2017/7/19 16:42:04

【元ペットショップ店員が語る】子犬選びで気を付けたい9つのポイント


    子犬を購入する時に見た目の可愛さだけで選んでいませんか?流行っているから、ぬいぐるみみたいで可愛いから、という理由でプードルを選び、成犬になった時に想像もしていなかった大きさに成長したり、自分のライフスタイルとマッチしないワンちゃんになったりすることも……。

    今回、元ペットショップ店員さんに失敗しないワンちゃん選びをする9つのポイントを伺うことができました。お店でワンちゃんを抱っこする際に、ちょっと気を付けて見てみるだけでより良いワンちゃんを見分けられる方法ですので、ぜひご紹介していきたいと思います。

    1.小型犬から大型犬までサイズは様々

    サイズによって日々のお世話も変わってきます

    よくペットショップで「トイプードル」を目にするかと思いますが、プードルって実は「トイ」、「ミニチュア」、「ミディアム」、「スタンダード」といったサイズに分けられるのはご存知でしょうか?一番大きな「スタンダードプードル」だと成犬時の体高は45cm~60cmと非常に大きく、立ち上がると人間の身長を超えることも……。
    サイズが大きいということは一日の“必要運動量”も多く、食事の量も多くなるということ。珍しい見た目だというだけで選び、大きくなりすぎて育てられないといった事態にならないよう“成長した時の身体の大きさ”も考えなければいけません。

    2.健康状態のチェック方法教えます!

    チェックポイントをおさえておくと役立ちます

    パッと見では分かりにくい健康状態。事前にある程度、病気やケガの有無をチェックできると嬉しいですよね。

    特にワンちゃんの飼育経験が少ない方は、まだまだ病気やケガの知識が少ないため、さらに症状を悪化させてしまいがちです。

    お店でワンちゃんを抱っこする際に、少し気を付けて確認をするだけで簡単な健康状態チェックができますので、ご紹介したいと思います。

    ◎自分でチェックできるポイントをご紹介!

    まずはパッと見てわかる部位、「目」と「鼻」の2点をチェックするといいですね。
    風邪などの病気にかかると症状が目や鼻に出やすいと言われています。

    【目】
    〇:目立った目やにが少なく、ちゃんと動きに反応している
    ×:極度な涙目でウルウルしている、“湿った黄色い目やに”が出ている

    【鼻】
    〇:鼻は適度な“湿り気”がある
    ×:鼻水が出ている、頻繁にくしゃみをする

    次に実際に抱っこしたりして触ってみた時に「耳」や「口」をチェックしてみてください。
    主に臭いなどで判断できる場合が多いです。

    【耳】
    〇:清潔に保たれているか
    ×:不自然に汚れている、気になる臭いがする

    【口】
    〇:目立った口臭がない
    ×:異常な口臭がする、“噛み合わせ”が著しく悪い

    最後に「皮膚」や「体型」をチェックしてみてください。
    遺伝的な問題だけでなく、ストレスなどが要因となるケースが多いみたいです。

    【皮膚】
    〇:“フケ”が少なく、毛艶が良い
    ×:フケが異常に多く、毛艶や毛ぶきが悪い

    【体型】
    〇:元気に歩いたり、走ったりできる
    ×:歩くときに極度によろめく、痛そうに歩く

    すべてパーフェクトのワンちゃんを探そうとするととても大変ですし、症状が当てはまったからと言って、病気やケガではない場合もあります。
    お店側もきちんと飼い主さんにご理解頂いた上で選んでほしいと思っていますので、勝手に判断しないで、気になるポイントがあれば、必ず店員さんやブリーダーさんにどう気を付ければいいかアドバイスを伺ってみてくださいね。

    3.ワンちゃんにだって性格がある

    ◎人見知りの子から積極的な子まで

    ワンちゃんも人間と同じく、同じ犬種でも様々な性格の子が存在します。

    例えば、ペットショップにワンちゃんを見に行った時、すぐに駆け寄ってきてくれる子は、人見知りしない、フレンドリー、好奇心が強い子という反面、プライドが高い、常に構ってほしい、という性格も持ち合わせています。

    逆に寄ってこない子は、臆病な怖がり屋や害がないか確かめてから動く慎重派な反面、落ち着いた性格や、マイペースな子が多いです。

    ここでは、それぞれの簡単な見分け方と性格の特徴をご紹介したいと思います。

    【1.とにかく構われたい型】
    “遊ぼう!”とアピールして近寄って来る子はこのタイプが多いです。
    〇:飼い主にベッタリな傾向、遊びや運動でストレス解消
    ×:構ってもらえないと“無駄吠え”やイタズラをする場合も

    【2.自分が一番!プライド型】
    我先にと真っ先に近寄って来る子はこのタイプが多いです。
    〇:好奇心旺盛、大きいワンちゃんにも勇敢に立ち向かう
    ×:自己主張が強い、“主従関係を逆転”されやすい

