シーズーの性格は?特徴・値段相場・飼ううえでのポイント

古くから愛玩犬として可愛がられてきたシーズー。
人気も高く多くの方に愛されていることが分かります。
本記事では、シーズーとはどんな犬種なのか、飼うためには何を知っておく必要があるのかについて、詳しく解説していきます。
シーズーはどんな性格?

古くから愛玩犬として可愛がられてきたシーズーは、遊び好きで活発な面と、穏やかで落ち着いた面を持つ、ペットらしい性格の犬種といえるでしょう。
ここでは、シーズーの性格を細かくわけて見ていきたいと思います。
家族に対して愛情深い
シーズーはとてもフレンドリーな性格の犬種で、知らない人やワンちゃんに対しても、特に警戒することなく気軽に接してくれます。
家族に対してはそれ以上に愛情深く接し、とても気を遣った行動を取るなど、思慮深さが見られるでしょう。大らかなので、小さなお子さんがいるご家庭でも問題なく飼える犬種です。
また、普段は穏やかでのんびりとしているので、家庭犬に向いている犬種と言えます。
溌剌で好奇心旺盛
シーズーは普段穏やかな一方で、好奇心旺盛で意外と活発なところもあります。
家の中であってもさまざまなものに興味を持ち、人と遊ぶのも大好きなので、お年寄りや子どもと遊ぶことも大好きです。
落ち着きがあるので意外かもしれませんが運動も好きなので、散歩に連れ出して外で遊ばせてあげましょう。
しかし、いつも構ってあげる必要はなく、一人で遊ぶことも好きなので、比較的留守番が得意な犬種といえるかもしれません。
利口だけど頑固な面も
シーズーは賢く人懐っこい性格なので、飼い主のいうことを素直に聞いてくれる、しつけがしやすい犬種として知られています。
無駄吠えや噛むことが少ないので、その点でもペット初心者や高齢者の方にも向いている犬種といえるかもしれません。
ただし、賢さが悪い方向に向いてしまうと頑固になってしまうので、物覚えが早い子犬の頃からしっかりとしつけてあげてください。
十分なしつけができていれば、いつまでも飼い主に甘えてくれる、可愛らしさを残した成犬になってくれるでしょう。
警戒心や独立心が強い
賢いシーズーは、警戒心が強く冷静に状況を判断できる思慮深さを持っています。そのため、新しい環境に置かれても動じることはあまりなく、家に迎えたばかりの頃は少し距離を感じるかもしれません。
それでも、信用できると判断されたらしっかり懐いてくれるので、まずは飼い主としての信用を得ることから始めましょう。
また、上述したように比較的留守番が得意な独立心の強さがあるので、ある程度は放っておいても問題ありません。
しかし、あまりにも他者と接触するう機会が少ないと、排他的な性格になってしまい、吠え癖や攻撃性が出る可能性があります。
排他的に育ってしまうと、シーズーの良さがなくなってしまうので、定期的に外の人やワンちゃんと接する機会を作ってあげましょう。
シーズーの性格が悪いといわれる原因は?
シーズーはやや保守的でプライドの高いところがあるので、頑固さや警戒心の強さが目立つことがあり「性格が悪い」といわれることもあるようです。
しかし、十分なしつけができず、ただ甘やかしているだけだと、シーズーに限らずどんなワンちゃんでも、性格が悪い子に育ってしまいます。逆にいえば、どんな犬種であっても、しつけていれば性格の悪い子にはなりません。
つまり、愛犬が性格の良い子になってくれるか悪い子になってしまうかは、すべて飼い主次第といえるでしょう。
シーズーはどんな犬種?
- 犬種名:シー・ズー
- 英語名:SHIH TZU
- 原産国:チベット(中国)
- 体高:~27cm
- 体重:4.5~8kg(理想は4.5~7.5 kg)
シーズーの歴史
シーズーとは中国語で「獅子狗」を意味し、神の使者として神聖視され中国王室で大切に飼育・繁殖されていました。
シーズーの起源は、7世紀頃のチベットにあるといわれています。
愛好家の間では、小型のラサアプソにペキニーズをかけ合わせて短頭種化したことが起源と考えられており、しばらくの間ラサアプソに分類されていました。
中国の皇帝に献上され、1934年にはラサアプソから独立し単独の犬種として認識されるようになりました。
シーズーの特徴
シーズーは、下顎が上顎より少し前に出るアンダーバイトの、マズルの短い短頭種です。
小柄ではあるものの意外とガッチリしており、しっかりした胴体とたくましい四肢を持っています。
巻いたしっぽには長い飾り毛がついており、付け根の位置が高いため、背中から豊かなしっぽの毛が生えているようにも見えます。
シーズーの被毛と毛色の種類
シーズーの被毛は美しい長毛のダブルコートで、そのまま伸び続けると地面を引きずるほど長くなってしまいます。オーバーコート(上毛)は密生したストレートの被毛で、アンダーコート(下毛)は程よい量でそれほど絡まりやすくはありません。
また、抜け毛の量はそこまで多くありませんが、被毛の美しさを保つためにも定期的なブラッシングは必要です。
定番のカラーは「ホワイト&ゴールド」「ホワイト&ブラック」ですが、前頭部や尾の先が白いことが好ましいとされています。
ただし、シーズーは成長とともに被毛のカラーが変化するため、子犬の頃の毛色と成犬になったときの毛色が異なることも珍しくありません。
シーズーの寿命は?
一般社団法人 東京都獣医師会霊園協会の調査によると、シーズーの平均寿命は14.3歳です。
飼育環境や遺伝などの要因によっては、平均よりもずっと長生きする可能性も高く、20歳まで生きたというシーズーもいるようです。
シーズーの値段相場は?

