ポメラニアンにブラッシングは欠かせない!頻度やお手入れのやり方

ポメラニアンは、ダブルコート(二重構造)の被毛を持つ犬種なので、抜け毛がとても多く、ブラッシングによるケアは必要不可欠。また、最大の特徴でもある被毛を美しく保つためにもブラッシングは大切です。
ここでは、ポメラニアンにとって重要なお手入れの1つであるブラッシングについて、詳しく解説いたします。

ポメラニアンはいつからブラッシングOK?毎日必要?

ポメラニアンは抜け毛が多い犬種で、特に換毛期になると毎日ブラッシングしないと対応しきれないほど抜け毛の量が増えます。そのため、美しい被毛を保つためにも健康のためにも、適切なブラッシングを行うことは必要不可欠です。

ポメラニアンのブラッシングはいつから?

ポメラニアンに限らず、ワンちゃんのブラッシングは、可能な限り早い時期から慣れさせておくのが理想です。

しかし、ポメラニアンには他の犬種にはない【猿期】と呼ばれる、大人の毛に生え変わる換毛期があるので、その点には注意してください。ただし、この猿期でも、ブラッシングなどのお手入れは問題ありません。

被毛をキレイに整えるだけでなく皮膚の代謝が良くなり、接する機会が増えることで飼い主さんとの良い関係をつくるきっかけにもなるでしょう。

<猿期>
個体差はあるものの、一般的には生後4~8ヶ月にかけて訪れ、全身の毛が抜け落ちていきます。はじめて見た人は病気を心配するかもしれませんが、特別なことではないので毛が生え揃うのを楽しみに待ってあげてください。

ブラッシングはしすぎも良くない?頻度は?

ポメラニアンの魅力である長い被毛を美しく保つためにも、ブラッシングは欠かせません。可能であれば毎日、少なくとも週に3回は丁寧にブラッシングしてあげてください。しかし、あまりにもブラシをかけすぎると、必要な毛まで抜けたり皮膚を傷めたりすることになるので、やりすぎも良くありません。

ブラッシングは、力を入れ一度で終わらせようとせず、数回に分けて優しく行ってください。大切なのは、習慣化することです。ブラシでとかした後、コームで流れを整えて引っかかりがないようなら十分でしょう。

ブラッシングのやり方は?ブラシやコームの使い方

ワンちゃん用のブラシには、用途によっていくつかの種類があります。正しい手順で正しい使い方をすることで、より高いブラッシング効果が期待できるでしょう。

ブラッシングに必要なグッズ

・スリッカーブラシ
一度でたくさんの毛が取れるので、アンダーコートの抜け毛の除去におすすめです。抜け毛が多いポメラニアンには最適なブラシといえます。ハードとソフト、2つのタイプがあり、ポメラニアンの皮膚を傷付けにくいソフトタイプのスリッカーがおすすめです。

・ピンブラシ
長毛の犬種のブラッシングに適したブラシで、少し太めの先端が丸まったピンが付いているブラシです。スリッカーブラシと比べると、ピンの数が少なく、ピン同士の間隔が広めになっており、体表の抜け毛、ホコリ、フケが除去できます。

・コーム
コームは、ピンが直線かつ均一に並んだいわゆる【くし】です。仕上げに毛並みを整えたり、スリッカーではブラッシングしにくい顔周りのお手入れに使用します。

ブラッシングの手順

1.長毛種のポメラニアンには、まず全体をコームで軽くとかしてからブラッシングするようにしましょう。いきなりブラシを使うと、絡んだ毛が引っかかって傷んでしまいます。

2.コームで根元からとかしていきます。毛玉で引っかかったら、無理にコームを引っ張るのではなく、指で丁寧にほぐしてください。

3.コームでとかし終えたら、ブラシを使います。長毛のポメラニアンの場合、毛並みに逆らってとかすといいでしょう。背中から始めると比較的やりやすいです。

4.しっぽを持ち上げてお尻の毛をとかしましょう。お尻の毛は毛玉になりやすいので入念に、かつ肛門などデリケートな部分にブラシが当たらないよう注意してください。

5.足をブラッシングする際は、片足ずつ持ち上げて毛玉ができやすい内股をとかしましょう。

6.脇腹をお尻側から前に向かってブラッシングしていきます。このとき、背中から腹に向けて下方向にとかしましょう。

7.胸の毛は、おすわりの姿勢であごを軽く支えてとかしていきます。ポメラニアンは被毛のボリュームがあるので、毛をめくってとかしましょう。

8.頭はあごを持って支え、毛並みに沿ってやさしくとかします。頭の毛は厚みが少なく、力を入れすぎると痛がらせてしまうので気を付けてください。

9.全身のブラッシングを終えたら、最後にコームで流れを整え、毛が引っかからないか確認してブラッシングは完了です。

ポメラニアンがブラッシングを嫌がる場合

ワンちゃんの中には、ブラッシングを嫌がる子も珍しくありません。その理由は、「ブラシで痛い思いをさせていた」「長時間押さえつけていた」「怖い顔になってしまっていた」など、飼い主側に何かしら問題がある場合がほとんどです。
ブラッシングへの苦手意識を克服するには、まずその原因を特定することから始めましょう。

 

体に触られるのを嫌がっている?

