室内犬の散歩後の足の洗い方は?汚れ対策について

はじめに
愛犬との散歩後に毎回足を洗ってあげる必要はありません。
市街であれば舗装されている道が多いため、乾いたタオルで拭いてあげる程度でも大丈夫です。汚れが取れているのか気になる場合は、塗れたタオルやウェットシートなども有効です。
汚れが多い場合などは水洗いをして、しっかり水気を取ってあげましょう。

散歩後の足の洗い方は?

室内犬の散歩後の足の洗い方は?汚れ対策について
photo by pasja1000

ワンちゃんの中には、皮膚が弱く皮膚炎などの皮膚病になりやすい子も少なくありません。
そのため、散歩などの外出から帰ってきた後の足拭きは、足を洗うだけでなく洗った後の水気を切るところまで、丁寧にやっておく必要があります。

準備するものは?

  • タオル(複数枚)
  • ウェットシート
  • ドライヤー
  • シャンプー

足の洗い方の手順

雨上がりの散歩後など、汚れがひどいときの洗い方を解説します。

晴れている日の散歩であればそれほど足が汚れることもないですし、ウエットティッシュや濡れタオルで拭くのが有効です。

また市街であれば舗装されている道がほとんどなので、散歩から帰って来たら乾いたタオルで足を拭いてあげる程度で十分でしょう。

手順①
まず、外から帰ってきたら、足の指や肉球の間、爪の際など、汚れやすい部分は特に丁寧に水洗いしてあげましょう。

また、直接地面と接することのない足の甲側も、意外と汚れていることがあるので、水できれいに洗い流してください。
手順②
一通り洗い終えたら、水気をタオルで拭いてあげます。この時使うタオルは、吸水性が高く一度に水気を拭き取れるものがいいでしょう。

あまりゴシゴシと拭いてしまうと、ワンちゃんの皮膚に余計な刺激を与えることになり、良くありません。
手順③
タオルで水気を拭き取ったら、ドライヤーを使って生乾きの状態の被毛を乾かしていきましょう。

この時の設定は温風ではなく冷風にしてください。温風は乾くのが早くなるものの、風が熱すぎて嫌がる子も少なくありません。「面倒だから」といって、ワンちゃんがドライヤーを嫌うようになっては問題です。

とはいえ、自然乾燥だと乾くの遅いため、身体が冷えて風邪になったり、湿った状態で菌の繁殖を促すことになったりしてしまいます。

足を洗うときの注意点

皮膚は弱いワンちゃんだと、散歩から帰って来て毎回水洗いをしていると皮膚が荒れてしまうかもしれません。そのため、そこまで汚れが気にならないのであれば、水洗いはせずに上で紹介したような拭くだけのケアで十分です。

では、水洗いする必要があるほど汚れている場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

水温に注意
人間とワンちゃんとでは、感じる温度に差があります。そのためお湯は温いと感じるくらいの温度に調節しましょう。
肉球の間や爪も忘れずに
特に汚れが溜まりやすい指の間や肉球の間や爪の際を念入りに。余程汚れが気になるようならシャンプーを使いますが、過度なシャンプーはワンちゃんにとって大きな負担になるので、やりすぎは禁物です。
しっかりと乾燥させる
ワンちゃんの足を洗う際に注意したいのは、汚れを残さないことはもちろん、洗い終わったらよく乾かすことです。

せっかくキレイに汚れを落しても、湿った状態で放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなるので、衛生的によくありません。つまり、洗うことと乾かすことはワンセットで考えるべきなのです。これは、洗った時だけでなくワンちゃんが濡れた時全般にいえることなので、憶えておくといいでしょう。

洗い終わったら、タオルで水気を飛ばして冷風のドライヤーで被毛を乾かしていきましょう。足だけとはいえ、多くのワンちゃんにとってシャンプーは負担となります。そのため、普段はタオルで拭くだけにとどめ、雨の日など汚れが気になる時だけ洗うようにしましょう。

便利な「足洗いカップ」もおすすめ!

