ゴールデンレトリーバーの散歩量はどれくらい?時間・距離・しつけ

ゴールデンレトリーバーの散歩量はどれくらい?時間・距離・しつけ

ゴールデンレトリーバーはとても運動量が豊富な犬種です。

とても賢く飼いやすいといわれていますが、安全に散歩するためには知っておくべきことや必要なしつけがあります。

ここでは、ゴールデンレトリバーを散歩に連れていくための情報を紹介します。

ゴールデンレトリーバーは生後どのくらいから散歩OK?

運動が大好きなゴールデンレトリーバーを迎えたら、一緒に散歩したいと思う方は多いでしょう。ですが、迎えたその日から散歩というのは止めた方がよさそうです。
では、いつから散歩に出かけることができるのでしょうか。

子犬の散歩デビューはワクチン接種後から

生後2~3ヵ月頃の子犬は、母犬からもらった免疫が徐々に失われ感染症にかかりやすい状態です。そのため、散歩デビューさせるのはワクチンプログラムを終え、感染症から身を守れるようになってからになります。

子犬のワクチン接種は、1回目を生後45~60日頃までに2回目を90日頃、3回目を120日頃にそれぞれ行います。ワクチン接種には個体差があり、2回で終わる子もいれば3回目が必要になる子がいることを理解してください。

ワクチン接種を終えて、獣医師から「散歩しても大丈夫」というOKが出たら、いよいよ散歩デビューです。

ゴールデンレトリーバーの散歩の基礎知識

ワンちゃんの散歩は、ただ外に連れていくだけではありません。
周囲への配慮だけでなく、愛犬の安全を守るためにも、知っておかなければならないことがあります。
ここでは、ゴールデンレトリーバーを散歩に連れていくために、知っておきたい基本的な情報を紹介します。

散歩グッズに慣れさせる

ワンちゃんの散歩には、首輪やリードなどいくつかのグッズが必要ですが、それらを嫌がる子も珍しくありません。
何かを身に着けること自体、ワンちゃんにとって不自然なことなので無理はないでしょう。

いざ散歩に出かけて嫌がられないように、まずは家の中で慣らしてください。
手始めに見せたり触らせたり、においを嗅がせることから始めて、慣れてきたら装着して、家の中を歩いてみましょう。

ここまでクリアできたら外に連れ出して、一緒に散歩を楽しんでください。
ゴールデンレトリーバーは賢くおとなしいとはいえ、大型犬で力が強いので、首輪やリードはしっかりとつけて事故を防止しましょう。

少しずつ外の環境に慣れてもらう

室内飼いのワンちゃんにとって、家の外はまったく違う世界です。

そのため、いきなり自分の足で歩かせるのではなく、飼い主が抱っこして散歩することで、外の世界に触れさせてください。抱っこしていることで完全に飼い主が主導の散歩になるので、外の世界に慣れさせやすいでしょう。

この抱っこ散歩であれば、子犬と直接触れさせずにすむため、ワクチン接種を終える前でも行えます。獣医師に相談のうえ積極的に連れ出してあげてください。

散歩時の気温には注意

ゴールデンレトリーバーは、寒さに強いダブルコートの被毛を持つ犬種です。反面、暑さには弱いので、夏場の散歩は熱中症や脱水症状に注意する必要があります。

大型犬とはいえ、頭の高さは人間よりも地面に近いため、強い日差しと照り返しの熱で熱中症や脱水症状になりやすいので注意しなければなりません。

そのため日が昇る前や夕暮れ後など、少しでも涼しい時間に散歩をすると良いでしょう。
そのうえで、「頻繁に水分補給する」「冷却グッズを使う」などの対策を講じるようにしてください。

ゴールデンレトリーバーの散歩量は?時間・距離・回数

ゴールデンレトリーバーは、とても運動量が豊富な犬種です。では、具体的に毎日どれくらい歩けば良いのでしょうか。
子犬期・成犬期・老犬期と、ライフステージに合わせた散歩量の目安をご紹介します。

ゴールデンレトリーバー「子犬期」の散歩量

子犬期の散歩は、散歩に慣れさせることを目的にすると良いでしょう。まだ成長の過程にあるので、あまり長い時間はNGです。

1回の散歩時間は30分未満。慣れるまでは、15分程度でも問題ありません。成長に合わせて、少しずつ時間を延ばしていき、豊富な運動欲を満たせる散歩を心がけましょう。

ゴールデンレトリーバー「成犬期」の散歩量

成犬期は、運動好きなゴールデンレトリーバーが最も散歩が楽しめる時期です。成犬の場合、1回30分~1時間の散歩を朝夕1日2回行いましょう。

それでも運動欲を満たせないことがあるので、毎日の散歩に加え定期的にドッグランや公園に連れていき思い切り運動させる時間を作ってあげられればベストです。

また、好奇心旺盛なゴールデンレトリーバーを飽きさせないために、毎日同じルートを歩くのではなく、複数のコースを用意しておくと良いでしょう。

ゴールデンレトリーバー「老犬期」の散歩量

人間と同様、ワンちゃんも高齢になるとさまざまな機能が衰え、運動量も低下していきます。運動量が豊富なゴールデンレトリーバーでも成犬と同じ運動はできません。

とはいえ、まったく散歩をしないというのは肉体的にも精神的にもよくないので、体調と相談しつつ無理のない範囲で散歩に連れていってあげましょう。

散歩の注意点と必要なしつけ

ワンちゃんが飼ううえで、しつけは必要不可欠です。それは散歩であっても同様で、周囲への配慮はもちろん、愛犬の身を守るためにも注意しておきたいことは少なくありません。
では、どんな点に注意してどんなしつけが必要なのでしょう

