公開日:2016/2/15

最終更新日:2019/5/22

成犬の約8割が歯周病!?トイプードルの歯周病の原因と対策について

    トイプードルは歯周病にかりやすい?!

    photo by Yasuhiko Ito

    トイプードルの歯の本数は乳歯の場合28本、永久歯に生え変わると42本あります。この本数は、トイプードルに限らず全てのワンちゃんが当てはまります。

    しかし、トイプードルのような小型犬は口が小さい為に歯が真っすぐ生えることができず、ずれたまま生えてしまう子もいるようです。その影響で歯並びが悪くなり、歯と歯の間に歯垢が溜まりやすく歯周病になる確率が上がってきます。
    では、どうすれば健康な歯を維持することができるのでしょうか。

    そもそも歯周病ってなに?

    歯周病とは“炎症性疾患”のこと

    photo by Nathalie Owen

    私たちの身近に潜む“歯周病”。これは人に限らずワンちゃんたちも患う病気の1つです。
    「よく耳にする病気だけど、どんな病気なの?」と思う方も多いかと思いますが、そもそも歯周病とは細菌の感染によって引き起こす“炎症性疾患”です。

    歯と歯肉の境目をきれいに磨いていないと、そこに多くの細菌が溜まり歯肉の辺緑が炎症して赤くなったり、腫れたりしてきます。そして、更に進行が進むと歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなっていき、歯を支える土台と呼ばれる“歯槽骨”が溶けてしまいます。そうなってしまうと歯がグラグラとし始め、最終的には抜歯をしなくてはいけなくなってしまいます。

    歯周病の進行の仕方について

    歯周病とはどのように進行していくのでしょうか。


    ①ペリクル
    ペリクルとは唾液由来の薄い膜のことを指し、歯の表面であるエナメル質全体を覆っています。簡単に取れますが、ケアを怠ると歯垢発生の足がかりになってしまうことも…


    ②歯垢
    プラークと呼ばれる“歯垢”は食べかすなどで発生した細菌の塊です。唾液や口をゆすいだぐらいでは取ることができません。


    ③歯石
    カルシウムやリンが沈着して石灰化したものを“歯石”と呼びます。
    歯石の上には細菌を含んだ歯垢が付着し、歯肉炎や歯周炎の誘因となります。歯石がついてしまうと、歯ブラシ程度では取り除くことは困難となります。


    ④歯肉炎
    細菌を含んだ歯垢や歯石が原因となり、歯ぐきの炎症が起こります。


    ⑤歯周炎
    歯と歯茎の間の歯周ポケットの奥にまで酸素を嫌う細菌が増殖してきます。炎症が“歯周靭帯(しこんまく)”と呼ばれる組織まで達すると、完全には戻ることができません。進行が進むと歯を支える組織が損傷し、歯が抜け落ちてしまいます。


    本来ワンちゃんは私たち人とは違い、虫歯になりにくいといわれています。しかし人と同じ食べ物を食べ、その食べかすが唾液中の成分などから歯垢が発生して歯石として付着し、歯周病へと症状が進行してしまいます。そのため、むやみに食べ物を与えてはいけないのです。

    重症化すると顎が骨折するかも?!

     あごが小さいトイプードルは食べかすがたまりやすいです。口の中にあるたくさんの細菌が歯の表面に付着し、この細菌を中心にして食べかすなどの汚れが固まっていきます(歯垢)。この歯垢は粘着性があるため、普通に生活してても落ちません。たまっていった歯垢は、唾液の中のカルシウムなどを取り込み、石灰化させ、最終的に歯石となってしまうのです。
     歯石自体は悪くないのですが、歯の生え際にこびりついていることが多いため、常に歯茎に細菌などの汚れがついている状態になっています。こうした歯茎への負担が歯周病へとなっていくのです。歯周病になってしまったトイプードルを放置するとどうなってしまうのか…やがて放置した歯周病はとんでもないことになってしまうのです。

    内臓疾患などの病気のリスクも高まる

    私たち人は歯周病が進行すると脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病などの影響が出てくるといわれていますが、ワンちゃんの場合も同じように心臓や肝臓の疾患や腎臓の炎症を引き起こす恐れがあります。また、炎症性細胞が増える『糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)』と呼ばれる病気を患ってしまうリスクもあります。

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