これがあれば迷子時も安心?飼い主と愛犬を結ぶマイクロチップ

マイクロチップのメリット

マイクロチップ最大のメリットは、災害などの理由で迷子になったワンちゃんが保護されても、すぐに登録情報から身元の確認ができる点でしょう。
環境省の調査によると、平成26年度に保護されたワンちゃんのうち、飼い主に引き渡すことができたのはわずか約28%でした。

マイクロチップができる以前、首輪や迷子札に飼い主の情報を記載していましたが、紛失や破損などの可能性があります。

その点、マイクロチップは一度埋め込んでしまえば、なくす心配はないといってもいいでしょう。万が一飼い主と離れ離れになったとしても、保護されてマイクロチップを読み取ることができれば、データを照会してすぐ飼い主に連絡することができるのです。

この他にも、マイクロチップには下記のようなさまざまなメリットがあります。

・自分の愛犬の証明になる
・愛犬と一緒に海外に行く場合に必要
・有利になるペット保険がある

また、世間的に良い環境作りのためにマイクロチップは活用されています。
・動物の不正販売防止
・猟犬の不正な狩猟の防止
・虐待調査の情報源として再発防止
・捨て犬防止

マイクロチップのデメリット

マイクロチップのデメリットは、やはり「大切な愛犬の体に異物を埋め込む」という、飼い主にとっての抵抗感が大きいのではないでしょうか。マイクロチップの有用性の高さや埋め込んだ後に大きなデメリットがないことを理解していても、何の抵抗もない人の方が少ないと思います。

また、マイクロチップは専用の注射器のようなもので体内に埋め込むため、少なからず痛みがあります。「愛犬の痛がる姿を見たくない」という飼い主さんの心理が働くのも当然です。それでなくても、専用の注射器は一般的な注射針よりもずっと太い針を使うため、恐怖感が先立ってしまうでしょう。

しかし、逆にいえば「デメリットらしいデメリットはこれだけ」といえます。
大切な愛犬と離れ離れになる可能性を考えれば、我慢できる範囲ではないでしょうか。

健康面への影響は?

一部に、「マイクロチップが発する電磁波は大丈夫か」と、心配される飼い主さんもいらっしゃるようです。日本獣医師会によれば、健康被害などの影響は認められないので、心配する必要はないとのこと。一部MRI機器では画像の乱れが起こるとのことですが、検査で使われるレントゲンやCTスキャンにも影響はないそうです。


これまで副作用やショック症状等の報告もないので、健康面のデメリットは考えなくてもいいでしょう。

まとめ

ゴールデンレトリバーの親子
photo by JacLou

世界と比べて、まだまだマイクロチップへの登録者数が少ない日本のペット市場ですが、災害時など万が一のことを考えると、外れてしまうかもしれない首輪や鑑札だけでは、対策は不十分です。

愛犬の健康な体に異物を埋め込むということで抵抗がある飼い主が多いかもしれませんが、デメリット以上にメリットが大きいマイクロチップ。飼い主として、愛犬を守るためにも早めの対応をおすすめします。

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