ボーダーコリーの股関節形成不全とは?モンローウォークに気を付けよう

股関節形成不全以外にも気を付けたい“骨・筋肉の病気“

骨の病気について

ボーダーコリーが患いやすい骨の病気です。

●汎骨炎(はんこつえん)
1本の骨、または複数の骨で同時に発生する汎骨炎。前足に発症することが多いといわれていますが、後足でも起こることがあります。また、症状の見られる足がほかの足へと移り変わることがあります。

生後5~14ヶ月の中型犬や大型犬に見られる症状でかなりの痛みが走り、発熱、食欲低下、元気消失などの症状が見られます。

原因は解明されていませんが、遺伝的要因やストレス、アレルギー性や栄養性などの原因ではないかともいわれています。

●変形性脊椎症(へんけいせいせきずいしょう)
背骨に見られる変形性の病気です。椎骨の主要部で円柱状の椎体(ついたい)が変形することで、脊髄の神経を圧迫します。そして背中から腰などにかけて痛みを生じます。
主に老犬(シニア犬)に見られることが多く、重症になると腰が不安定になり歩きにくくなるといわれています。

●離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)
関節軟骨が成長段階で障害を起こして厚みを増し、損傷を受けやすくなります。そして軟骨が浮き上がり、剥がれて痛みを生じることを“離脱性骨軟骨炎”といいます。

筋肉(関節)の病気について

ボーダーコリー
photo by JGaland

関節の病気は主に4つから起こるといわれています。

●肘関節形成不全症(ひじかんせつけいせいふぜんしょう)
4つの疾患「肘関節形成不全症」「肘突起分離症」「離断性骨軟骨症」「肘関節不一致」が複合した肘関節の病気です。単独的に見られることもあれば、複数の症状が見られることもあります。

・FPC(内側鉤状突起分離/うちがわこうじょうとっきぶんり)
FPCは前足を構成する“尺骨(しゃっこつ)”から浮き上がった骨のかけら“骨片(こっぺん)”により、関節軟骨の損傷が起こって痛みを伴う病気です。

・UAP(肘突起分離症/ひじとっきぶんりしょう)
肘の関節の後方にある肘頭(ちゅうとつ)への適応障害によって生じる病気です。

・肘関節不一致(ひじかんせつふいっち)
前足を構成する橈骨(とうこつ)と尺骨の長さが違うことで、橈骨と尺骨、そして前足にある太い管状の骨“上腕骨(じょうわんこつ)”によって形成される肘関節の不整合が生じ、FPCに負荷が起こります。そして、上腕骨関節軟骨の損傷が生じてしまいます。このことを肘関節不一致と呼びます。

犬は痛みを我慢する

先述でお伝えしたこれらの病気に対し、ボーダーコリーは私たち人間のように「痛い」と言葉で訴えることができません。そのため、常に飼い主自身がボーダーコリーの様子を観察してください。もし「食欲がない」「散歩や運動を嫌がる」「歩き方がおかしい」場合などは、これらの病状が進行している可能性が高いので、必ず違和感を覚えたらかかりつけの動物病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

股関節形成不全は70%が遺伝要因とされていますが、残りの30%は飼い主が日頃から生活面を管理してあげれば防げるといわれています。食事量はもちろんですが、運動が好きだからといって過度な運動をさせないように注意してください。
いつまでも健康で長生きしてもらうためにも、日頃から愛犬の様子を観察していきましょう。


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