世界一高い犬種5選!最高の値段は…?

ワンちゃんの販売価格は決して安くはありませんが、世の中には一般の感覚では驚くほどの高額で販売された犬種も存在します。

では、世界一高い値段で販売された犬種とは、一体何なのでしょうか。
今回は、多くの犬種の中から特に高額で取引された犬種を5種類ご紹介します。

世界一高い犬種一覧

一般的に、ワンちゃんの販売価格は数十万円程度で設定されていますが、中には100万円を超える価格で取引されている子犬も少なくありません。さらに、最も高額で取引されたワンちゃんに至っては、億を超えるほどの超高額で販売されたことも。
どんな犬種がいるのか確認していきましょう。

チベタンマスティフ

世界一高い犬種5選!最高の値段は…?

世界一高額な犬種であるチベタンマスティフは、中国のチベット高原を原産地とする超大型犬です。純血のチベタンマスティフは、ジャイアントパンダを引き合いに出すほど、希少で高額といわれています。
その最高売却額は、驚きの1200万元(約2億円)!
中国では、富裕層の間でステータスシンボルとして人気が出るとともに、値段も高騰しているようです。その一方で、JKCによると日本における2018年の登録数は0頭となっており、国内でチベタンマスティフを探すのは難しいでしょう。

原産国チベット(中国)
平均体高オス:約66cm~
メス:約61cm~
平均体重約64~82kg
一般的な性格忠誠心・警戒心が強い

サモエド

日本スピッツやポメラニアン、柴犬の祖先と言われている大型犬で、南極探検隊の作業犬として活躍していたことでも有名な犬種です。「サモエドスマイル」と呼ばれる微笑んでいるように見える特徴的な。表情から「The Happy Breed(幸せな品種)」と呼ばれ、世界中で愛されています。
サモエドの値段は35~110万円前後。血統が良い個体は、70万円以上の価格が付くことも珍しくありません。販売価格が高額になる理由として、専門で扱うブリーダーが少ないため、国内の個体数が少ないことが挙げられます。

原産国ロシア北部及びシベリア
平均体高オス:約57cm
メス:約53cm
平均体重オス:20~30kg
メス:16~20kg
一般的な性格社交的でフレンドリー、優しく辛抱強い

サモエドの子犬を探す

イングリッシュブルドッグ

イングリッシュブルドッグは、その名の通りイギリスを原産とするブルドッグで、見た目の厳つさとは裏腹に陽気でおっとりした性格の、愛嬌たっぷりな犬種です。
価格帯は約20〜110万円と高額ですが、これには特別な理由があります。外見重視の品種改良の結果、自然分娩がほぼ不可能となり、出産のために帝王切開が必要となるのです。また、生まれたばかりの子犬を踏み潰してしまったり、呼吸が難しい個体がいたりと、生存率が他犬種よりも低いため価格帯が高くなっています。

原産国イギリス
平均体高約33~41cm
平均体重オス:約25kg
メス:約23kg
一般的な性格力強い、忠誠心が強い、勇敢、愛情深い

ローシェン

ローシェンとは、ドイツ語で「小さなライオン」という意味。たてがみのように特徴的な被毛は、名前の通りライオンのようです。顔立ちは優しく人懐こく陽気で、子どもとも仲良く遊んでくれるほどの穏やかな性格をしており、初心者でも比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。
個体数が少ないためにとても高額な犬種として知られており、販売価格は平均$8,000。日本円にすると約85万円(記事作成時のレートで計算)となっています。

原産国フランス
平均体高約25~32cm
平均体重約4~8kg
一般的な性格人懐っこくて陽気、穏やか

ロットワイラー

がっちりとした骨格と引き締まった筋肉質な体つきをした犬種で、国境警備犬や警察犬、山岳救助犬、軍用犬と広く活躍しています。大型犬の中ではやや小さめですが、力強さと賢さを兼ね備えており、ドイツやアメリカでは、常に高い人気を誇る憧れの犬種です。
値段は、25~80万円ほどで、ドッグショーの上位に入るような個体は高額になります。

原産国ドイツ
平均体高オス:約65~66cm
メス:約60~61cm
平均体重オス:約50kg
メス:約42kg
一般的な性格気立てが良く落ち着いている、忠誠心が強い、従順、素直、用心深い

ロット・ワイラーの子犬を探す

実際に高い価格がつく子犬の特徴は?

