ミニチュアダックスフンドの散歩の仕方は?必要性や注意点も

ワンちゃんの大切な日課である散歩。一般的に必要な運動量が少ないとされる小型犬であるミニチュアダックスフンドに散歩は必要なのでしょうか?
本記事では、ミニチュアダックスフンドの散歩について詳しく解説していきます。

ミニチュアダックスフンドの散歩はいつからOK?

ミニチュアダックスフンドの散歩の仕方は?必要性や注意点も

ワンちゃんに外を歩かせるためには、狂犬病などのワクチン接種を終える必要があるため、それまでは散歩をすることができません。

子犬の場合ワクチンの接種は生後60日に始め、獣医さんから散歩の許しが出たら、散歩デビューできます。

ミニチュアダックスフンドに散歩は必要?

小型犬は、運動量が少ないため散歩はそれほど必要ないとされています。しかし、ミニチュアダックスフンドは小型犬の中でも運動量が豊富な犬種です。

運動不足になると肥満のリスクが高まり、引いては健康を害することにもなりかねません。
健康を維持するためにも、毎日のお散歩を欠かさないようにしましょう。

運動不足によるリスク軽減

散歩を行う最も大きな理由の1つが、運動不足の解消です。

ダックスフンドをはじめ、ワンちゃんも人間同様、運動をしないと運動不足になってしまい、肥満のリスクを増やすことになってしまいます。

1日の大半を家の中で過ごす室内犬にとって、毎日の散歩の時間は限られた運動のチャンスです。小型犬の中には、屋内で遊ぶだけで1日に必要な運動量を満たすことができる犬種もいますが、基本的にそれだけでは足りません。
散歩不足は肥満に直結することから、健康管理のためにも散歩は必要なのです。

どうしても散歩ができない日の対処法

散歩は毎日行うのが理想ですが、天候などの問題で、どうしても散歩に出かけられない日があります。そんな日は、1日何も運動をせずに過ごすのではなく、散歩の代わりとなるような運動をさせるようにしましょう。

例えば、台風などの悪天候で外に出ることができない日は、屋内でできる遊びをさせてあげてください。おもちゃを与えてひとりで遊ばせるのも良いですが、スキンシップもかねて一緒に遊んであげれば、愛犬を満足させることができると思います。

このとき、おもちゃを投げて取りに行かせるなど、積極的に体を動かす遊びが効果的です。

ミニチュアダックスフンドの散歩時間や距離・回数は?

ダックスフンド
photo by Bradii

ミニチュアダックスフンドは、他の小型犬に比べると豊富な運動量を必要とする犬種です。そのため、散歩は1日約30分を1~2回に分けて、距離はおおよそ1~2km程度を目安にしましょう。
体が出来上がる1歳までは関節に負担がかかるため、あまりあまり長距離を歩かずに、すぐに帰れるように近場を散歩することをおすすめします。

ミニチュアダックスフンドの散歩の仕方・注意点

散歩は、ただ愛犬と歩くだけではありません。デビューのタイミングや散歩中の注意点など、必要な情報を知っていないと思わぬトラブルが起きる危険があります。
では、どんなことを知っておけば良いのでしょうか。

子犬の散歩デビューは「抱っこ散歩」がおすすめ

子犬の社会化期である生後1~3ヶ月頃には散歩デビューさせて、外の世界に慣れさせたいところです。しかし外を歩かせるためには、狂犬病などのワクチン接種を終える必要があるため、それまでは散歩をすることができません。

社会化期とワクチン接種の時期は一部重なっているため、その間は原則外部との接触を避けて子犬を抱っこして散歩すると良いでしょう。ただし、ワクチン接種中の抱っこ散歩も獣医さんに許可を得てから行うようにしましょう。

散歩はリードを短く持って

ワクチン接種を終え、獣医さんから許可が下りたら、ついにお散歩デビューです。

散歩の際、何よりも注意したいのは愛犬の動きです。愛犬の安全のためにも周囲への配慮のためにも、好き勝手に動き回らせないように飼い主さんがしっかりコントロールしてあげる必要があります。

最も簡単で有効な方法は、リードの持ち方を工夫することです。
リードはワンちゃんと飼い主を直接つなぐものなので、動きをコントロールするために必要不可欠です。

具体的には、リードを短く持ち、スピードや進行方向をコントロールしながら散歩しましょう。短く持つことで互いの距離を近くできるだけでなく、リードの動きが伝わるのが早くなるので、何かあったとき即座に対応できるようになります。