    【3.狼気質の野生児型】
    噛んだり、抱っこを嫌がったりする子はこのタイプが多いです。
    〇:縄張り意識が強く、番犬に向いている
    ×:“しつけが難しい”、主従関係を逆転されやすい

    【4.ゴーイングマイウェイなマイペース型】
    他の子の行動に流されず、自分のペースで行動する子はこのタイプが多いです。
    〇:“一人の時間への耐性”が強め、好みが分かれば扱いやすい
    ×:頑固な子が多い、物事に無関心でしつけが難しい

    【5.臆病でナイーブ型】
    人見知りしたり、怖くて動けない子はこのタイプが多いです。
    〇:おとなしくて攻撃性が低い、危険なものに近づかない
    ×:“神経質”、飼い方を誤ると攻撃性が高くなることも

    【6.一歩引いた控えめ型】
    様子を見たり、許可を待ってから行動をする子はこのタイプが多いです。
    〇:落ち着いていて慎重派、頭がいい子が多い
    ×:頭がいい分、“正しくしつけをする必要”がある

    ◎どの性格の子がオススメ?

    結局どの性格の子がいいのかというと、初めて犬を飼うという人には4、5、6のワンちゃんが比較的おとなしい子が多く、しつけがしやすいのでオススメです。

    1、2、3のワンちゃんも悪いわけではなく、元気いっぱいの子がいいという方や、犬とスポーツを楽しみたい方にはとても適しています。

    つまり飼い主の性格やライフスタイルによって相性の良い子を選ぶといいと思います。

    4.オスとメスでも違いがあるのはご存知ですか?

    性別によって性格にも違いがあります

    同じ犬種のワンちゃんでも「オス」と「メス」で体格や性格は大きく違うと言われています。

    これは犬に限らず、人間を含め、様々な生き物でも同様に言われていますよね。

    実際に犬を飼っている方の中には「オス」しか飼わない、「メス」しか飼わない、という飼い主さんもいらっしゃいます。
    今回、一般的によく言われるオスとメスの違いをご紹介したいと思います。

    【♂オス】

    ・体つきがメスに比べてがっちりしてくる子が多い
    ・年を重ねても少年の心を忘れない子供っぽい子が多い
    ・メスに比べて“甘えん坊”で忠誠心を持っている
    ・半年ぐらいを過ぎると発情期が訪れ、“マーキング行動”をする

    マーキング行動とは、壁や電柱にオシッコを少量ひっかける行動のことで、自分の存在を他の犬に誇示するための行動と言われています。
    去勢手術をすることでマーキング行動が軽減され、攻撃性も落ち着き将来的な生殖器の病気予防ができます。

    【♀メス】

    ・オスより体つきが小ぶりな子が多い
    ・落ち着くのが早く、しっかり者だが気分屋さんの“マイペース”な子が多い
    ・オスに比べて縄張り意識が低い
    “発情期”が訪れると“情緒不安定”になる子がいる

    メスの場合、発情期を迎えるごとに病気の発症率が上がってきてしまうので、発情期が訪れる前に避妊手術することで将来的な婦人科系の病気にかかりにくくなります。

    避妊去勢手術は個体差によって推奨とされる時期が異なります。
    獣医の先生としっかり相談して手術時期を決定するようにしましょう。

    また、手術後はホルモンバランスが崩れやすくなり、“食欲が増して、太る傾向が強い”と言われていますので、食事管理には必ず気を付けましょう。

    5.難しそう!?骨格や関節のチェック

    ◎関節を確認「膝蓋骨脱臼(パテラ)」

    骨格や関節の異常は人気の小型犬に多いです

    歩いている姿を見たとき、しっかりと足が地面に付いて歩けているか、ふらつき、片足を上げて異常な歩き方をしていないか確認してみてください。
    また足の関節に触れてみて痛がらないかも一緒に確認してみてください。

    膝を曲げ伸ばしした時に膝のお皿がずれてしまう症状を「“パテラ”」、別名:膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)と言い、“小型犬やプードル”に多いとされています。
    パテラには、症状の重さによって4つのグレードがあります。

    【グレード1】
    膝蓋骨(しつがいこつ)は手で押すと脱臼するが手を離せば正常値に戻る

    【グレード2】
    膝蓋骨は膝を屈折するが手で押せば脱臼し膝を伸ばすか手で押せば整復する

    【グレード3】
    膝蓋骨は常に脱臼したままで、手で押せば戻るが手を離せば容易に再脱臼する

    【グレード4】
    膝蓋骨は常に脱臼したままで、手で押しても戻せない
              
    グレード3~グレード4の重度の症状の場合は手術が必要になることもあります。
    ただし、子犬の時はまだ足に筋肉がきちんとついておらず不安定なためパテラになりやすく、大きくなるにつれて筋肉がついてくると自然と治る子もいれば、症状が緩和されグレードが下がる子もいます。

