カニンヘンダックスフンドの抜け毛、暑さ・寒さ対策などの疑問にお答え!

 

【カニンヘンダックスフンドはどんな犬種?】

カニンヘンダックスフンドは、3種類のサイズに分かれているダックスフンドの中で最も小さいサイズのダックスフンドです。
「カニンヘン(Kaninchen)」とは、ドイツ語で家兎を意味し、原産国であるドイツではラピット(ラビット)ダックスとも呼ばれています。

現在の価値観でいえば、小さい犬種は愛玩用というイメージです。しかし、元々狩猟犬であったダックスフンドは、体のサイズも狩猟目的に適したサイズになっており、カニンヘンはその名の通り、獲物の中で最も小さいウサギを狩るために作られました。

愛嬌たっぷりの顔と垂れた耳は、ワンちゃん好きにはたまらない可愛さ。短い足で一生懸命チョコチョコと歩く姿は健気で、飼い犬として高い人気を誇っています。

【抜け毛が多い犬種?】

ダックスフンドは、サイズにより3つに分かれているほか、毛質が「スムース」「ロング」「ワイヤー」の3パターンに分かれています。この毛質の違いは、見た目だけでなく、元々狩猟犬であったダックスフンドの目的や役割によって、適した毛質をしているのです。

では、それぞれの毛質には、どんな特徴があるのか、抜け毛の量やブラッシングの仕方などを見ていきましょう。

スムース(短い)

スムースタイプは狩りの時、狭い巣穴でもスムーズに入り込めるように、硬く短い滑らかな毛質をしています。

ダックスフンドは、他の犬種と比べて短毛のスムースでも抜け毛が多い傾向にあります。毛が短いため抜け毛は目立たないものの、畳や絨毯に入り込むとかなり取りづらく掃除が大変なので、毛が抜け落ちる前にブラッシングで取り除いてあげるといいでしょう。

床に落ちる抜け毛を減らせるので掃除の手間が減るだけでなく、ワンちゃんの外見をきれいに保てます。毛が短いスムースのブラッシングには、ゴム製の柔らかいラバーブラシがおすすめです。

毎日のブラッシングを欠かさず、月2回のシャンプーを心掛けていれば十分でしょう。ただし、年に2回ある換毛期には抜け毛の量が一気に増えるので、ブラッシングやシャンプーをしていても、この期間中は掃除が大変かもしれません。

ロング(柔らかく長い)

ロングヘアーのタイプは、狩りの時アナグマの爪から身を守るために、ツヤのある長い毛が生えています。

他の犬種のロングコートと同様に、ダックスフンドのロングコートも抜け毛がとても多いです。また、ロングの毛は柔らかく絹糸状の被毛なので、絡まりやすく毛玉ができやすいタイプといえます。

手でほどけないほどの毛玉ができると素人の手には負えないため、プロのトリマーに任せた方がワンちゃんも安心できるでしょう。

被毛が長いロングの犬種には、スリッカーブラシを使用して、体全体の抜け毛の除去と毛の絡みをほぐしてあげます。初心者の場合は扱いやすいピンブラシがおすすめです。

いきなり根元からではなく、先端から徐々に根元の方にブラシを通してください。毛玉で引っかかる場合は、手で解してからブラシをかけましょう。
ブラッシング後は、コームで毛並みを整えてあげると、美しく仕上げります。

皮膚トラブル予防や抜け毛対策のためにも、毎日のブラッシングが理想です。
ただしダブルコートなので、年に2回の換毛期には1日に1回のブラッシングでは対応しきれないでしょう。

換毛期には、何回かに分けてこまめにブラッシングすることで、抜け落ちる毛や付着する毛の量を減らすことができます。

ワイヤー(硬く長い)

ワイヤーヘアードは、水に強く少しカールした、粗くて硬い被毛を持ったタイプです。元々はキツネ狩りやねずみ撃退のために、テリアとの交配により作られました。

スムースやロングに比べて、硬く短い毛質が特徴的ワイヤーヘアードのタイプも比較的抜け毛が多いので、ブラッシングは丁寧にしてあげる必要があります。基本的なお手入れは、ロングと同じで問題ないでしょう。

顎と眉、耳を除いて、全体に密生した短い粗い剛毛が下毛とともに全身を覆っているワイヤーは、まずスリッカーや獣毛ブラシで短い抜け毛を除去していきます。その後、さらにコームでブラッシングすれば安心でしょう。

