ペキニーズのお役立ちコンテンツ

ペキニーズはどんな犬?
ペキニーズは、「北京の犬」という意味で、原産国中国では「京巴(ジンバー)」と呼ばれています。
犬種としての成り立ちは紀元前まで遡るといわれており、皇帝への献上品として贈られてきた特別な犬で、歴代王朝の宮廷でのみ飼育が許されていたという逸話を持つ犬種です。
門外不出の犬として大切に扱われていたペキニーズは、阿片戦争時に紫禁城からイギリスに持ち出されたことで広まりました。
最近の研究により、シーズーやパグの祖先であることが分かっています。
猫っぽい性格の犬
「猫っぽい犬」と称されるペキニーズは、数いる犬種の中で最も犬らしくない犬とまでいわれています。その最大の理由が、自己中心的かつプライドが高い性格です。
小さな体に愛嬌のあるかわいらしい顔という、実に愛玩犬らしい外見でありながら、独立心が旺盛で頑固、自分のやり方を押し通し、人に媚びるようなことはほとんどしません。
飼い主に忠実という犬らしい面は一部認められるものの、人見知りが強く気まぐれ、抱っこされることすら嫌がる子も多いようです。
それでいながら飼い主に対する独占欲は強いので、多頭飼育には不向きといえるでしょう。
また、小さくてかわいらしい見た目に反して、気が強くて負けず嫌いなので、一度ケンカになったら自分からは決して引くことはありません。とはいえ、そのプライドの高さから自分からケンカを売りに行くような真似はしないので、その点は安心ですね。
このような、外見と中身のギャップが、ペキニーズ最大の魅力なのかもしれません。
特徴だらけのペキニーズはこんな犬種
大きさや体重は?
中国原産のペキニーズは、彼の有名な西太后によりスタンダードが定められたといわれています。
そんなペキニーズの平均的な体格は、下記の通りです。
体高:20~30cm
体重:5kg前後
JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)が定める外見の特徴もいくつかご紹介します。
・小さくなければならない
・顔は黒く、ひたいは平らで低く、耳は弛んだ船の帆のような形である
・目は大きくて輝いている
・鼻は、ヒンドゥ教のサル神「ハヌマーン」のような形が望ましい
・前足は曲がっていること
平均寿命と気を付けるべき病気
・平均寿命
ペキニーズの平均寿命は、12~15歳です。
小型犬全体の平均寿命が10~15歳前後ということを考えると、ペキニーズは長生きの部類に入るでしょう。
・かかりやすい病気
<椎間板ヘルニア>
ペキニーズは、先天的な遺伝子異常のため、椎間板ヘルニアを起こす危険性が最も高い犬種の1つです。
予防のためには、何よりも肥満にさせないことが重要なので、食事やおやつの量を決めることから始めましょう。人間の食べ物は、ワンちゃんにとって糖分、塩分、油分が多く肥満の原因になるので、絶対に与えてはいけません。
また、肥満予防には運動が有効ですが、骨に負担をかけてしまうようにな激しい運動は逆効果。毎日欠かさず、2回程度の散歩がおすすめです。
<軟口蓋垂過長>
短頭種であるペキニーズは、軟口蓋垂過長になりやすい犬種といえます。
軟口蓋垂過長とは、口腔内の軟口蓋と呼ばれる部分が気道を塞ぐことで呼吸を妨げる、呼吸器系疾患です。
心臓弁膜症と合併している場合が多いので、軟口蓋垂過長の症状がある場合は心臓の定期検診をうけることをおすすめします。
犬種特有の先天的な特徴なので予防はできませんが、次の点に注意すれば問題なく日常生活を送ることがでるでしょう。
・肥満解消のための食事
・散歩時のハーネスの使用
・夏場の体温調整
・興奮させない
・ストレスをためさせない
<鼻腔狭窄>
軟口蓋垂過長と同じく、短頭種がなりやすい先天的な呼吸器系疾患で、鼻腔が狭くなることで呼吸がしにくくなり、重症化すると呼吸困難に陥ります。
基本的には先天性の疾患なので予防は難しいですが、以下のような症状が確認できたら、早めに動物病院を受診してください。
・鼻水がよく飛ぶ
・呼吸をすると鼻がなる
・呼吸が荒い
・頻繁にチアノーゼになる
このほか、ペキニーズは先天的に心臓が弱い犬種といわれており、年齢を重ねると僧帽弁閉鎖不全症を患いやすくなります。そのため、シニア期には心臓の検査を含めた定期検診を受けることをおすすめします。
これがペキニーズの魅力!