ブリーダーナビに掲載されているシーズーの平均価格は約 29万6,823 円でした( 2022年2月2日 現在)。
ワンちゃんの販売価格は、同じ犬種であっても、価格が異なる場合があります。
なぜなら、提示されているワンちゃんの販売価格はすべて販売業者が自由に決めており、定価が存在しないからです。
では、ワンちゃん自体の価格は、どんな基準で決められているのでしょうか。
ワンちゃんの販売価格は、犬種ごとに決められた「スタンダード(標準)」という基準にどれだけ合っているで判断され、この条件に近ければ近いほど価格も高くなります。
特に、毛色や体高、体重が重要で、ここに仕入れルートやお店の方針などが加味され、販売価格は決められます。
シーズーを飼ううえでのポイントは?

ワンちゃんを飼うためには、散歩やブラッシングなどが欠かせません。
犬種によってはそれ程重要ではないこともありますが、シーズーを飼うためには、どんな点に気を付ければよいのでしょうか。
生活環境を整える
歴史の項目でも言及した通り、シーズーは愛玩犬として作出された犬種なので、原則として室内で飼う必要があります。
ひとり遊びも好きなシーズーですが、何よりも家族が大好きなので、できるだけ一緒にいられるように、リビングなど家族が集まる場所に居場所を作ってあげましょう。
ただし、短頭種のシーズーは暑さに弱いので、屋内であっても直射日光が当たるような場所は避けて、涼しい場所にいられるようにしてください。
また、足が短く高低差に弱いので、生活範囲内にはできるだけ段差を作らないようにすると安心です。
高い所から飛び降りたりすると、関節に負担がかかるうえ、椎間板ヘルニアになるリスクが高くなってしまうので注意しましょう。
運動量は少ないけど散歩は大切
シーズーは、必要な運動量こそ少ないものの、他のワンちゃんと遊んだり交流したりするのが好きなので、毎日散歩に連れていき外の世界の刺激を与えてあげましょう。
散歩は運動だけでなく、ストレス解消や健康維持の側面があるので、可能であれば毎日の散歩は欠かさないことをおすすめします。
ただし無理な運動をさせると、気管虚脱や椎間板ヘルニアといった病気を発症してしまう恐れがあるので、楽しく散歩できるくらいですませましょう。
一貫した言葉でしつける
その賢さ、家族への愛情深さから、シーズーはしつけがしやすい犬種として知られています。しかし、いくらしつけがしやすいといっても、やり方を間違えてしまってはしつけを覚えてはくれません。
家族でしつける場合、ご家庭内でしつけの言葉を統一するようにしましょう。同じ意味であっても違う言葉を使ってしまうと、いくら賢いシーズーでも混乱してしまいます。
そうなると、言葉の意味を自分勝手に判断してしまい、飼い主の意図とは違う行動を取るようになるでしょう。
毎日のブラッシングは欠かせない
シーズーの被毛はダブルコートですが、アンダーコートがそれほど密集していないので、他のダブルコートの犬種に比べ抜け毛はそろほど多くありません。
ただし。長い被毛をきれいに維持するためにも、毎日ブラッシングはしてあげたいところです。合わせて、定期的なシャンプーをしてあげると良いでしょう。
ブラッシングは、被毛のケアだけでなく皮膚を刺激して血流を良くするほか、病気の早期発見にも繋がるなど、さまざまな効果が期待できるので、毎日欠かさず行うようにしてください。
最近は、被毛のケアを少しでも楽にするために、シーズーの被毛を短くカットする飼い主さんも増えているようです。
シーズーの飼い方については下記のページでも詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてくださいね。
【初心者さん向け】シーズーの飼い方は?価格や必要なものも
まとめ
古くから愛玩犬として人気が高いシーズーですが、その理由は見た目の可愛らしさだけでなく、穏やかで友好的な性格も関係していると思われます。
また、賢いのでしつけがしやすく、人懐っこいので甘えてくれる点も大きな魅力といえるでしょう。
今回の記事を読んで、シーズーの魅力を知っていただけたら幸いです。