン薬を投与することで治療しますが、原則として生涯投薬し続けなければなりません。投薬量は少ないと効果がなく、多いと甲状腺機能亢進症を引き起こすため、定期的に血液検査をすることで最適な量を把握しておく必要があります。

<予防法>
明確な予防方法はないので、早期発見、早期治療を心掛ける必要があります。
そのためにも、動物病院で定期的な検診をするといいでしょう。
ご自宅では、ワンちゃんの行動や皮膚の状態などをチェックして、上記のような症状が確認できたら、迷うことなく動物病院で診察してもらってください。

命に関わる心臓の病気

心臓の病気は、場合によっては命に関わる恐れがあるため、決して軽くみてはいけません。
軽度であれば、脈の乱れはあるものの特に症状はなく、年齢を重ねることで発症のリスクがあるので注意が必要です。

洞不全症候群

<症状>
・重度の不整脈(洞房ブロック、心房細動、心房粗動、上室頻拍)
・ふらつく
・運動を嫌がる
・疲れやすい
・突然の嘔吐
・意識の混濁

<原因>
加齢によりリスクが増大する病気です。
線維化や炎症(心筋炎、心内膜炎)、心筋症、心臓の腫瘍、心筋の虚血、迷走神経の緊張といった、心臓の異常により発症します。
上記の症状が確認できたら、太ももの内側の脈を取って、不整脈がないか確認してみましょう。

<治療法>
病気の進行具合にもよりますが、最終的には外科療法でペースメーカーを心臓に埋め込む必要があるでしょう。
そこまで重度でなければ、心拍数を増やす薬や交感神経緊張を増やす薬、強心剤、消炎剤、血管拡張剤、抗不整脈薬といった薬を投与することで対応可能です。
心臓の検査を受け、獣医さんの話を聞いたうえで治療方法を選ぶといいでしょう。

<予防法>
これといった予防方法はありません。症状が現れたら早めに診察してもらいましょう。重症化すると命に関わる病気なので、「おかしいな?」と思ったら動物病院で心電図を取ってみると確実です。

老化でリスクが高まる目の病気

目には【水晶体】と呼ばれる、カメラのレンズと同じ役目をする器官があります。
水晶体は正常な状態では透明ですが、白内障はこの水晶体の一部もしくは全部が何らかの原因で変性し、白く濁ってしまう病気です。それにより、光が届かなくなり、視力を失ってしまいます。

白内障

<症状>
水晶体の濁りが強くなると、視覚障害が現れるので、室内で柱や壁にぶつかったり、ちょっとした段差につなずいたりするようになります。階段や暗がりを怖がったり、音に驚くようになったら、白内障を疑ってください。

<原因>
白内障は、加齢とともにリスクが増大する病気で、個体差はあるものの、多くの場合6歳頃に症状が現れます。
一般的な「老年性白内障」のほか、若齢のうちに発症する「若年性白内障」にも注意が必要です。こちらは、遺伝的な原因で発症するとされており、2歳ぐらいまでに症状が現れます。
それ以外にも、糖尿病の合併症や、外傷や中毒などが原因で発症する場合もあります。

<治療法>
初期段階であれば、点眼薬などの内科的治療で、病気の進行を遅らせることが可能です。
しかし、内科的治療では根本的な解決はできないので、完治を目指すなら手術の必要があります。
ただし、ワンちゃんの白内障手術には専用の器具や設備などが必要となるので、対応してくれるかどうかは確認してみないと分かりません。術後も、エリザベスカラーで目を保護するほか、点眼薬の投与が必要など、ケアが必要となります。

<予防法>
白内障には、明確な予防法は存在しません。
しかし早期で発見できれば、症状の進行を遅らせることができるので、定期的な検診でなるべく早く見つけてあげましょう。日頃から愛犬の目をチェックして、黒目の部分が白く濁っていることに気付いたら、視力に影響が出る前に動物病院で診察してもらってください。

柴犬など日本犬はなりやすい?認知症

柴犬をはじめ、日本犬は認知症になりやすい犬種と言われています。その理由として、魚類中心から肉類中心に変わった食生活の変化があるそうです。
ある程度の年齢になったら予防を心掛けるようにしましょう。

認知症

<症状>
・呼んでも反応しない
・夜鳴きが止まない
・狭いところに入りたがる
・その場でぐるぐる回る
・食欲が増えるのに体重が落ちる
・粗相が増える

<原因>
認知症の明確な原因は分かっていません。加齢による脳の変化や、神経伝達物質の減少などが原因ではないかといわれています。

<治療法>
認知症は一度患うと完治が見込めません。症状を緩和する方法もないので、覚悟を持って一生付き合っていく必要があるでしょうい。

<予防法>
認知症は、何よりも予防が重要です。
何よりも、刺激を減らすことが良くないので、老犬になったからといって散歩を減らすようなことはしないようにしましょう。体力の低下にもつながります。
また、食事を見直すのもいいでしょう。下記ページでも認知症について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【柴犬は認知症になりやすい?】症状・予防・治療・介護について 【柴犬は認知症になりやすい?】症状・予防・治療・介護について