引っ張り癖や拾い食いに注意

散歩中、引っ張り癖や拾い食いなど、ワンちゃんは飼い主が予期しない動きをすることがあります。

特にゴールデンレトリーバーのような大型犬は力が強いので、飼い主の抑えが利かず事故につながることもあるかもしれません。

そうしたアクシデントを未然に防ぐためにも、リーダーウォークを身につけさせることをおすすめします。

リーダーウォークとは、愛犬が飼い主の横にぴったりとついたまま距離を保つ歩き方です。リーダーウォークを身に着けることができれば、散歩中不測の事態が起きても事故に発展する前に対応することができるでしょう。

では、リーダーウォークはどうやって覚えさせればよいのでしょうか。

リーダーウォークのしつけ方①「飼い主の横を歩いてくれるように」

リーダーウォークの基本は、飼い主の左側を歩かせることです。

まずは自宅内でリードをつけて、飼い主と壁とで愛犬を挟んで、壁沿いに歩く練習から始めると良いでしょう。この際、おやつを使って誘導するのも有効です。問題なく歩けるようになったら、今度は立ち止まる練習です。

立ち止まったらおやつを見せてから頭の上に持っていきます。自然にお座りの姿勢になったらおやつをあげて褒めてあげましょう。

「歩く」と「止まる」を繰り返すことができるようになったら、壁から離れて同じ練習を繰り返します。

リーダーウォークのしつけ方②「外で実践」

屋内でできるようになったら、次は外での実践です。家の中とは違い、音やにおいなどの刺激が多いので、最初は手間取るかもしれません。

しかし、家の中でできたということは基本は間違いなくできているので、焦らずしつけを継続しましょう。

意識を他の刺激に向けさせないために、「左膝の付近で極少量のおやつを与え歩き、気が散ったらまたおやつを与える」を繰り返して、少しずつ歩く距離を延ばしていきます。

飼い主を放ってどんどん先に進むようなら、一度立ち止まって振り向くのを待ちましょう。振り返って戻ってきたら、褒めてまた歩き出しましょう。

外でも左横を歩けるようになったら、歩く速度に緩急をつけてみてください。
最終的に、飼い主の左側から付かず離れず、歩いたら歩く、立ち止まったら止まるようになることが理想です。

室内でトイレできるのが理想

ご家庭の都合やしつけの事情で、外でないと排泄しないワンちゃんもいます。

しかし、悪天候や体調不良など、何らかの都合で散歩に出られない日もあるので、室内でトイレができるようにしつけておく方が良いでしょう。

トイレトレーニングをはじめ、ゴールデンレトリーバーのしつけに関しては、下記リンク先のページで詳しく解説しています。ワンちゃんのしつけの中でも、トイレのしつけは特に大切なしつけの1つなので参考にしてみてくださいね。
ゴールデンレトリーバーのしつけ!トイレ・噛み癖・飛びつきなど ゴールデンレトリーバーのしつけ!トイレ・噛み癖・飛びつきなど

雨の日の散歩はどうする?

運動量豊富なゴールデンレトリーバーは、毎日散歩に連れていくのが理想です。しかし、悪天候の場合、散歩に連れていくべきかどうか迷う方もいらっしゃるでしょう。

無理をする必要はない

ゴールデンレトリーバーは運動量が豊富な犬種なので、可能であれば毎日散歩には連れていきたいところです。

台風など明らかに外出できないような天候は別として、雨が降っている程度の「散歩しようと思えばできる」ような日はどうすれば良いのでしょうか。

結論として、無理に外に出る必要はありません。
1年のうち数日程度であれば散歩に出かけなくても問題はないでしょう。ただし、梅雨時など連日散歩できていない場合は、ストレスを溜めることになってしまうので、家の中で遊ばせるなどの対応は必要です。

ストレスを溜め込みすぎると、無駄吠えやいたずら、誤飲・誤食といった問題行動をするようになります。

大型であるゴールデンレトリーバーの場合、家の中で遊ばせる程度では運動欲を満たすことは難しいので、多少の雨であればお散歩に出かけた方がよいでしょう。

雨の日の散歩の注意点

どうしても雨の日に散歩をしなければならない場合、「雨具を着させる」「時間を短くする」「濡れにくい場所に連れて行く」など、の工夫をして出かけましょう。
雨の日のお散歩で気を付けたいのは、できるだけ濡らさないことです。

また、帰宅後のお手入れにも気を遣う必要があります。
濡れたままだと体調を崩す恐れがあるので、出かける前に濡れた体を拭くためのタオルを準備しておき、帰宅後すぐ乾かせるようにしておきましょう。

まとめ

今回の記事では、ゴールデンレトリーバーを散歩に連れていくうえで知っておきたいことや、必要なしつけ、散歩量について解説してきました。

ゴールデンレトリーバーはとても運動量が豊富な犬種なので、可能であれば散歩には毎日欠かさず連れて行ってあげてください。

またお散歩や運動量で満足してもらうためには性格の把握が重要。ゴールデンレトリーバーの性格について詳しく解説している下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
ゴールデンレトリーバーの性格は? ゴールデンレトリーバーの性格は?

さらにこちらのページではゴールデンレトリーバーの飼い方について解説しています。参考になれば幸いです。
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