ロング同様、年に2回の換毛期には1日に1回のブラッシングでは対応しきれないため、何回かに分けてこまめにブラッシングする必要があります。

本格的にワイヤーヘアードのお手入れをする場合、ブラッキング、フィンガー&サムワークと呼ばれる方法で行ないますが、これは専門家であるトリマーに依頼してください。

【自宅でシャンプーできる?】

ダックスフンドはどの被毛のタイプでも、家庭でシャンプーをしやすい犬種です。
カニンヘンダックスフンドは、体臭はあまり気になる犬種ではありませんが、美しい毛並みを保つため、皮膚病を予防するために、月に2回程度を目安にシャンプーするといいでしょう。
小柄なので、浴室ではなく洗面所でもシャンプーが可能です。

シャンプーの注意点

38℃くらいのぬるめのお湯を使いましょう。
犬は発汗による体温調節ができないので、熱いシャワーを長時間かけてしまうと熱が籠ってしまい熱中症のような症状になってしまいます。必ずシャワーの温度を確認して、負担をかけないよう短時間で済ませましょう。
夏場は35℃くらいの低めの温度にするなど、季節によって調節するのがベストです。

・コーミング
ロングやワイヤーは毛が長いので、もつれた状態のまま濡らしてしまうと、毛玉がさらに硬くほどけにくくなってしまいます。そのため、濡らす前にもつれを直してあげましょう。

・高い位置から
お湯やシャンプー剤は、頭や背中からかけていきましょう。自然と低いところに流れていくので、効率良く洗い終えることができます。

・しっかりと乾かす
タオルは2枚用意して、取り換えながら水気を取っていきましょう。その後ドライヤーで乾かしていくのですが、温風だとワンちゃんの皮膚が乾燥して負担をかけることになるため、冷風で乾かしていきましょう。

そのほか、耳掃除や爪切り、肛門絞り、足裏の毛やお尻周辺のカットなどのグルーミングも必要です。これらをすべてご家庭でやるの大変なので、難しいようならトリマーさんにお願いするといいでしょう。

また、ご自宅でできる抜け毛対策に関しては、下記のページで詳しく解説しています。抜け毛対策は、ワンちゃんを飼ううえで基本的なお手入れの1つなので、参考にしてみてくださいね。
犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説 犬の抜け毛対策とは?時期や掃除方法も簡単解説

【夏の暑さ対策は?】

ワンちゃんは、自分で体温を下げることができないため、暑さに対しての耐性がありません。特に小型犬はとても暑さに弱いので、日本の湿度の高い暑さの中何も対策をしていないと、すぐ熱中症になってしまいます。

夏場などは、人間が我慢できる暑さでも、ワンちゃんにとっては死活問題。室内にいる時は常にエアコンを付けて、温度は28度前後に保ち湿度にも注意しましょう。留守番させる時も同様です。また、いつでも清潔な水が飲めるように準備しておくといいでしょう。

また、散歩に行くのなら日が照りつける日中は避け、早朝や夕方などの比較的涼しい時間帯にしましょう。アスファルトなど舗装されている地面は熱をため込むので、人間よりもずっと低いところにいるワンちゃんは、常に灼けた石の上にいるようなもの。熱中症だけでなく、肉球を火傷する心配もあります。

可能な限り日陰を歩いたり熱い場所では抱っこしたりするなど、ワンちゃん目線を心掛けましょう。

【冬の寒さ対策は?】

ドイツ原産のダックスフンドは、寒さに耐性のあるワンちゃんの中でも特に寒さに強い犬種です。とはいえ、個体差もあり、寒さ対策はしなくていいというわけではありません。

必要以上に温かくすると、寒さに対する耐性がなくなってしまうので逆効果ですが、ある程度の寒さ対策はした方がいいでしょう。

毛質によっても異なりますが、室温は20℃くらいを基準に、様子を見て調整してください。ダックスフンドが暑いと感じた場合、退避できるように部屋は閉め切らない方がいいでしょう。

この他、ケージ内に毛布やフリースなど暖かいものを敷き、段ボールで壁との間を覆うなどして、温まれる場所を用意するも有効です。特にスムースタイプは短毛なので寒さの影響を受けやすいため、洋服を着せてあげて温かくしてあげるといいでしょう。

【まとめ】

カニンヘンダックスフンドは、とても人気が高い犬種です。
どんな特徴があってどんなことに気を付ければいいのか、飼い方を理解した上で迎えたいところです。

ブリーダーナビなら、カニンヘンダックスフンドを扱うブリーダーさんを見つけることができます。
「ワンちゃんを家族に迎えたい!」という方は、下記のリンクからもぜひ検討してみてください。

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