服従訓練の基本を教えて最高のパートナーに♪
掲載子犬数 2375頭
登録ブリーダー数 1146人
公開日:2016/6/17
最終更新日:2016/6/17
多くの犬種達は何かの目的の為に選択繁殖されてきました。その目的とは、狩猟の為であったり、救助の為であったりと、人間の仕事の助けになる【業務】です。
人は成長するとともに色々な事を学び、やがて社会へ出て【仕事】に就きます。その仕事はそれぞれ違えど、人は社会の一員としての自覚を持ち、生きる為の目的として明確に浮き出ます。
それは犬でも言える事であり、犬も成犬になるにつれ【作業】をする事で自覚をします。
ボーダーコリーは作業能力を特に重視して繁殖が繰り返された犬種である為、作業能力が極めて高いです。ここでいう作業とは【訓練】に値します。
作業をする事を好むボーダーコリーはまさに訓練をするにふさわしいです。
ボーダーコリーと共に生活するのならば、訓練は欠かせない必要なものとなるでしょう。
服従訓練をする事で得られる効果は主に以下の3つです。
1.服従性を高める
2.生活にメリハリをつける
3.信頼関係を築きあげる
服従訓練をする事ですべての問題行動が起きないというわけではありません。
服従訓練は犬に対して何かの刺激を与える事で自発的に呼応して動作を取るという条件付けのもと発揮するものです。
それをうまく利用する事で愛犬の行動をある程度コントロール出来る為、問題行動の抑止にもなります。
問題行動の基本的な改善は【しつけ】にあります。
しつけと服従訓練は全くの別物ですので、しつけはしつけでしっかりと行うようにしましょう。
photo by Kelly Hunter
服従訓練は問題行動を起こさない為に、という理由で教えている飼い主さんも中にはいらっしゃいます。
服従訓練そのものは問題行動の改善になるわけではありませんが、上記の通り改善にはつながります。
しかし、ボーダーコリーはもともと作業(訓練)を好む犬種です。問題行動を起こさない為というよりも、楽しむ為の生活の一部として取り込むと良いでしょう。
なんといってもボーダーコリーは賢い為、人の考えや行動を先読みしようとしてきます。その時の反応たるや感嘆するほどです。どんな人でも訓練が自然と楽しくなってくる事間違いありません。
教えた事はすんなりと飲み込み、教えれば教えるほど結果を出してくれるので、愛犬と共にステップアップしていきましょう!
訓練の共通点として、まずアイコンタクトをした状態にして意識を飼い主さんに集中させておきましょう。片手にはモチベーターとなるおやつかおもちゃを用意しておきます。
1、おやつをボーダーコリーの目線より上の方でちらつかせます。そのままボーダーコリーの頭上の方まで移動させると、ボーダーコリーはそのおやつに興味を抱いているので上を見ようとして顔をあげます。
2、すると、重心がお尻にいくため、自然と腰も下ろすのでそのタイミングで「オスワリ」という声をかけましょう。
3、座ったタイミングでおやつを与え、よく褒めましょう!オスワリは訓練の基本ですので、じっくりと教えてあげます。
1、アイコンタクトで集中させてから、ボーダーコリーを座らせた状態にしましょう。
2、おやつをボーダーコリーの鼻先に持っていき、おやつに意識がいくようにします。
3、そのままおやつを持った手を地面に持っていくと、ボーダーコリーはその手からおやつを取ろうとするので顔が自然と地面に行きます。
4、この時絶対におやつをとられないようにしましょう。おやつが取れなくて焦らされたボーダーコリーはフセをしますので、そのタイミングで「フセ」という声をかけましょう。
5、上手にできたところで褒めておやつをあげます!
ツケを教える際は、オスワリも併用して教えるようにしましょう。少し難しいかもしれませんが、ツケが出来るようになれば、散歩の時の引っ張り癖がなくなるのでぜひともマスターしましょう。
1、リードはあえてつけないで訓練をします。ツケの訓練に使用するモチベーターは、なるべくおやつよりもおもちゃで訓練を行うとより効果的です。
2、「ツケ」と言って、前進しながらおもちゃを左側の腰元で揺らします。
3、するとおもちゃにつられたボーダーコリーがおもちゃに誘導されるようにしてついてきますので、好きなタイミングで一度止まってみましょう。
4、立ち止まったと同時におもちゃをボーダーコリーの顔に近づけながら「オスワリ」のコマンドを出します。
5、ボーダーコリーがオスワリをしたらよく褒め、そのままおもちゃで遊んであげましょう。(この時一人で遊ばせないよう、一緒に遊んであげる事が大事です)
photo by Peet de Rouw
1、まずは座って待つという事を覚えさせます。「ツケ」を行っている状態で一度座らせます
2、その時同時に「マテ」の声かけをしましょう
3、ボーダーコリーを座らせた状態のまま飼い主さんは一歩、二歩と進みます
4、ボーダーコリーがつられて動きそうになったら「オスワリ」の指示を出します。この時、ボーダーコリーが歩きださないよう機先を制する必要があります
5、ボーダーコリーが座ったまま動かないでいられるようになったら、対面で向かい合いましょう
6、再度強く「マテ」という指示を出し、ボーダーコリーの周りを一周します
7、大人しく待てたらよく褒めましょう!
マテは、飼い主さんが一瞬も目を離さないようにしなければなりません。特に6の時、ボーダーコリーの周りをまわっている時、気になってボーダーコリーが動こうとするので、必ず動き出す前に制しましょう。
photo by uroczysko.net.pl
これらは訓練の基礎ともなるコマンドです。
もしも今後ドッグダンスやアジリティ、訓練競技会などに出場する際はこれらの動作は非常に有効です。
訓練をするのに最適な期間は6ヶ月以降からです。ぜひ、ボーダーコリーを素敵なパートナーになるようにしましょう!