ワンちゃんのケア用品も実に多種多様で、痒いところに手が届くようなアイテムが販売されています。足洗いカップもそんなアイテムの1つで、散歩から帰ってきた後の足を洗って簡単にキレイにしてくれる便利グッズです。

見た目は、その名の通り縦に長いカップのような形状で、カップにぬるま湯を入れて使用します。その中にワンちゃんの足を一本ずつ入れて、カップの内側に付いた柔らかいシリコン製のブラシで、毛や足に付いた汚れを落していくだけです。所要時間も普通の汚れであれば一本十数秒程度と、手間もかからず使い方も簡単なので毎日使えるのはもちろん、旅行などの外出先でも問題なく使用できます。

「こんな便利なグッズなら私も!」と思うかもしれませんが、ワンちゃんの性格によっては怖がったり嫌がったりするかもしれません。大丈夫なようでも無理強いすることなく、少しずつ慣らしていくなどワンちゃんに合わせて使うようしましょう。

足の拭き方

■濡れたタオルで拭く場合
濡れタオルであれば、特別な道具も準備も必要ないので誰でも簡単にできます。舗装された道を散歩するだけなら、これで十分でしょう。

ただし、濡れタオルで拭いた後は乾いたタオルで水気を拭き取ってあげてください。指の間などの乾きにくい部分が湿ったままだと、不衛生です。

■ウェットシートで拭く場合
人間用のウェットシートだとアルコールが入っていることがあるので、ワンちゃんにはおすすめできません。舐めても問題ない、ワンちゃん用の足拭きシートを使うといいでしょう。

ただし、皮膚が弱いワンちゃんに使うと肉球がカサつくことがあるので、合わないようなら使用を止めましょう。また、商品自体は安いとはいえ、消耗品なので使い続けていればそれなりのコストがかかります。

小型犬なら1枚で済むところ、大型犬だと足一本につき1枚=4枚使うことになることもあるので、ワンちゃんの大きさで消費量も変わってきます。

お散歩後は肉球ケアを!


photo by HeungSoon

プニプニとした独特な触感と愛らしい形でファンも多い肉球ですが、当のワンちゃんにとっても大切な部位であることをご存知でしょうか?

肉球は、足先の感覚器官であると同時に、衝撃を吸収するクッションの役割を果たす部位です。そのため、何かを踏んでケガをしたり、乾燥してヒビ割れてしまっては散歩もままならなくなってしまいます。
では、散歩から帰って来たら肉球にどんなケアをしてあげれば良いのでしょうか。

傷や乾燥など肉球の状態を確認

肉球は、ワンちゃんにとって非常に重要な部分です。それでありながら、再生能力が低くケガが治りにくい場所でもあります。
だからこそ、ほかの部分以上に気を付けて守ってあげましょう。

日常生活や毎日の散歩であっても、足元には何が落ちているか分かりません。
常に裸足のワンちゃんは、尖った石やプスチック片など、何か思わぬものを踏んでしまう危険があります。それでなくとも、真夏の直射日光に照らされ続けたアスファルトは熱く灼けており、肉球を火傷するかもしれません。

飼い主によっては、犬専用の靴を履かせる飼い主さんもいるほど。それだけワンちゃんの肉球は傷める危険性があり、私たち人間が考えている以上にダメージを受けているものなのです。

毎日のケアの一環として、愛犬の肉球をマッサージしながら、健康状態をチェックしてあげるといいでしょう。

肉球の保護におすすめのグッズ

肉球の保護には、肉球クリームがおすすめです。
肉球クリームは、デリケートなワンちゃんの肉球を保湿したり、ケアしたりするためのクリームで、散歩前に塗っておけば汚れにくくなるなどの効果も期待できます。

肉球は乾燥してしまうとひび割れを起こすこともあり、完治に時間がかかってしまいます。予防のためにも、散歩から帰って来てタオルなどでしっかりと足を拭いたら、肉球クリームを塗ってあげてください。クリームを塗る際は、揉み解すようにマッサージして上げれば、効果が上がります。

また、肉球の間の毛を定期的にバリカンで刈っておけば、ケアが楽になるのでおすすめです。

ガムが肉球にこびりついてしまったら?

