犬のいびきには要注意!?ワンちゃんの鼻の病気について

短頭種と呼ばれる犬種に多い病気

犬のいびきには要注意!?ワンちゃんの鼻の病気について
photo by Josh Henderson

短頭種とは、頭蓋骨の長さ(スカル)に比べ、鼻の長さ(マズル)が短い犬種のことを指します。いわゆる鼻ぺちゃの顔立ちをしているフレンチブルドッグ、パグ、ブルドッグ、シーズーなどが挙げられます。

他の犬種よりも鼻先が短い犬種のためか鼻腔(びこう、医学用語:びくう)が狭くなりやすく「鼻腔狭窄(びくうきょうさくしょう)」という病気を発症しやすいと言われています。この鼻腔狭窄症とは一体どんな病気なのでしょうか。

鼻腔狭窄症ってどんな病気なの?

いびきや呼吸が荒くなっていたら要注意!

フレンチブルドッグ
photo by Josh Henderson

鼻腔狭窄症(びくうきょうさくしょう)とは、短頭種によく見られる病気の1つです。鼻の穴とその奥に続く鼻腔と呼ばれる空間が狭くなった状態のことを指します。この病気を患うと、鼻呼吸がスムーズにできなくなるため気管や肺に負担が掛かってしまい、他の病気まで招いてしまう恐れもあります。

睡眠時のいびきやお散歩中に「ガーガー」「ハーッ、ハーッ」といった呼吸をしていたら、この病気の可能性が非常に高いといえます。

鼻腔狭窄症の原因ってあるの?

主な原因としては、そのほとんどが先天性として挙げられ、生まれつき鼻腔が狭くなりやすい短頭種に見られます。

それ以外としては、感染症やアレルギーなどによって鼻の中の粘膜が炎症し、鼻腔が狭くなってしまうことで鼻腔狭窄症を患うこともあります。

こんな症状が出たらご用心

ご自宅の愛犬が下記のような症状が見受けられた場合は、すぐにかかりつけの動物病院を受診してください。


【もしかしたら鼻腔狭窄症かも!?】
・日常的に「ガーガー」「ハーッ、ハーッ」「ヒューヒュー」などの呼吸をしている
・鼻づまりをしている
・睡眠時に「グーグー」と音を立てていびきをかく
・睡眠時、苦しそうに荒い呼吸をしている
・運動することを嫌がる
・熱い気候や興奮した時に口を開けて激しい呼吸をする
など


また肥満になると気道が狭くなって呼吸がしづらく、鼻腔狭窄症を患う危険性もありますので、適度な運動と食事管理に気を付けましょう。

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