シーズーのお肌はトラブル続き!?皮膚病の原因と対策などについて

皮膚トラブルの治療はどうするの?

それぞれの原因に応じて異なる

ワンちゃんの皮膚病は様々な原因で引き起こされます。そのため、治療法に関してもそれぞれの原因に応じて対処する必要があります。また症状によっては、長期に渡る治療が必要となる場合があります。


●真菌性皮膚炎の治療法
抗真菌薬(外用薬・内用薬)の投与を行います。
また患部の毛を刈ったり、抗真菌薬の薬用シャンプーによる薬浴治療を行ったりします。


●膿皮症(のうひしょう)の治療法
抗生物質による投与を行います。
アレルギー性皮膚炎などの基礎疾患がある場合は、根本的な基礎疾患を管理しないと細菌性の皮膚炎は完治しづらいといわれています。


●脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の治療法
脱脂シャンプーを使用して週1~3回ほど洗っていきます。
強いかゆみを伴っている場合は、短期間だけステロイドを使用することもあります。また、膿皮症やマラセチア感染症の併発が見受けられる場合は、全身に抗生物質を投与することもあります。


●マラセチア性皮膚炎の治療法
抗生物質や抗ヒスタミン薬、抗真菌薬、外用薬などを用いて治療を進めていきます。


●食物性アレルギー性皮膚炎の治療法
アレルギーを引き起こしている食べ物を抜いていきます。ただし、自己流で行うと栄養の偏りが出てしまう恐れがありますので、市販で販売されているアレルギー対応のドッグフードなどをあげていきます。
膿皮症や外耳炎の併発が見受けられる場合は、抗生物質や抗真菌薬を投与して症状の緩和に努めていきます。


●アトピー性(吸引性)皮膚炎の治療法
ステロイドや抗ヒスタミン薬などを用いて治療をすることがあります。
また、減感作療法という治療法もあります。これは毒素を薄めたアレルギーを体内に入れ、アレルギーに慣れさせるという治療法です。このほかにも皮膚を乾燥させないように塗り薬や保湿剤を併用することもあります。


●アレルギー性接触皮膚炎の治療法
アレルギーの原因を引き起こしている物を撤去します。もし、どれか分からない場合はそれだと疑われる物を一度撤去して観察し、症状が軽くなってきたら再度同じ物と接触させて様子を見ます。もしこれで再発するようであれば、高確率でその物がアレルギーの対象ですので接触しないようにします。
薬は炎症を抑える目的でステロイドや抗ヒスタミン薬などを投与することがあります。


●心因性掻痒症の治療法
ストレスの要因を特定することから始めます。もしも原因がわからない場合は、ワンちゃん自身が不安がっていること、ストレスを引き起こしている理由や行動をよく観察していき、それを取り除いてあげることが大切です。
時間をかけて根気よく原因を追究し、解決していくように努めましょう。


治療法はそれぞれの要因によっても違いますし、かかりつけの主治医によっても考え方や方針が異なる場合があります。そのため、少しでも愛犬に違和感があればまずは動物病院へ受診して獣医さんの指示に従ってください。決してむやみに素人目線で解決しないようにしましょう。

皮膚トラブルの予防対策

飼い主にできることってある?

シーズー3
photo by sunnyblu0815

シーズーの皮膚トラブルを少しでも予防したいのであれば、1番はシーズーの体に適した室内環境を作ってあげることが大切です。

日本は梅雨から夏にかけて気候が高温多湿となります。そのため夏場の外出は極力控え、冷房のよく効いた部屋で過ごさせてあげるとよいでしょう。

しかし、室内ばかりにこもってばかりいると運動不足になり、ストレス負荷を与えてしまいます。そうすると、皮膚病以外の疾患を発病する恐れがありますので、気温の低い朝方や夜などにお散歩へ連れていってあげるとよいでしょう。

そして、お散歩後は、皮膚環境を清潔に維持するためにも小まめに洗ったり拭いてあげたりするようにしましょう。

シャンプー選びは慎重に

シーズーは皮脂の分泌量が多いからと、洗浄力の強すぎるシャンプーを選んでしまいがちですが、それは間違いです。洗浄力が強いと皮脂を根こそぎ落としてしまうため、逆に皮脂の分泌が増えてしまうことがあるからです。

シャンプーを選ぶ際は、必ず獣医さんと相談してから購入するようにしましょう。また洗う回数に関しても、その子の症状などもありますので、獣医さんと相談してくださいね。

それぞれの症状に応じての対応策で対応する

皮膚トラブルは、それぞれの症状に応じて予防対策は異なります。そのため食物アレルギーであれば、何に対してアレルギーを起こすのかではなく、何を食べさせるのであれば問題ないのかと異なる視点での検査が必要です。接触皮膚炎であれば避けられる物は全て避けますが、避けられない物に関しては、ステロイドや漢方などを用いて治療することがあります。

まずは何が原因で皮膚トラブルを抱えているのか追究することが大切です。愛犬がやけにかゆがっていたり、皮膚が赤くなっていたり、ポツポツと発疹などが見受けられたら動物病院で検査を行うようにしましょう。

まとめ

シーズー5
photo by minimomo

シーズーは皮膚トラブルを抱えがちですので、飼い主は常に被毛を清潔に保つ必要があります。毎日のブラッシングはもちろんのこと、シーズーの被毛や皮膚を小まめにチェックしてあげましょう。もし、皮膚トラブルを抱えてしまっても落ち着いてかかりつけの動物病院まで受診し、治療に努めてくださいね。


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