柴犬が震えてるなら、脳の病気の恐れがあります

脳腫瘍は恐ろしい病気ですが、できた部位により様々な神経症状がみられるため、症状から判別するのは難しいかもしれません。例えば、脳幹に腫瘍ができると平衡感覚の異常が、後頭葉に腫瘍ができると視覚異常を示したりします。
腫瘍が小さいうちは症状がみられないことも多く、異常に気づく頃には、既に腫瘍が大きくなっていることも珍しくありません。

脳腫瘍

<症状>
・一定の方向にグルグル回り続ける
・体の平衡や姿勢が保てない(運動失調)
・首がねじれた状態になる
・頸部知覚過敏

<原因>
はっきりとした原因は分かっていませんが、犬種や性別、年齢を問わず発生し、特に高齢犬の発生が多いといわれています。

<治療法>
治療方法は大きく2つ。
1つは、手術や放射線療法、化学療法といった外科的治療で、腫瘍そのものを除去、減量する方法です。もう1つは腫瘍により脳圧が亢進したり、脳の浮腫が起こっている場合に、薬を使って症状を軽減する、支持療法といわれる治療法です。

<予防法>
原因が分からない病気なので、実質的に予防はできないと考えてください。
そのため、早期発見、早期治療が重要になるので、症状を確認したらすぐに診察してもらいましょう。

特発性前庭疾患

<症状>
・頭が急に傾く
・黒目が横に流れる
・眼球が回転する
・片方の目の高さが低くなる
・同じ方向にグルグルと歩き回る
・横になったまま一方向に回転する

このほか、嘔吐したり、食欲不振になる場合も。
発症直後の症状は重いものの、大抵3日程度で改善に向かい、3週間以内に症状が消失しますが、後遺症として斜頸(頭が急に傾く)が残ったり、再発する場合もあります。

<原因>
原因は不明のため、予防ができない病気です。
特発性前庭疾患とは、「平衡感覚を司る前庭神経に異常が発生し、斜頸や眼振など前庭神経障害の症状が起こる病気」の中で、原因が特定できないものの総称です。

<治療法>
治療の必要はなく、自然の回復が見込める病気です。
基本的に予後は非常に良好なので心配する必要はありませんが、老犬の場合は体力の低下から、気持ち悪さで嘔吐や食欲不振が見られるため、状態によっては対症療法が必要になります。
主に水分や栄養の補給、酔い止め薬や前庭鎮静作用薬の投与などを行います。

柴犬の遺伝病

遺伝性の病気「GM1ガングリオシドーシス」は、予防も治療もできず、最終的に死亡してしまいます。
繁殖する際に、あらかじめ父犬・母犬の遺伝子検査を行い、適切なブリーディングを行うことで、遺伝子に異常のある子犬を産ませないようにしなければなりません。

GM1ガングリオシドーシス

<症状>
・5~6ヶ月齢:バランスの欠如 軽度麻痺
・7~8ヶ月齢:接触や音に対するびくつき 重度麻痺
・9~10ヶ月齢:歩行・起立不能、視力障害、筋緊張(四肢 頭部)
・11~12ヶ月齢:筋緊張(全身)、痙攣、音や呼びかけに無反応
・13~15ヶ月齢:惰眠 死亡

<原因>
遺伝による致死性の先天的な病気です。
遺伝子の異常により、本来なら分解されるべき物質が分解されずに脳や臓器に蓄積し、さまざまな神経症状や運動失調を引き起こします。

<治療法>
現在、できる治療は対症療法のみで、完治が見込めるような有効な治療法は見つかっていません。

病気の予防は日々の健康チェックから

他の犬種と比べて病気になりにくい柴犬でも、時には健康を損なうこともあるでしょう。
ここでは、柴犬の健康状態を確認するためのチェックポイントを紹介します。

柴犬の健康チェックポイント

・しっぽや耳の状態
巻き上がったしっぽが特徴の柴犬ですが、これが元気のバロメーターにもなります。垂れ下がっていたら、元気がないかもしれません。また、柴犬のらしい立ち耳が垂れている場合も、注意が必要です。

・食欲
食事は、生きるうえで欠かせない行為です。そのため、愛犬の食事を見ていれば、健康状態や心理状態が分かるでしょう。食欲が落ちているときだけではなく、異様に食欲が旺盛なときも注意が必要です。

