愛犬の自宅シャンプーで気を付けたいNG行為4つ

1.シャンプーの頻度が高い


人間の皮膚と比べてワンちゃんの皮膚は薄く弱いので、あまり頻繁にシャンプーをすると、清潔に保つどころか皮膚を傷めてしまい皮膚疾患の原因を作ることになってしまいます。
そのため、間違っても毎日シャンプーをするのはNGです。

適切な頻度は、月に1回程度が目安になります。ただし犬種による違いや個体差があるので、愛犬の皮膚・被毛の状態を見て、頻度を調整してください。愛犬の皮膚の状態によって変わってくるので、心配なら念のために獣医師からアドバイスを受けてみるのも良いでしょう。

散歩後など、どうしても汚れが気になるようなら濡れタオルで拭いてあげるだけでも十分きれいにすることができます。

2.人間用のシャンプーを使う


上述したように、ワンちゃんは人間と比べて皮膚が弱い動物なので、人間用のシャンプーでは刺激が強すぎます。原則として、ワンちゃんには犬用のシャンプーを使って洗ってあげてください。

そもそも、人間とワンちゃんとでは、皮膚のPh値が違います。人間の皮膚のph値は5.0~6.5で弱酸性。一方、ワンちゃんの皮膚はph値6.2~8.6という中性~弱アルカリ性です。
人間用のシャンプーは人間のph値に合わせて作られているので、ワンちゃんに使っても十分汚れを落とすことができないうえ、皮膚に大きな負担を与えることになります。

つまり、わざわざ人間用のシャンプーを使う理由がないのです。

また、犬用のシャンプーには短毛用、長毛用などいくつかの種類があるので、愛犬に合わせて選んであげてください。

3.シャンプーを原液のまま使う


人間のシャンプーといえば、濡らした頭に原液をつけて泡立てるイメージがあると思いますが、ワンちゃんの場合、シャンプー剤を原液のまま体に直接つけると、皮膚に負担がかかってしまいます。

これは洗い方のコツにもなりますが、シャンプーは洗面器などで一旦泡立ててからワンちゃんにつけて洗うようにしてください。こうすることで、皮膚への負担を減らすことができるだけでなく、シャンプーの泡立ちが良くなり洗いやすくなります。

空のボトルに、シャンプー剤と水を入れて希釈したものをよく振り、ある程度泡立ててから使のもおすすめです。

4.すすぎ残し、乾かし残しがある


シャンプーというと洗うことばかりを意識しがちですが、それ以上にシャンプー剤のすすぎや、濡れた被毛を乾燥させることが重要です。

すすぎ残しがあると、どれだけきれいに洗うことができても汚れを落とし切らないうえ、皮膚炎など病気の原因になってしまいます。そのため、すすぎは洗い以上に丁寧に、時間をかけて行ってください。

また、乾かし残しがあり生乾きのまま長時間放置すると、そこに雑菌が繁殖して悪臭や皮膚炎の原因になります。タオルで全身の水気を拭き取った後に、スリッカーブラシで被毛をほぐし、ドライヤーの風を当てて毛の根本からしっかり乾かしましょう。

ドライヤーの熱風を長時間1カ所に当て続けると、これも皮膚への大きな負担になってしまうので、皮膚に当たる場合は冷風で水滴を散らすと安全です。

まとめ


シャンプーは、汚れを落とし愛犬の被毛を美しく保つために欠かせないお手入れです。しかし、やり方を間違えてしまうと、愛犬の体に負担を与えることになり、場合によっては健康を害すことにもなってしまいます。

ご自宅で行う場合は、今回の記事で紹介した内容を参考に、できるだけ安全で丁寧なシャンプーを心掛けてください。