髙丸直美ブリーダーインタビュー | 福岡県福岡市 | トイプードル, シーズー, ゴールデンレトリバーなど

メイン犬種は元々ペットとして飼っていた子たちです。

―まず初めに、扱っている犬種を教えてください。

髙丸ブリーダー：たくさんの犬種を扱っていますが、メインで扱っているのはトイプードルとシーズーとゴールデンレトリバーです。あとの犬種は1～2頭いるくらいですね。

―ではトイプードルとシーズー、ゴールデンレトリバーの3犬種をメインにしている理由はありますか？

髙丸ブリーダー：シーズーは元々好きな犬種で、ペットとしても飼っていました。私のお店の名前「RASA」というのも、シーズーの先祖“ラサアプソ”から取っているんですよ。それくらい好きな犬種なので、メイン犬種として扱っています。
トイプードルは、私が初めに飼った子たちがすごくお利口で、可愛かったからですね。また、カットのモデル犬として適していたからという理由もあります。
ゴールデンレトリバーは主人がペットとして飼っていまして、性格も良いですし、小型犬とは違う可愛さや存在感があったので、どんどん頭数が増えていきました。
このメイン犬種に共通する点としては、ペットとして飼っていたという所です。

シーズーはマイペースな癒し系

―ではメイン犬種の魅力についてお伺いしたいのですが、中でもシーズーの魅力についてお伺いしてもよろしいでしょうか？

髙丸ブリーダー：もうすべて好きなので言いだすとキリがありませんが、1つあげるとすれば“癒し系な所”が魅力ですかね。飼い主の腕の中でデレーンと寝ている姿には癒されます。
シーズーは元々飼い主にベタベタするタイプではなく、落ち着いていてマイペースな性格です。なので、腕の中で寝るのも、毎日ではなくシーズーの気分次第なんです（笑）
大体は床でゴローンとしていることが多くて、そんな姿にも癒されます。

―そうなんですね。ではワンちゃんたちが過ごしている環境について教えてください。

髙丸ブリーダー：普通のご家庭と同じような環境にしていて、夜寝る時やおでかけの時はサークルに入って過ごしていますよ。3頭一緒に広いサークルに入ったり、喧嘩してしまう場合は小さなサークルに入れたりしています。
サークル内は、トイレを置いたり、下にタオルを引いたりして、新しい家族の元に行った時に変わらないような環境にしています。大体うちの子はお譲りする頃にはサークル内でのトイレを覚えているので、お客様の負担も少ないかと思います。

―それなら子犬にかかるストレスも少なくて済みますね！

髙丸ブリーダー：そうですね。しかし少ないとはいえ、やはり住む場所がガラリと変わってしまいますので、ストレスはかかってしまいます。お客様には、「一週間くらいは、長時間サークルの外に出て遊ばないようにしてあげてください」とお願いしています。もしも長時間出してしまうと、疲れが溜まって下痢をしたり、ごはんを食べなくなったりしてしまいます。ゆっくり新しい環境に慣らしてあげてくださいね。

とにかく食事にはこだわりを持っています

―なるほど。では、健康管理面で気を付けていることはありますか？

髙丸ブリーダー：やはり食事ですよね。品質の良いものを選んで与えるようにしています。今は色んなドッグフードがどんどん出てきていますので、「ここが良かったな」とか「少しコストが高いな」など色々考えながら選んでいます。フードで補えない部分は、サプリメントを与えています。とにかく食事には、こだわりを持っています。

―食事にはこだわって、ワンちゃんたちの健康を維持してらっしゃるのですね。それではお客様についてお伺いしたいのですが、髙丸ブリーダーの元にはどういったお客様が多いのですか？

髙丸ブリーダー：1度うちから子犬をお迎えした方、お店のサロンをご利用になっているお客様からのご紹介で来られる方が多いですね。うちの近くに住んでらっしゃる方が大半ですが、大阪など遠方から来られる方も少なからずいらっしゃいます。

―お店のサロンという話がありましたが、トリミングサロンとドッグホテルについてお話を聞かせてください。

髙丸ブリーダー：トリミングサロンは、どなたでもお受けしているのですが、ドッグホテルは、トリミングに来られている子とうちの子以外のお預かりはしていません。お預かりする上で、ある程度性格を把握しておかなければトラブルになってしまいますので、そういった形を取らせていただいております。

シーズーの可愛さに惚れてブリーダーに

ーそうなんですね。そもそもの話になるのですが、髙丸ブリーダーは今ブリーダーをされて何年ですか？

髙丸ブリーダー：30年ほどブリーダーをやっています。

―長年ブリーダーをされているのですね！ブリーダーをしようと思った“きっかけ”とは何だったのですか？

髙丸ブリーダー：元々飼っていたシーズーを自分でブリーディングして、たくさんのシーズーに囲まれた時に「可愛いなぁ」と思ったのがきっかけですね。あとは老後に、自分の好きなことをしていければなと思ったというのもありますね。

―ではブリーダーをする上で気を付けていることはありますか？

髙丸ブリーダー：やはり“健康で可愛い子”をつくるということですかね。ですので、できるだけ可愛い顔をしている健康な親犬を選んでブリーディングしています。

ワンちゃんが人の人生を変える

―なるほど。ブリーダーをしているなかで、“やりがい”を感じたエピソードがあれば、お伺いしたいのですが。

髙丸ブリーダー：学校に行かなくなった子や引きこもりだった子が、うちの子犬をお迎えしたら笑顔になって、学校に行くようになったと聞いた時はすごくやりがいを感じましたね。ワンちゃんが人生を変えるといいますか、ワンちゃんに助けてもらったというお話を聞くと、ブリーダーをやっていて良かったなと思います。

お迎えする犬種については必ず知っておいてほしい

―ブリーダーって人に幸せを届けられるお仕事なのですね！では最後に、ブリーダーから犬をお迎えしようとしている方に向けてメッセージをお願いします。

髙丸ブリーダー：今からお迎えしようと思っているワンちゃんの事について調べてみてください。まったく何も知識がないままだと、ご自身のイメージとワンちゃんとで相違点が出てくるかもしれません。
犬種も何も決めずに私の元に来られる方には、「まず犬種を決めてください」とお伝えします。それから「毛は抜けても大丈夫か」「お家の方にはアレルギーの方はいないか」「男の子にするか、女の子にするか」などのことを、きちんと話し合って決めてから来てくださいとお願いしています。やはり今後10数年を一緒に過ごす訳ですから、お迎えする犬種については知っておいてもらいたいですね。