そのうえで、愛犬の歩調や体力に合わせて、適度な速度で歩くようにしてください。

散歩に適切な時間帯

ワンちゃんの散歩はただ歩けば良いというわけではありません。季節によっては、散歩に出かける時間帯も考える必要があります。

暑い夏は人間でも厳しいものですが、地面の近くを歩くワンちゃんにとってはより過酷な環境といえます。特に、ダックスフンドは足が短いため、地面からの照り返しの影響を受けやすく、熱中症や脱水症状のリスクを考えると日中の散歩は避けて、日が出ていない時間に外出してください。

一方寒い冬の場合、散歩は日が高く比較的暖かい時間帯に出かけると良いでしょう。ダックスフンドは、寒さに強い犬種ですが、10℃を下回るようなら防寒対策が必須です。

散歩時の際、気を付けたいこと

拾い食いに注意
ダックスフンドに限らず、ワンちゃんは何でも口に入れようとするため、散歩中放っておくと拾い食いしてしまいます。

お腹を壊してしまったり体調不良を起こしたり、場合によっては生命に関わる危険もあるので、何かを口に咥えたらすぐに吐き出させるようにしましょう。
散歩後のケア
お散歩からの帰宅後、家に上がる前にまずは足を拭いてきれいにしてあげましょう。基本的に乾いたタオルで大丈夫ですが、汚れが気になるようならウェットティッシュなどで拭いてあげてください。水溜まりや草むらに入った場合などは、水やぬるま湯で洗いしっかり乾かしましょう。

また、ダックスフンドは短足なのでお腹が汚れやすいため、お腹周りもしっかりと拭いてあげてください。
腰に負担をかけない
胴長短足という腰に負担がかかりやすい体型をしているダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすいため注意が必要です。

運動不足による肥満でリスクが高まりますが、逆に過度な運動でも背骨や腰に負担がかかるため、散歩をはじめ運動はバランスを考えて行ってください。また、上下の運動は腰への負担は大きいため、階段などの段差は極力さけるようにしましょう

ミニチュアダックスフンドを散歩嫌いにさせないために

ダックスフンド
photo by adrian bennett

運動好きなダックスフンドは、基本的に散歩好きです。しかし、中には外の世界を怖がるなどの理由で、散歩が好きではない子も稀にいます。
では、愛犬を散歩嫌いにさせないためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

散歩にネガティブな印象を持たせない

散歩中に何か嫌なこと、怖いことがあると、ワンちゃんはそれを結び付けてしまい、散歩そのものに悪いイメージを抱いてしまします。

そうなると散歩に行くこと自体を嫌がるようになるため、まだ散歩に慣れていない頃、特に初めての散歩では良くないイメージを持たせないように注意しましょう。

例えば、散歩中車に轢かれそうになった、見知らぬワンちゃんに吠えられた、飼い主に叱られたなどです。
できる限りこうした状況を避けて、褒めることを意識して散歩することができれば、「散歩は楽しい」と思ってくれるでしょう。

無理をしてまで散歩はさせない

ダックスフンドは好奇心旺盛で活発な犬種なので、散歩を好む傾向がありますが、臆病で怖がりな子もいるので、散歩中何かに怯えて立ち止まることもあるでしょう。

その際、無理に進むことを促すような真似をすると、今度は散歩そのものに抵抗するようになってしまいます。

もしも愛犬が怖がる素振りを見せたら、安心させるために抱っこをしてあげると良いでしょう。そして落ち着いたらまた歩き出すようにして、決して無理をさせないようにしてください。

嫌がる場合は原因を探す

ダックスフンドが散歩中に立ち止まって動かなくなった場合、何らかの理由で散歩を嫌がってやめたいと思っている可能性があります。

上述したように何かを怖がっている場合もあれば、ただ単に「疲れた」「飽きた」といった場合もあるでしょう。

また、警戒心が強いダックスフンドの場合、散歩を嫌がっているのではなく、見知らぬ人やワンちゃんを警戒して動かなくなっているのかもしれません。

もしも散歩途中で歩くのを止めて動かなくなってしまったら、飼い主として考えるべきは、「どんな原因で立ち止まってしまったのか」です。
その原因を取り除いてあげれば再び歩き始める可能性があるので、愛犬の性格や周囲の環境から推察してみましょう。

まとめ

ダックスフンドは猟犬だった名残から、運動好きな犬種なので、ミニチュアやカニンヘンのような小さいサイズであっても、私たちが想像する以上に多くの運動量を必要とします。
今回の内容を参考に、無理のない散歩を楽しんでください。

ダックスフンドのことがもっと知りたいという方は、下記のページもご覧ください。ダックスフンドの性格をはじめ、種類や飼い方まで解説しているので、きっと今以上に詳しくなれますよ。
ダックスフンドの性格は?種類や飼い方も解説 【ミニチュアダックスフンドの飼い方】お迎え前に知っておきたい7つのポイント

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