愛犬を睡眠不足から守るには?大切なのは運動とストレス管理

ワンちゃんが睡眠不足になるとどうなる?

愛犬を睡眠不足から守るには?大切なのは運動とストレス管理

睡眠不足は、ワンちゃんに大きなストレスを与えることになり、結果として寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。特にお迎えしたばかりの頃は新しい環境に慣れないので、愛犬の睡眠にも悪い影響が表れます。
しっかりと睡眠を取ることで、心身をしっかり休め健康を維持させましょう。

睡眠不足は飼い主との絆を壊すことも

睡眠不足になるのは、何も人間だけに限った話ではありません。1日の半分を睡眠に費やすワンちゃんも、場合によっては睡眠不足になってしまいます。

人間も睡眠不足になると、疲れを感じたり、イライしたり、体調不良になったりと、何かと不調をきたすでしょう。さらに、睡眠不足が続くとワンちゃんがいうことを聞かなくなってしまい、飼い主との関係性も悪くなってしまうので、睡眠時間の確保はとても大切です。

安眠のためにできること

適度な運動
毎日の散歩だけでは、睡眠不足を解消するための運動には足りません。ここでいう運動とは、ドッグランでほかのワンちゃんと一緒に遊ばせるといった、疲れを感じるような本格的な運動を指します。

犬同士の運動は人間が相手にするよりも、はるかに運動強度が高いといわれているため、周囲の迷惑にならない場所で、ワンちゃん同士で心置きなく遊ばせてあげると良いでしょう。
ストレス管理
ストレスは不眠の原因です。そのため、ストレスを溜めず発散させることが「ストレス管理」が重要です。

特別なことをしなくても、日常生活でストレスを感じることは多いでしょう。そのため、「ストレスを感じないようにする」のではなく、「ストレスを上手に発散させる」ことが重要です。ストレスを発散することができれば、心理的な疲労から安眠することができるでしょう。

1日の平均睡眠時間

犬の平均睡眠時間は、成犬の平均で1日12~15時間といわれています。
しかし、この間ずっと熟睡しているわけではありません。人間と同様に浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しているのですが、大半が浅い眠りといわれています。

これは野生動物であった頃の名残で、睡眠中に外敵から襲われてもすぐ対応できるように、浅い眠りの時間が長くなっているといわれています。飼っているワンちゃんが、物音がするたびに反応している場面を見たことがあるのではないでしょうか。

また、元々夜行性であったものの、飼い犬は人間と暮らしているため昼間に起きる生活をしています。こうした環境の変化と元々の性質が合わさって、現在の犬のライフサイクルは、昼夜問わず睡眠するようになったのです。

睡眠のメカニズム

ワンちゃんが1日の半分以上を睡眠に費やす理由は、その眠りの質にあるといわれています。
前述した通り、ワンちゃんの睡眠時間の大半は浅い眠りといわれています。つまり、眠りが浅い分、時間の長さでカバーしているため、1日10時間以上の長い睡眠が必要となるのです。

まだ犬の睡眠に関しては、明らかになっていないことが多いですが、人間が「レム睡眠:25%、ノンレム睡眠:75%」のところ、ワンちゃんは「レム睡眠:80%、ノンレム睡眠:20%」といわれています。

とはいえ、睡眠の役割などは基本的に人間と同じです。白目で眠っていたりピクピク痙攣したり、よだれを垂らしていても、特別異常があるわけではないので安心してください。

ただし、人間と同様、いびきは重篤な病気が原因の場合もあるので、長期間続くようなら注意が必要です。

年齢によって異なる睡眠時間

ワンちゃんの睡眠時間は、人間と同様に個体差や年齢差が見られます。

年齢1日の平均睡眠時間
子犬(0~1歳)18~19時間程度。長く、眠りが深い
成犬(1~7歳)12~15時間程度で、大型犬の方が長い傾向
老犬(8歳~)疲労回復に時間がかかるため、18~19時間程度の睡眠が必要

犬種によって睡眠時間は違う?

ワンちゃんの睡眠時間は犬種によっても異なります。

一般的に、体が小さい犬種よりも大きい犬種の方が長くなるほか、元狩猟犬などの活発に動く習性のある犬種ほど睡眠時間が長いそうです。

理由として、小型よりも大型の方が、またより活発な犬種の方が多くの体力を消耗するためといわれています。

このほか、草食動物は肉食動物に捕食されないよう常に警戒する必要があるため睡眠時間が短く、肉食動物は襲われる危険性が低いため睡眠時間が長いという説もあります。

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