早期発見が大切!シェットランドシープドッグのかかりやすい病気

長生きするには病気の早期発見が大切

早期発見が大切!シェットランドシープドッグのかかりやすい病気
photo by Loowgren

昔と比べ、ワンちゃんの平均寿命が延びて生きています。
シェットランドシープドッグの平均寿命は12~13歳といわれていますが、個体によって平均寿命を超えて長生きすることもあります。

長生きするためには、病気の早期発見が大きく関わります。
ワンちゃんは言葉で痛みを伝えることができないので、飼い主が気付いてあげなければなりません。
早く症状に気付くために、前もってシェットランドシープドッグがかかりやすい病気を知っておきましょう。

目の病気

白内障

犬 目

カメラのレンズのような働きをする眼球内にある水晶体が、一部または全部が白く濁る病気です。

●症状
進行すると強く白く濁り、視覚障害が現れます。段差につまずく、壁などにぶつかる、少しの音に驚くなど、行動に異常が出ます。

●原因
原因は加齢によって発症する老年性白内障や、若いうちに発症する若年性白内障があります。若年性白内障は遺伝が関与しているといわれていますが、糖尿病や外傷なども原因として考えられます。

●治療
初期段階では点眼薬などによって進行を遅らせる方法が取られますが、根本的に治療するためには外科手術が必要です。術後は点眼薬などのケアも行います。

●予防
早期発見すると薬で進行を遅らせることができます。日頃からワンちゃんの眼をチェックするようにしましょう。

皮膚に異常が見られる病気

甲状腺機能低下症

シェルティ
photo by Harris Walker

代謝を活発にする甲状腺ホルモンの分泌が少なくなることで起こる病気で、老犬でよく見られます。

●症状
元気消失や肥満、脱毛、皮膚の色素沈着など、さまざまな症状が見られます。暖かい気温でも寒がる様子をすることがあります。

●原因
自己免疫が自分の甲状腺を攻撃してしまう免疫介在性や遺伝によって甲状腺が機能できなくなることが原因として挙げられます。腫瘍といったほかの病気の影響で起こることもあります。

●治療
基本的に甲状腺ホルモン薬を生涯投薬し続けます。検査を行い、投与量などが決まります。

●予防
早期発見・早期治療が重要なので、皮膚の状態などこまめに確認しましょう。

アトピー性皮膚炎

接種したアレルゲンに過剰反応して起こる、アレルギー性皮膚炎の一種です。

●症状
耳や足先、目の周りなどにかゆみが起こり、噛んだり舐めたりする様子が見られます。進行すると脱毛や赤みなどの症状が現れます。

●原因
環境中にあるハウスダストやカビなどのアレルゲンが皮膚に触れるなどして、皮膚炎が起こると考えられています。また、発症には遺伝が関係しているといわれています。

●治療
薬やサプリメント、シャンプー療法などでかゆみをコントロールしていきます。環境中のアレルゲンを除去することも大切です。

●予防
体質が関わるので予防は難しいです。環境整備や投薬によって症状を軽減できることがあるので、獣医さんと相談しながら対策していきましょう。

ワンちゃんに多く見られる病気

外耳炎

シェルティ
photo by Pha Nguyen

耳介から鼓膜まで続く外耳の皮膚に炎症が起こる、ワンちゃんに多い病気です。治療しないでいると慢性化することがあります。

●症状
外耳炎になると耳にかゆみや痛みが出るので、首を振ったり耳を引っかいたりする様子が見られます。そのほか、悪臭や耳垢の増加などの症状もあります。

●原因
細菌や湿気、異物、寄生虫など原因はさまざまです。耳道に被毛が多いなどすると発症しやすくなります。

●治療
原因によって治療法が異なり、汚れがある場合は耳道内を洗浄して点耳薬などで治療します。原因が耳ダニの場合は駆虫薬が使われ、基礎疾患がある場合はその病気の治療も行います。

●予防
外耳炎の予防は耳を清潔に保つことです。正しい方法で耳掃除を行い、シャンプーの際は耳に注意しながら行いましょう。こまめに耳垢の量や臭いを確認することも大切です。

定期的に健康診断を

健康診断を受ける頻度

ワンちゃんの健康診断は、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。
悪化する前に治療ができるとワンちゃんや飼い主の負担を減らすことにも繋がります。
異変に気付いたときには進行していることがあるので、言葉が話せないワンちゃんだからこそ定期的な健康診断が必要です。

では、具体的に健康診断はいつから受ければいいのでしょうか?
病気になりやすい老犬はもちろん、実は子犬にも必要です。年齢が若いと病気が進行するスピードが早いことがあります。
病気を早期発見するために、年齢問わず健康診断を受けた方がいいでしょう。

健康診断を受ける頻度としては、若い場合は年1回または2~3年に1回、老犬の場合は半年に1回行うのが理想的です。
ワクチン接種など動物病院を訪れるタイミングで健康診断をするのもおすすめです。

まとめ

ワンちゃんは言葉を話せないので、なかなか異変に気付きにくいかもしれません。しかし、気づいてあげられるのは飼い主だけです。日頃から健康状態を意識しながらシェットランドシープドッグと接し、定期的な健康診断で早期発見に努めましょう。病気にならないように、食事やケアに気を付けることも大切です。

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