散歩中にワンちゃんがガムを踏んでしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?
無理に剥がそうとしても、上手にいくとは限りません。

毛に付着した場合は、バリカンやハサミで毛ごと取り除いていきましょう。
ガムのベタベタがどうしても残ってしまった場合は、どこの自宅にでもある油分を含んだ食材などを使ってください。油で揉み解せば溶けていくので、その後食器用の洗剤で洗い流すことができます。もしもワンちゃんの肌が弱くて心配なら、洗剤の代わりにシャンプーで洗ってあげてください。

被毛のお手入れも忘れずに


photo by ayachiyo

散歩から帰って来て、一見汚れていないように見えても被毛を拭いてみるとホコリやチリなどが結構付着していることに気付くでしょう。

被毛の美しさは、見た目を決める重要なポイントです。それでなくとも、被毛を清潔に保つことはひいては皮膚の健康を守ることにもなります。
そのため、散歩から帰ってきたら、被毛だけでも拭いてあげると良いでしょう。

毛に付着したものはブラッシングで取り除こう

ワンちゃんは、自分の毛を舐めることで清潔さを保っていますが、それだけで十分とはいえません。外を散歩することで付着した埃や花粉のほか、ノミやダニといった寄生虫は、丁寧にブラッシングすることで取り除くことができます。

また、ワンちゃんの体を清潔に保てるだけでなく、スキンシップも兼ねて全身を観察することで、皮膚などの異常にも気付くことができるでしょう。
このほかにもブラッシングの効果として、被毛の流れを整え見た目を良くすることにもつながります。

毛がベタベタするときは…?

毛にベタベタするものが付着したら、どうやって対処したらいいのでしょうか?
目立たない部分であれば、最悪その部分の被毛だけカットしてしまうこともできますが、目立つ部分だとそうはいきません。

何が付着したかによって対処法は変わりますが、例えば松脂の場合、消毒用のアルコールを使いタオルなどで拭けば、時間はかかるもののキレイに取れるでしょう。

花の蜜や樹液は、コーンスターチや片栗粉など、ワンちゃんが口にしても問題ない粉を塗して揉み解し、ブラッシングするという方法があります。

粘着性のあるテープやシートも同様に、粉を塗せば粘着力が弱まるので、その後オイルなどをテープに染み込ませてゆっくり剥がしましょう。

散歩前のブラッシングスプレーも効果あり!

お散歩に出掛ける前のブラッシングスプレーも、愛犬の被毛を守るための効果が期待できます。静電気防止効果があるので、ざっとブラッシングしておけば、散歩中のゴミがつきにくくなるのでおすすめです。

静電気は毛玉の原因でもあるので、スプレーすることで毛玉防止にもなります。もし毛玉ができてしまっても、スプレーしてブラッシングするだけで、簡単に毛玉がほぐれてくれます。

また、毎日のブラッシングの前にスプレーするだけで、ふわりと柔らかい手触りが実感できるでしょう。スプレーしてもブラッシングしている間に乾き、顔周辺に使うこともできます。

まとめ

散歩と同様に、帰って来てからのお手入れもとても重要です。
特に、ワンちゃんのチャームポイントである肉球はとてもデリケートな部分。傷つかないように丁寧なケアは欠かせません。大切な愛犬の健康を守るためにも可愛さを維持するためにも、日頃から十分な配慮をしてあげてください。

ブリーダーナビは、安心価格と取引保証で、顧客満足度98.9%!
掲載されているワンちゃんの頭数も本最大級の子犬販売サイトです。
子犬をお探しなら、優良ブリーダーが手掛けた子犬をたくさん掲載しているブリーダーナビを、ぜひ一度ご覧ください。

子犬を探す