チワワが震えるのはどうして?

愛くるしい見た目と小柄な体型で人気のチワワですが、小柄な体を細かく震わせる姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

日常的に見かける光景なので、特別気に留めないかもしれませんが、この震えは場合によって病気の可能性があります。
ここでは「震える」理由について詳しく確認していきましょう。

チワワが震える理由は?寒い?嬉しい?

チワワが震える理由
photo by HG-Fotografie

人気犬種であるチワワを街中で見かけることはあると思いますが、「チワワ=震えている」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?「寒いから」「怖いから」など、人間もさまざまな理由から体が震えるものですが、チワワはどうなのでしょうか?

震える理由①「寒さから」

メキシコが原産国のチワワは、寒さにとても弱い犬種で、寒さに耐え切れず体調を崩すことがあります。そのため、チワワを飼っているご家庭では、冬は1日中暖房を欠かさずに、夏もクーラーが効き過ぎないよう注意してあげましょう。

温かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるので、超小型犬のチワワは、飼い主が感じている以上の寒さを体感していると考えてください。

また、冬場の散歩には洋服を着せてあげるなど、外出する際も寒さ対策が大切です。
季節を問わず、チワワの目線で生活環境を整えてあげるようにしてください。

震える理由②「怖がっている」「緊張している」

人間が恐怖心や緊張から震えることがあるように、チワワも同じ理由から震えてしまいます。チワワは警戒心が強く臆病な性格で、何かを怖がって震えたり吠えたりすることが珍しくありません。

大きい音や見知らぬ人・ワンちゃんなど、チワワが怖がるものは世の中にたくさんあります。
吠えて周囲に迷惑をかけたり、怯えて震えるようなことがないように、こうした対象から愛犬を守るための方法も考えておくことをおすすめします。

例えば、怖がったり緊張するような素振りを見せたら、抱っこして原因から離したり、撫でたり声をかけたりしてなだめてあげましょう。

震える理由③「嬉しいから」

チワワが震える理由は、何も悪いこと起きた場合だけではありません。
大好きなおもちゃで遊んだり飼い主さんが帰宅したり、好物のおやつをもらった時など、嬉しくて過剰に興奮したときも震えることがあるのです。

こうした理由の場合、悪い影響があるわけでもなく、震えはすぐにおさまるので、気にする必要はないでしょう。

ただし、興奮を落ち着かせるために叱るのは厳禁です。落ち着くどころかさらにヒートアップしかねません。まずは「おすわり」「ふせ」などの指示で動きを止めて、静かにさせるようにしましょう。

震えの原因は病気?元気がない場合は要注意

チワワ6
photo by manfredrichter

他の犬種と比べて、チワワが震える姿をよく見かけるでしょう。珍しいことではないので、特に気にすることもないと思われがちですが、ただ震えているだけでなく、元気がなかったりひたすらジッとして動かないようなら要注意です。
場合によっては、病気の症状として震えているかもしれません。

こんな症状があるなら動物病院へ

チワワが震える理由には、病気の可能性も否定できません。
外的な要因が何もないのに、なぜか震えているようなら、愛犬の様子を良く観察してください。以下のような変化が見られるようなら、ケガか病気の可能性があります。一度動物病院で診察してもらいましょう。

・明らかに元気がなくぐったりしている
・食欲がない
・体が熱い
・嘔吐や下痢が続いている
・特定の体の部位をしきりに気にしている
・息が荒い
・よだれが出る

痛みを感じて震えていることも

ケガをしている時など、痛みを感じて震えることもあります。
超小型犬であるチワワは、骨や関節が弱いので、飼い主が気付かないうちに骨や神経に痛みを感じているかもしれません。場合によっては、声を上げられないくらい強い痛みで震えている場合も。

外見的には普段と変わりがなくても、ジッとうずくまって動かなかったり、特定の場所を触られることを嫌がるようなら、下手に動かさないで、早急に動物病院に連れていきましょう。

震え(痙攣)を伴う病気を紹介

チワワ5
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上述したように、チワワは病気やケガで震えることがあります。では具体的に、震え(痙攣)が出る病気には、どんなものがあるのでしょうか?

てんかん

最も一般的なワンちゃんの発作で、全身性の痙攣や意識障害などが発作的に繰り返される脳疾患です。全身性の発作(大発作)と軽度な発作(小発作、部分発作)があり、発作中にもらしてしまうこともあります

ジステンパーウイルス

感染力が強い人間の麻疹(はしか)に似た、鼻や肉球が硬くなる【ハードパッド】という特徴的な症状が現れる病気です。

免疫力が強ければ、感染初期に治ってしまうものの、子犬などや免疫力が弱いワンちゃんは、呼吸器や消化器などにさまざまな症状が現れます。

病状が進行するとジステンパー脳炎を起こし、神経症状を発症。死亡率が高く、回復しても後遺症が残ることがある危険な病気です。

低血糖症

低血糖症とは、文字通り血液中の糖分濃度(血糖値)が低下することで、ふらつき、ぐったりする、元気・食欲消失、全身性の痙攣発作、昏睡などの症状が起きる病気です。
成犬になっても発症することがありますが特に子犬が発症しやすく、また他の病気の二次的な症状として現れる場合もあります。

水頭症

脳を守るための脳脊髄液という体液が、何らかの理由で循環しなくなり、圧迫されることで発症する病気です。部位や程度、期間により症状が違い、痙攣発作や意識障害、神経障害など、さまざまな障害が現れます。

尿毒症

尿毒症は、腎臓が十分に機能しなくなることで、老廃物や毒素を尿とともに排出することができなくなり体内に蓄積した状態です。食欲不振や嘔吐、下痢などの症状、神経障害が起き、最悪死に至ることもある危険な病気です。

上記で紹介した病気以外に、チワワが気を付けたい病気に関しては、下記ページで詳しく解説しています。気になる方は参考にしてみてください。
チワワはどんな病気になりやすい?症状や原因、予防法は?

まとめ

チワワが震えるのは、良く見る光景だと思います。愛犬であれば、震えを止めてあげたいと思うのが飼い主の心情ではないでしょうか?

しかし、震える姿がは同じでも、何が原因で震えているのかはさまざまで、ただ寒さで震えていることもあれば、何かしらの病気の影響から震えが出ている場合もあります。
そのため、まずは今回の記事を参考に、どんな原因で震えているのか特定したうえで、効果的な対応をしてください。

何が原因か分からないため、過剰に心配してしまうのであって、予め知識を持っていれば、実際にその場面に遭遇しても落ち着いて対処できると思います。チワワのブリーダーであれば、親世代から飼育をしているため、チワワの震えについても詳しく説明してくれるでしょう。

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