    できるだけ症状を悪化させないためにも、滑りやすいフローリングの床には“じゅうたん”を敷いたり、高いところから飛び降りないよう対策したりと、事前の予防が大事です。

    ◎頭蓋骨の頭頂部を確認「ペコ」

    頭の骨の形成が不完全な状態のことや、頭蓋骨(ずがいこつ)の頭頂部の凹んでいる部分は成長とともに閉じてくるのが通常ですが、閉じ切らずにそのままの状態のことを「泉門(せんもん)」と言い、通称「“ペコ”」という名称でチワワを筆頭に“小型犬”に特に多く見られます。
    ペットショップで「小ペコ」という様な表現で聞いたことある方もいらっしゃるかもしれません。

    泉門が開いている子になりやすいのが“水頭症”(すいとうしょう)です。脳の髄液(ずいえき)が以上に増え、脳室(のうしつ)に髄液が広がってしまい神経を圧迫し様々な症状が出る病気です。

    泉門が開いているからと言って必ず水頭症になる訳ではありませんが、頭が“ドーム状”に広がる、普段より明らかに興奮しているなど、様子が明らかにおかしいと感じたらすぐ動物病院に連れて行きましょう。

    ◎臍ヘルニア・鼠径ヘルニア

    “ヘルニア”とは身体の組織があるべき場所からはみ出している状態のことです。

    【臍ヘルニア】
    お腹あたりが膨らむ、いわゆる「“でべそ”」を“臍(さい)ヘルニア”と言います。
    お腹の壁が十分に閉じきっておらず、そこから脂肪や内臓が飛び出している状態です。
    先天性のものと、肥満や外傷などによって起こる後天性のものがあり、“メスに多く発症する”と言われています。

    子犬の頃に発症した場合は、成長と共に小さくなるなど、自然と治る子もいます。しかしヘルニアが大きすぎる場合は手術が必要になることもあります。
    小さい場合は無治療で経過観察のワンちゃんがほとんどです。

    小さいヘルニアでも気になる方は避妊去勢手術の時に一緒に治療するワンちゃんもいますね。

    【鼠径ヘルニア】
    後足の付け根にあたる鼠径(そけい)部から腸管が飛び出している状態を「“鼠径(そけい)ヘルニア”」と言い「“脱腸”」とも言います。

    小さいようであれば指で押して引っ込めることができ、経過観察で様子を見ます。

    ヘルニアが大きく重度の場合は腸が突出し、食欲不振、嘔吐などの症状が見られます。
    また膀胱(ぼうこう)が突出するとおしっこが難しくなり手術が必要になります。
    鼠径ヘルニアも先天性、後天性があり特に“オス犬に多い”と言われています。

    6.毛ぶき・毛つやはどうですか?

    毛の量やつや、フケなどもチェック

    「毛ぶき」とは、いわゆる“毛並みや毛量”のことを言い、ストレスや病気にかかっている子は不自然に毛量が少ない場合があります。

    ただし、ちょうど毛の生え変わりの時期でスカスカな子もいます。

    その場合は毛ぶきが悪いわけではありませんので間違わないでくださいね。

    毛並みは皮膚の状態に左右されます。たんぱく質が足りていないドッグフードで毛並みが悪くなることも。

    毛ぶきを見る時に「毛つや」も一緒に確認しましょう。

    人間の髪と同じでワンちゃんの毛にもつやがあります。
    栄養がきちんと行き渡っていなかったり、皮膚に異常があると、パサパサな毛質になる場合があります。
    飼育環境や、成長過程で一時的に毛つやが悪くなることもあります。

    ◎長毛ですか?短毛ですか?

    ワンちゃんの被毛の長さが長いか短いかも重要です。

    長毛の場合、毛が長いのでふわふわ・もこもこと柔らかい手触りで、“毛の抜けにくい犬種”が多いです。
    代わりに毛が長く絡まりやすいので、こまめに“ブラッシング”をしたり“トリミング”が必要になります。
    トリミングで様々なカットを楽しめるのは魅力的ですね。

    一方、短毛の場合、毛が短いため毛が絡まったりしないのでお手入れがとても簡単ですが、短毛でも“シャンプー”に入れて清潔にしてあげないといけません。

    7.カラー(毛色、模様)の好みは様々

    毛色や模様は多少変わることもあります

    同じ犬種でも個体によってカラー(毛色、模様)が異なるのはもちろんご存知だと思いますが、模様のある種類のカラーの子は特に飼い主さんの好みが出ます。

    ハート型などの特徴的な模様が出ている子は人気が出たりしますし、非常に珍しい模様や毛色の子は国内外問わず高額な料金で販売されることもあります。

    ただし、“成犬になると毛色や模様が変わる”子が多く、さらに歳をとるにつれて色は薄くなっていきます。

    気に入らない模様に変わっても、変わらぬ愛情を持って接してあげてくださいね。

    ◎ウソ?ホント?カラーで性格が異なる!?