ふわふわの被毛がかわいすぎる!
・被毛の特徴
全身のふわふわとした長い被毛は、ペキニーズの特徴です。
特に、顔周辺の豊かな被毛は、「獅子犬」「太陽犬」とも呼ばれるペキニーズにしか見られない、最大の魅力といえるでしょう。また、耳と尾の部分にある飾り毛も、ペキニーズならではのポイントです。
ペキニーズの被毛は毛の量が多いダブルコートで、ケアを怠るとあっという間に毛玉ができてしまい、その後のお手入れがとても大変になってしまいます。そのため、毎日のブラッシングは欠かせません。
またボリュームのある見た目からも想像できますが、ペキニーズは暑さにとても弱い犬種です。そのため、暑い夏場は温度や湿度の管理を徹底するようにしてください。
・毛色について
ペキニーズの被毛は、色のバリエーションも豊かです。
パーティカラー(混色)も含めると、その数は実に10種類以上!
しかもJKCの規定では、先天的に色素が欠落した「アルビノ」と「レバー」以外のあらゆる色とマーキングの毛色がスタンダードとして認定されています。
具体的な種類は以下の通りです
・ホワイト
・ブラック
・ブラックタンブラックマスク
・フォーン
・レッド
・クリーム
・シルバー
・チョコ
・パーティカラー(白黒、白茶、白黒茶)
・抜け毛について
ペキニーズは、換毛期に限らず定期的なブラッシングは欠かせません。気付けばすぐ毛玉ができてしまうので、できればブラッシングは毎日やりたいところです。
その一方で、長い被毛自体がペキニーズという犬種の特徴なので、トリミングの必要はないでしょう。とはいえ、飼い主の中には汚れや皮膚病などを防止するために、カットする方も少なくありません。犬種としての特徴を残すか汚れや病気の予防を優先するかは、人それぞれ。どちらが良いともいえないので、生活スタイルや好みで選ぶといいでしょう。
仮にトリミングしたとしても毛はすぐ長くなるので、熱中症を避けるため季節で長さを変えるのもいいかもしれません。
転がるような歩き方も魅力!
ペキニーズの前足はがに股短足で、骨格的にはがっしりしています。こうした、ほかの犬種にはない特徴があるため、その歩き方も独特です。
前足外側から回すように差し出す歩き方は、ペキニーズの「ローリング歩行」といわれており、自然と体を左右に揺らしながら進むことになります。
ふわふわな長い被毛を揺らしながら、コロコロと転がるようなこの歩き方は、ペキニーズのかわいらしさを象徴する特徴の一つです。
しかし、この歩き方にはデメリットもあり、アスファルトのような硬い地面の上を歩くと、前足の内側の爪が削れていってしまいます。爪が削れる程度なら、「爪切りの手間が省ける」で済むのですが、削れすぎると爪から出血することも。
散歩でケガをさせないためには、運動時間を抑えるか、柔らかい地面の上を歩くようにするか、何かしらの対策が必要になります。
まとめ
ペキニーズは、ほかに類を見ないほど特徴的で魅力だらけな犬種です。
およそ犬らしくない性格で、「まるで猫のよう」と評されるマイペースさは、ほかのワンちゃんでは満足できない人にうってつけといえるでしょう。
ただし、そんな人になびかない性格を理解した上で付き合っていかなければならないので、そこは覚悟が必要かもしれません。
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