チワワのロングコート、スムースコートの魅力とは?お手入れ方法も

「ロングコート」と「スムースコート」とは?

チワワの被毛は、ダブルコートといわれる二層構造になっています。さらに被毛のタイプは大きく2種類あり、長い被毛の「ロングコート」と短い被毛の「スムースコート」に分かれています。

ロングコートチワワとスムースコートにはそれぞれ違った魅力があり、お手入れ方法も異なります。チワワを迎える前に、被毛のタイプ別による特徴を知っておきましょう。

 

ロングコートチワワの魅力

チワワのロングコート、スムースコートの魅力とは?お手入れ方法も
photo by Myriams-Fotos

元々チワワにはスムースコートしか存在しませんでしたが、アメリカでの交配の過程で被毛の長い「ロングコートチワワ」が生まれました。ロングコートチワワは人気犬種なので、ペットショップでは必ずといっていいほど見かけます。愛犬家の間では略して「ロンチー」と呼ばれることもあるのだとか!

ここからは、ロングコートチワワの魅力をいくつかご紹介します。


●オシャレさせやすい
ロングコートチワワは長い被毛をもつため、愛犬にオシャレをさせたいと考えている方にぴったりでしょう。スムースコートはカットする被毛の長さが短く、カットでは代わり映えしませんが、ロングコートならカットによるおしゃれが楽しめます。

例えば、夏はサマーカットにして涼しげな印象に仕上げたり、部分的に被毛を残してリボンをつけたりすることもできます。冬はロングコートをいかし、被毛を長く残したカットでゴージャスに見せてもいいですね。ロングコートチワワの被毛は、マルチーズなどの長毛種とは違って伸ばしても床に届くほど長くはなりません。そのため、地面に着いて汚れる心配は少ないでしょう。


●スムースより寒さに強い
長毛のロングコートチワワは、スムースに比べると寒さに強いといわれています。そうはいっても体の小さいチワワは寒さに弱い犬種なので、冬の寒い日は服を着せたり、暖房をつけたりしてあげてくださいね。


●バリエーション豊富な毛色
ロングコートチワワの毛色はバラエティーに富んでおり、たくさんの種類があります。例えば、
・ブラック
・クリーム
・レッド
・チョコレート
・ホワイト
など単色のほかに、黄褐色が入ったタンカラーや、2色混じったパーティーカラーなども人気です。さらには3色混じったトライカラーと呼ばれる毛色の子もいるので、きっとお好みの子に出会えるはずです。


●気品のあるゆったりとした性格
ロングコートチワワとスムースコートチワワでは性格に差はないといわれているものの、ロングコートチワワの方がゆったり落ち着いた傾向にあるといわれることも。しかし、性格には個体差があるため十分なしつけを行い、チワワの警戒心の強さが前面に出ないように気をつけましょう。


●スムースより抜け毛が少ない
長毛のロングコートチワワは抜け毛が多いと思われがちですが、意外にも毛が短いスムースコートチワワに比べると抜け毛が少ないようです。なぜなら、スムースよりロングの方が毛の成長サイクルが遅いからです。


しかし、そうはいってもダブルコートのチワワは抜け毛が多く、ブラッシングを怠ると大変なことになります。週に2~3回はブラッシングを行い、被毛を良い状態に保ちましょう。

スムースコートチワワの魅力

チワワ
photo by Cendre-de-Lune

日本ではロングコートチワワを見かける機会が多いですが、海外ではスムースコートチワワの方が人気は高いようです。略して「スムチー」と呼ばれることもあるスムースコートチワワは、見た目がスタイリッシュなためクールな印象を抱かれがち。ですが、ロングコートにはない魅力があると知っていますか?

ここからは、スムースコートチワワの魅力をいくつかご紹介します。


●好みの体型を選べる
スムースコートチワワには2つの体型タイプがあるといわれており、飼い主さん好みの子を迎えられるという魅力があります。被毛のタイプだけでなく、体型のタイプが選べるというのは珍しいですよね!

体型の1つ目のタイプは「ドワーフタイプ」と呼ばれ、骨太で足が短く、胴体が長いのが特徴です。2つ目のタイプは「ハイオンタイプ」と呼ばれ、ドワーフタイプと違って骨が細く、スリムで足が長いのが特徴です。


●バリエーション豊富な毛色
近年、小型犬の人気が高まっており、とくに小さく愛らしいチワワは常に人気犬種ランキングの上位に君臨しています。そのため、ブリーダーが増加して様々な交配が行われ、毛色のバリエーションも豊かになっています。例えば、
・ホワイト
・クリーム
・レッド
・フォーン
・セーブル
など単色のほかに、2色混じったパーティーカラー、さらには3色混じったトライカラーと呼ばれる毛色も存在します。JKC(ジャパンケネルクラブ)では、マーブル以外の毛色やバリエーションが認可されています。


●被毛のお手入れが簡単
先ほどのロングコートチワワに比べると、スムースコートチワワの方が抜け毛が多いと説明しました。しかし、短毛のスムースコートチワワは被毛が絡んで毛玉ができることはありませんし、シャンプー後に乾かすのもあっという間です。

ロングでもスムースでもブラッシングが必要なことには変わりないので、どちらのお手入れが簡単かと聞かれれば断然スムースだといえるでしょう。


●皮膚トラブルや肥満を早期に発見できる
スムースコートチワワの最大のメリットは皮膚トラブル・病気・怪我・肥満を早期発見しやすいという点です。チワワは疾患を起こしやすい犬種といわれているので、すぐに異常を発見できるというのは素晴らしい魅力です。

共通して注意すべきこととは?

ロングコートチワワもスムースコートチワワも、どちらも超小型犬~小型犬に分類される非常に小さな犬種です。そのため、室温やケガには細心の注意を払う必要があります。

それでは、ロングコートチワワとスムースコートが共通して注意すべきことを詳しくみていきましょう。


●暑さ寒さへの対策
南米メキシコを原産とするチワワは寒さに弱いため、冬の寒い日は服を着せたり、暖房機器を活用したりして対策する必要があります。被毛の長いロングコートチワワがスムースコートチワワより寒さに強いといっても、こまめな温度管理が必要なことに変わりありません。

また、メキシコ生まれのチワワは夏の暑さに強いわけでもありません。体が小さく体温調節が苦手なため、熱中症には十分に注意しましょう。


●肥満
細い手足に丸太のような胴体をもつチワワは、少し太っただけでも関節にかなり負担がかかります。そのため、肥満を防止するためにも毎日の散歩は欠かさず行いましょう。


●チワワ特有の病気
チワワは特有の病気や、起こりやすい病気の数が多いことで知られています。ロングコートチワワもスムースコートチワワも眼が大きいために傷がつきやすく、遺伝的な眼病が起こりやすいと考えられています。そのほか、膝蓋骨脱臼や神経疾患などにも注意が必要です。


また、チワワは頭部に「ペコ」と呼ばれる凹のある個体が生まれることがあります。ペコのある個体は頭に刺激がかかることや、激しい振動が起こるようなことを避けてください。

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