    同じ犬種でもカラーが異なると性格も少し異なる、と言われています。例えば、プードルの場合、毛色によって以下の性格の違いがあるとされています。

    【アプリコット、レッド】
    ・嫌なものは嫌!と自己主張ができるお姫さま、お王子さま気質
    ・または、元気が取り柄のおてんば&やんちゃ派も
    ・基本的には人間が大好きで穏やか。神経質な一面も持っている

    【ホワイト】
    ・フレンドリーでサービス精神旺盛
    ・飼い主には忠誠心があり甘え上手。警戒心が強い一面も

    【ブラック】
    ・トイプードルの中では断トツの秀才犬
    ・運動神経も抜群、従順で飼いやすい天才肌

    【ブラウン、シルバー】
    ・気まぐれ、気分屋の独立派
    ・飼い主には従順な一面をみせるが、根気強くしつけを

    ※あくまでも全犬種というわけではありませんし、そのワンちゃんの個体差、性格がありますので必ずではありません。

    また単色の子で、一部分だけ白など異なるカラーが入っていることを“ミスカラー”と言います。
    例えば、レッド単色のトイプードルの子のお腹の一部だけ白い毛が混じっている、手足の一部に白い毛が混じっている場合はミスカラーとなります。

    ミスカラーだからといって性格が特徴的ではないですし、不健康というわけでもありませんが、毛色を優先とした繁殖に適していないとされます。

    ミスカラーは欠点ではなくあくまでワンちゃんのチャームポイントや個性だと考えてあげると良いでしょう。

    8.親犬情報は確認しましたか?

    親犬の見た目や性格は成長後の参考になります

    ブリーダーさんの所に子犬を見に行った際に、可能なら親犬も一緒に見せてもらいましょう。

    親犬を見て“大きさや体重”などを知っておくと、その子犬が“成長した際の平均的な毛色、体重の参考”になります。

    性格も親犬に似ることがあります。

    ◎親から子に遺伝する、遺伝性疾患の有無も一緒に確認しましょう。

    親犬からの遺伝が原因で発症するとされている病気を「“遺伝性疾患(いでんせいしっかん)”」と言います。

    私たち人間と同様、“性格、容姿、かかりやすい病気”などが親から子に遺伝するとされており、同じ品種で繁殖が繰り返される事によって近親交配が進み、血が濃くなってしまうことで、変異した遺伝子が固定され、さらに発症しやすくなると言われています。

    これらは“親犬の検査”をすることで、ある程度かかりやすい病気が分かるため、気に入った子がいた時は遺伝性疾患の有無をブリーダーさんに確認してみましょう。

    9.結局のところフィーリングも大事!

    運命のワンちゃんにはピンとくるかも

    健康状態ももちろん大事ですが、何より最終的に飼い主となるあなたと、出会うワンちゃんとの相性が一番大事になるのではないでしょうか。

    例えば、初めて会った時にその子だけが駆け寄ってきてくれたり、抱っこした瞬間に鼻をペロッと舐められたり、そういった何気ない行動やフィーリングを大事にしている方は意外と多いです。

    自分とワンちゃんの誕生日が一緒だと、運命を感じてその子が気になることもあると思います。些細なことがきっかけで考えてもみなかった犬種を飼うことになるかもしれませんね。

    さいごに

    いかかでしたか。ワンちゃんを見に行く際に、ちょっとしたポイントを気にするだけで、ワンちゃんとの出会い方は大きく変わります。
    ただし、勝手に自分で判断して決めつけてはいけません。
    これらの注意点を踏まえたうえで気になることがあれば必ず、ペットショップの店員さんや、ブリーダーさんに一度確認をしてください。
    そのうえで、自分に合ったワンちゃんを選んでみてくださいね。

    では、ワンちゃんの選び方が分かったところで、さっそく良いワンちゃんを探しに行ってみましょう。
    とりあえず近所のペットショップに寄ってみるのもいいですが、親犬情報がより詳しく分かるブリーダーさんがオススメです。

    このサイト『ブリーダーナビ』では、日本全国のたくさんのブリーダーさんが登録をしており、簡単に子犬やブリーダー情報を検索できるので、意外と身近にブリーダーさんが見つかるかもしれません。
    また、『ブリーダーナビ』には、「毛色」や「月齢」、「価格」などで検索ができるので、事前にある程度ワンちゃんを調べておくこともできます。ぜひ活用してみてくださいね。

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