ボーダーコリーの股関節形成不全とは?モンローウォークに気を付けよう

セクシーに歩く姿は病気なの!?

ボーダーコリーの股関節形成不全とは?モンローウォークに気を付けよう
photo by rihaij

アメリカの映画女優“マリリン・モンロー”の特徴的な歩き方を『モンローウォーク』というのは有名な話。おしりを大きく左右に振る姿はセクシーで魅力的といわれていました。この独特な歩き方は、彼女が履くヒールの長さを左右変えているからといわれています。

そんな歩き方をまねするかの様に歩くボーダーコリーは、一見とてもセクシーでかわいらしいイメージですが、実はこの歩き方はある病気を意味しているのです。それは一体どんな病気で、原因はなんなのでしょうか。

通称“モンローウォーク”と呼ばれる病気

股関節形成不全ってどんな病気?

おしりをフリフリして歩くボーダーコリー。この症状はもしかしたら『股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)』かもしれません。

この病気は、ボーダーコリーの股関節が発育途中の段階で形態的な異常を起こしたことで引き起こす病気といわれています。

通常、両側の股関節に発症しやすいといわれていますが、片側性の場合もあります。また、この病気を発症する主な犬種は、ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーなどの大型犬やバーニーズやセントバーナードなどの超大型犬が患いやすいといわれています。

股関節形成不全の原因と症状について

なぜ股関節形成不全になってしまうの?原因は?

ボーダーコリー
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股関節形成不全を患う主な原因は2つあります。

●遺伝的要因
股関節形成不全を患う原因の約70%を占めるのが『遺伝的要因』といわれています。
その理由は、股関節形成不全の因子(要素)を持つワンちゃん同士が交配を行うことが原因とされています。しかし、発症の起因となる遺伝子が特定されていないため、正確な理由はわかっていません。

●環境的要因
残りの30%を占めるのが『環境的要因』です。
肥満や極端な運動により、足腰に大きな負担を掛けてしまうことが原因で発症するといわれています。特に成長過程途中に太らせたり、過度な運動をさせたりすると関節の形成に大きな負担を与えてしまうので、注意が必要です。

股関節形成不全に見られる症状とは

股関節形成不全の症状は生後4~12ヶ月頃の幼齢期に発症することが多いといわれています。痛みの症状としては、生後4ヶ月以降に年齢問わず現れて徐々に悪化していきます。また、2~3歳になってから症状が現れることもあるため日ごろから愛犬の様子を観察し、少しでも違和感を覚えたらかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

【愛犬の症状をチェック!】
□散歩や運動を嫌がる
□足を引きずって歩く
□途中で座り込んでしまう
□横座りをする
□立ち上がるのに時間がかかる
□後ろ足の着地時に腰が落ちる歩き方をする
□四つ足を突っ張るように歩く
□うさぎ跳びをしているかのように、両足を同時に運んで歩く
□腰を振るように大きくおしりをフリフリさせながら歩く(モンローウォーク)
□立っている状態で後ろ足の左右の着地点感覚が狭く感じる

上記のチェック項目で当てはまる箇所があれば、もしかしたら股関節形成不全かもしれません。一度動物病院で検査を受けるようにしてください。

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