ここまで、世界でもトップクラスに高額な犬種を紹介してきました。
億超えというチベタンマスティフの価格にはただただ驚きますが、実は身近な犬種にも高額な値段が付けられることがあるのです。

犬の販売価格には定価が存在しないため、犬種や毛色、性別の違いなどで値段が大きく変わってきます。
では、犬の販売価格はどのような理由で決まるのでしょうか。

■スタンダードに近い
JKCなどで定められている、犬種ごとのスタンダード(見た目の基準)にどれだけ近いのかで価格が変わってきます。
スタンダードは『純血種の理想の形』を示しており、形やサイズ、毛色などが規定されています。

■血統の良さ
ここでいう血統とは、「親がドッグショー(品評会)での受賞歴がある」といった意味です。
ドッグショーで評価されるということは、「血統が良い=質が高い」ということになり、そこに血統を管理するために相応のコストが上乗せされるので、その分価格が高くなってしまいます。

■身体が小さい
トイプードルやチワワなどの小型犬の場合、小さければ小さいほど人気が高く高額になる傾向にあります。
小さなトイプードルを「ティーカッププードル」と呼びますが、さらに小さい「マイクロティーカッププードル」と呼ばれるサイズのトイプードルも存在し、その価格は高騰しがちです。
また小さな柴犬を「豆柴」と呼び、スタンダードサイズよりも価格が上がる傾向にあります。

■毛色が珍しい・人気
同じ犬種でも、人気がある毛色の方が値段が上がります。
また、レアカラーは個体数が少なく希少価値が高いため、一般的な毛色と比較して高額になることがほとんどです。

■繁殖が難しい
フレンチブルドッグなど、繁殖に手間がかかる犬種は比較的高額になりやすい傾向にあります。
「繁殖が難しい=時間や費用などのコストがかかる」ことに加え、希少価値が高くなるので、その分高額で販売されているようです。

■マズルが短い・目がクリクリなど「顔が可愛い」
ワンちゃんはどの子もみんな可愛いですが、いわゆる「顔が可愛い」と言われる特徴を持った子は、値段が高くなりやすい傾向があります。
感じ方は人それぞれではありますが、具体的にはマズルが短い「タヌキ顔」や目が大きくクリクリしているなど、人気の顔立ちという意味合いです。
とはいえ、一言で可愛いといっても犬種によっては「ブサカワ」といった個性が好まれることもあるので、その犬種特有の可愛らしさが求められているといえるでしょう。

ブリーダーナビでも、100万円を超える高額な子犬が紹介されているので、どんな子がどんな価格で販売されているのか、一度確認してはいかがでしょうか。

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まとめ

世界でもトップクラスに高額な犬種を紹介してきました。
特に、億越えというチベタンマスティフの価格には驚かれたのではないでしょうか。億とはいかないまでも、50万円を優に超える犬種も多数存在します。
そう考えると、一般的な価格で販売されているワンちゃんは、とても高いとは言えないかもしれませんね。

子犬の販売価格は、様々な条件で決められます。
珍しい犬種であればそれだけで高額になりますが、一般的な犬種であっても人気や希少価値といった複数の要因が重なることで、驚くほど高額になることも珍しくありません。

そもそも子犬の生体価格は10万円単位と決して安くはなく、実際にお迎えした後は食費や日用品の費用、医療費、お出かけ費用など、たくさんのコストがかかってきます。
お迎えを検討している方は、終生飼養にかかる費用もよく考えた上で子犬を探してくださいね。

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