犬が何もないところに吠える…!霊感があるの?

愛犬が何もないところを見て吠えたり、威嚇したりする姿を見たことがありませんか?

飼い主さんからしたら、「虫がいたのかな…」「もしかして、幽霊!?」と怖くなってしまうような行動ですが、実はちゃんと理由があるんです。

1.気になるにおいを嗅ぎ取ろうとしている


犬は、その鋭い嗅覚を使いにおいからさまざまな情報を得ています。感度だけではなくにおいを嗅ぎ分ける識別能力にも優れており、気になるにおいがあると、そのにおいのもとを探そうと、周囲に視線を巡らせることも。

もしも愛犬がボンヤリと宙を眺めているようなら、犬の鋭い嗅覚で飼い主が感知できない何かを感じ取っているのかもしれません。

例えば食べ物のにおいを感じたり、嗅いだことがないにおいがしたり。そんな場合はにおいから情報を得ようと嗅覚に集中しています。

家の中にいながら家の外のにおいを感じ取ることもできるので、何もないところに吠えたり唸ったりしていたら、外に気になるにおいのもとがあるのかもしれません。

2.興味のある音が聞こえる


犬は、嗅覚だけでなく聴覚も優れた動物です。においとともに音からも多くの情報を得ることができ、人間ではキャッチできない音に対しても敏感に反応します。

愛犬が何もない空間や壁をジッと見ていたら、何か気になる音が聞こえて、その音が何なのか情報を得ようとしているのかもしれません。

その音が愛犬にとって良い音か悪い音かは分かりませんが、その瞬間興味を引き付ける音であることは間違いありません。

犬の耳は人間が聞き取れない、いわゆる超音波と呼ばれる高周波を聞き分けることができるので、飼い主がどんなに耳を澄ませても聞こえない場合もあります。

3.警戒している


犬は視力が良くないので、危機を察知する際、ますは嗅覚や聴覚から情報を得て警戒します。この場合、飼い主は愛犬が得た情報が何なのか分かっていないので、行動の意味が分からず「幽霊でも見えているんじゃ…」となってしまうのです。

犬のこうした行動は本能的なもので、自分や家族を危険から守るために、意識を嗅覚や聴覚に集中していると思われます。

人間は五感のうち視覚から得る情報が最も多いので、「何かを見ている」と思いがちですが、実際は見ているのではなく「聞いている」もしくは「嗅いでいる」のです。

4.人間には見えない何かが見えている


人間と犬とでは、目に映る物は同じでも認識できるものが違います。

単純な視力という意味では犬は人間に劣りますが、その一方で動体視力は勝っており、視覚から得られる情報に違いがあるのです。また、人間が認識できない電磁波の変化やUV波が視認できるという能力もあります。

ある研究によると「犬や猫などの動物は、人間が想像するよりもかなり鮮明にUV波を視認している」ことが分かっています。つまり、霊ではないものの人間が見ることができない「何か」を見ていることは事実です。

愛犬が何もないところを見ているのに加えて、「吠える」「怯える」といった行動をとるようなら、天災などの異変を感じ取っているかもしれません。

まとめ

犬は人間と違い、視覚以外の五感から得る情報が人間より多い傾向にあります。特に嗅覚や聴覚から得る情報が比率的に多く、飼い主からすれば何もないところを見ているようでも、他の感覚から情報を得ようとしているのかもしれません。

例え飼い主が分からなくても何かを感じ取っているので、その点を理解していれば、愛犬が理解できない行動をしていても無闇に怯えることはないでしょう。