顔の付近や尻尾など、体に触られるのを嫌がるワンちゃんは少なくありません。そうした子にブラッシングをするのは一苦労でしょう。もしも、愛犬がブラッシングに抵抗を示すようなら、ブラッシング前に良くなでたりおやつをあげたり、何かしらのご褒美を与えるのがおすすめです。
ブラッシングを嫌がる子は、ブラシを見ただけで緊張してしまうので、まずはリラックスさせて、それからブラッシングをしてあげてください。

愛犬に合わないブラシを使っていませんか?

ブラシには、長毛用・短毛用の他に、材質や固さまで様々な種類があるので、愛犬に合ったものを選ぶことが重要になります。もしも、あなたの愛犬がブラッシングを嫌がるようなら、それはブラシが合っていないからかもしれません。
例えば、ブラシが硬すぎるため、ブラッシングすることで痛みを感じてしまっている場合や、ブラシの密度が高すぎて毛が引っかかって場合があります。

こうした場合は、愛犬に合ったブラシを選べば解決するでしょう。どんなブラシを選べばいいいのか分からなければ、ペットショップの店員さんやブリーダーさんに相談してみるといいですよ。

遊んでくれると思っているのかも?

ワンちゃんがブラッシングをさせてくれない理由の1つに、「遊んでいる」と勘違いして興奮している可能性があります。ブラッシングに使うブラシやコームをおもちゃと勘違いして、遊んでくれていると思っているのかも。
怖がらないだけましかもしれませんが、これでは落ち着いてブラッシングができません。

愛犬が落ち着いたタイミングを見計らってブラッシングをして、「ブラシはおもちゃじゃないこと」「ブラッシングは気持ちいいこと」を理解させましょう。

怖い思いをしたことがある?

過去にブラッシングで嫌な思いをしたことがあるワンちゃんは、ブラッシングを拒否する場合があります。慣れないうちは上手にできないので仕方ありませんが、例え一度でも嫌なことがあると、それ以降はブラッシングを嫌がるようになるでしょう。
その場合は、いきなりブラッシングをしようとせず、背中にある自律神経の働きを利用した【背線マッサージ】をおすすめします。

指の爪を5本立てて、尾の付け根から首元までを線を描くようにマッサージしてください。逆毛を立てるように繰り返すと、次第にリラックスしてくれるようになります。
これに慣れたら、優しくブラッシングしてあげてください。

ブラッシングにおすすめのグッズを紹介!

ワンちゃん用のブラッシンググッズは、多くのメーカーから多種多様な物が販売されています。ここでは、そんなグッズの中から選りすぐりの逸品をご紹介します。

おすすめのブラシ

<ペットアンドミー(シリコンブラシ)>
シリコンの突起が吸い付くように抜け毛を除去できます。
地肌をマッサージしながら抜け毛を浮かしてくれて、固くなった皮脂を柔らかくほぐしてくれます。
耐久性が高く長く使え、敏感肌のワンちゃんにもおすすです。

<ピロコームE(抜け毛除去ブラシ)>
柔らかく弾力のあるプラスチック製のピンで、先端が丸いため肌にも優しく、ブラシが苦手なワンちゃんも安心な設計です。
抜け毛を集める力が高いので、部屋に毛が舞い散らないのもポイント。

まとめ

ダブルコート(二重構造)の被毛を持つポメラニアンは、抜け毛が多い犬種なのでブラッシングはとても重要です。しかし、中にはブラッシングが苦手な子もいるので、道具選びや正しいやり方を学んで、無理なく適切にブラッシングしてあげてください。

ブラッシング以外の「飼い方」については下記ページで詳しく解説しています!しつけなどでお困りの方は参考にしてみてください。
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ブリーダーからポメラニアンをお迎えすれば、事前にブラッシングなどお手入れのアドバイスをもらうことができるでしょう。お迎え後も、悩みや疑問など相談すれば、気軽に相談に乗ってくれるので、心強い味方になってくれます。

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