・目
柴犬は、他の犬種と比べても白内障になりやすい犬種です。また、目の周りは皮膚が薄いので、皮膚炎の症状が現れるやすい箇所でもあります。

◇目のチェック
・ワンちゃんの頭を優しく包んで目を見る
・頭を触って嫌がらないか
・目やにや充血、瞼の腫れがないか
・瞳孔の大きさが左右で違っていないか
・瞳孔が開いたままになっていないか
・黒目が濁っていないか

・鼻
鼻の頭から鼻筋にかけて、触っても嫌がらないか確認してください。嫌がるようなら、ケガや病気などを患っている可能性があります。また、ワンちゃんの鼻は適度に湿っているのが普通なので、乾燥してるようなら注意しましょう。また、腫れものなどはないか、鼻水は出ていないかもチェックしてください。

・耳
柴犬が気を付けたい耳の病気【外耳炎】は、放置すると中耳炎のようなほかの耳の病気にも発展する恐れがあります。耳の異常を見つけたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

◇耳のチェック
・しきりに耳を振ったり、掻いたりしないか
・耳を触って痛がらないか
・耳の中が赤くなっていないか
・湿疹やかさぶたはないか
・耳垢は溜まってないか
・悪臭はしないか

・口
ワンちゃんは虫歯にはあまりなりませんが、歯周病には気を付ける必要があります。歯周病は、歯を失うばかりでなく、内臓の病気に発展する恐れもあるため、早期発見・早期治療を心掛けましょう。

◇歯のチェック
・マズル(鼻先から口の周り)を触って嫌がらないか
・口臭はしないか
・歯茎の色がきれいなピンク色をしているか
・歯垢や歯の表面に黄褐色の歯石が付いていないか
・口の中が熱くないか
・歯が欠けたり、口腔内に腫れなどがないか

・足
柴犬は、膝のお皿が外れやすい犬種なので、膝の状態には日ごろから気を配りましょう。また、足の付け根は、リンパの腫れや、皮膚病の症状が現れやすい場所でもあるため、目でも手でも確認しましょう。

◇足元のチェック
・歩き方がおかしくないか
・横座りしたり、動くのを嫌がったりしていないか
・足の付け根から足先まで、異常はないか
・肉球の間に腫れや発赤がないか
・爪が伸びすぎていないか

・胸からお腹
脇の下にはリンパが流れているため、ここが腫れていないか、脂肪の塊のようなものがないかもチェックします。また、お腹や脇は皮膚が柔らかいため、皮膚病の症状が現れやすい場所でもあります。皮膚の状態も目で見て確認しておきましょう。
雌犬の場合は乳や、その周辺が腫れていないかも確認してください。
胸とお腹を触り、痛がる部分や腫れ、しこりがないか、赤みや発疹がないか確認しましょう。

・背中、しっぽ、被毛
毛の状態は重要な健康のバロメーターです。艶がなく、パサついているときは体調が良くない可能性があります。
背中からしっぽまで順に触っていき、痛がる場所や骨が曲がっている場所がないか。毛をかき分けて地肌を見て、脱毛や赤くなっている部分がないか確認してください。

・肛門まわり、陰部
肛門のまわりに汚れや炎症がないか、陰部の腫れや分泌物などが見られないか確認しましょう。

・排泄物
排泄物には様々な健康状態が現れます。下痢ひとつとっても、消化器系の病気、寄生虫、細菌感染など様々な原因が考えられます。いつもと違う便が出たら、念のため獣医さんに見せるといいでしょう。

◇排泄物のチェック
・尿の色が濃かったり、濁っていたり、血が混じったりしていないか
・便は黄色っぽい、黒っぽいなど、普段と色が違わないか
・血が混じっていたりしないか
・柔らかかったり、硬すぎたりしないか

まとめ

柴犬は、遺伝性の病気などになりにくく、比較的丈夫な犬種です。
それでも、全く病気にならないわけではなく、個体によってはいくつかの病気に気を付けなければならないでしょう。
そのためにも、毎日の食事や生活習慣などには気を付ける必要があります。

下記ページでは、柴犬の飼い方について詳しく解説しています。
病気以外の性格や価格からお迎えしてからのことについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者向け柴犬の飼い方 初心者向け柴犬の飼い方
柴犬の専門家であるブリーダーからお迎えすれば、お迎えする際にどんなことに気を付けて飼えばいいか、詳しく解説してくれるでしょう。お迎え後も、悩みや疑問など相談すれば、気軽に相談に乗ってくれるので、心強い味方になってくれます。

ブリーダーナビは、安心価格と取引保証で、顧客満足度98.9%!掲載されているワンちゃんの頭数も日本最大級の子犬販売サイトです。「柴犬の子犬を迎えたい」と検討中の方は下記の「柴犬の子犬を探す」のボタンから、ぜひ一度ご覧になってください。

柴犬の子犬を探す