チワワは一人暮らしでも飼える?お留守番を任せるには

チワワは賢く比較的手間がかからない犬種なので、一人暮らしや共働きのご家庭でも比較的飼いやすいと言われています。
しかし、他の犬種同様に甘やかしてしまうとわがままで飼い主の言葉を聞かない子に育つので、しつけは必要です。
一人暮らしや共働きのご家庭でチワワを飼うためには、どんなことが必要なのか確認していきましょう。

 

一人暮らしや共働きでもチワワは飼える?

チワワは一人暮らしでも飼える?お留守番を任せるには
photo by HG-Fotografie

ペットを飼うことが一般的になり、一人暮らしの方でもワンちゃんを飼おうと考えている人が増えてきました。
多くの犬種の中でも人気が高いチワワは、比較的飼いやすいと言われています。だからといって、気が向いた時だけ相手をして、放っておいても問題がないわけではありません。
では、一人暮らしでチワワを飼う場合、どんな点に注意すればいいのでしょうか?

幼い頃はしっかりとしたお世話が必要

チワワに限らず、まだ幼い頃はできるだけ限りそばにいて、丁寧にお世話してあげる必要があります。この点は、人間もワンちゃんも同じです。

成長して成犬になれば、ある程度ひとりにしても問題はありませんが、まだ子犬の時期は、できるだけ一緒にいてあげて、可能な限りお留守番させることは避けましょう。

特に一人暮らしや共働きのご家庭の場合は、どうしてもお留守番をさせる機会が多くなります。有給休暇を利用するなど、子犬を迎えて1週間程度は付きっ切りで面倒を見てください。
また、夏休みやゴールデンウィークといった長期休暇中に合わせて迎えるのもおすすめです。

しかし、やむを得ぬ事情で、どうしてもひとりにすることがあるかもしれません。そんな時に備えて、チワワのお世話を任せられる、信頼できる人に話を通しておくなどの対策はしておきましょう。

運動量が少ないチワワでも散歩は必要

小型犬のチワワは1日に必要な運動量が少なく、散歩に出かけなくても室内で遊んでいるだけで十分運動量を満たすことができます。

しかし、散歩は単純な運動量のためだけに必要なわけではなく、ストレスの発散や気分転換、子犬の社会性を育むためにも欠かせません。

チワワの散歩に関して、詳しくは下記ページで解説しています。散歩デビューのタイミングや、散歩嫌いになってしまった場合の対処法についても掲載しているので、こちらも参考にしてみてください。
チワワに散歩は必要?運動量・頻度・注意点まとめ チワワに散歩は必要?運動量・頻度・注意点まとめ

初めてワンちゃんをお迎えする方に知ってほしいこと

ワンちゃんとの生活は、癒しになり毎日が幸せな時間となります。しかし、良いことばかりではなく大変なことも決して少なくないことを知っておきましょう。

チワワとの毎日に休みはないので、食事の準備や散歩など、どれだけ都合が悪くても体調が優れなくても、欠かすことはできません。最期まで面倒を見続ける責任を全うする覚悟が必要です。

下記ページでは、これからワンちゃんを飼う方に向けた、準備と心構えを記事として掲載しています。ペット初心者の方は、一度ご覧になってみてください。
初めて犬を飼う前に知っておきたい!必要な準備と心構え 初めて犬を飼う前に知っておきたい!必要な準備と心構え

チワワがお留守番する環境を整える

一人暮らしや共働きのご家庭でワンちゃんを飼う場合、避けては通れないのがお留守番です。チワワは一人暮らしの方でも飼いやすい犬種ですが、お留守番は得意なのでしょうか?
ここでは、チワワにお留守番を任せる際、注意しておきたいポイントをご紹介します。

安心して快適に過ごせるスペースを

人間と同様、チワワにも自分だけのプライベートスペースは必要です。特に、長時間の留守番をさせる場合は、落ち着ける空間があるとないとでは受けるストレスの大きさが違います。ケージやクレートを利用して、快適に過ごせる空間を用意してあげましょう。

ただし、キッチンなどの危険ものが置かれている場所や、チワワがイタズラしそうな場所には、柵を設置するなど入らないような対応が必要です。

室温の管理

チワワは寒さだけでなく日本の夏特有の湿度の高さにも弱く、寒暖差が激しい環境にいると体調を崩す犬種です。そのため、留守番をさせる場合、特に夏と冬は常にエアコンを稼働しておき、チワワが過ごす空間の温度を一定に保つ必要があります。

ワンちゃんにとって最も過ごしやすい「室温25℃前後、湿度50%前後」に、環境を整えておくようにするといいでしょう。ただし、被毛の長さや個体差もあるので、普段一緒にいる時から愛犬がどの程度の温度を快適にしているのか確認してください。

下記のページでは、ワンちゃんの暑さ対策を紹介しています。扇風機やペットボトル、保冷剤など、屋内や屋外でワンちゃんを暑さから守る方法を解説しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
犬の暑さ対策は?扇風機やペットボトル、保冷剤の使い方 犬の暑さ対策は?扇風機やペットボトル、保冷剤の使い方

食事や飲み水の用意

留守番の最中はひとりになるので、その間は水を与えることができません。そのため、外出前に十分な量の飲み水を用意しておくようにしましょう。

ただし、皿状の器に水を入れておくのは、ひっくり返すことがあるので避けましょう。その点、ペットボトルを逆さまにして設置するタイプなら、好きな時に水が飲めてひっくり返す心配もないのでおすすめです。

また、自動給水機や自動給餌機も便利です。
水を循環させるタイプの自動給水器なら、常にキレイな水を飲めます。また、予め設定した時間に食事させることができる自動給餌機なら、与える量も決められ、食べ過ぎも防止することができるので安心です。

このほか、留守中は愛犬が漁れる場所に食べ物をしまっておくは止めましょう。場所を覚えて、勝手に食べてしまうことがあります。

チワワに留守番を任せるためのしつけ

チワワは他のワンちゃんに比べて留守番が得意な犬種で、慣れれば長時間の留守番も問題なく任せられるようになります。しかし、それも全てしつけができていることが前提です。
では、チワワにお留守番を任せるためには、どんなしつけをすればいいのでしょうか?

留守番の環境に慣れさせる

・パーソナルスペースを作る
ひとりで留守番をしている間、安心できる居心地の良い空間を作ってあげるために、普段からケージやサークルで過ごすことに慣れさせましょう。愛犬だけのパーソナルスペースを作ってあげることで、留守番でひとりになっても不安を感じることなく、落ち着いて過ごさせることがます。

ケージ・サークルの中が自分の場所だと認識してもらうために、普段からそこで寝かせるようにしてください。
扉を閉めるのを嫌がるようなら、慣れるまで開けっ放しにしてもいいでしょう。まずは、自発的に出入りするようになるところから始めてください。
自分から入らないときは、お気に入りのおもちゃやおやつで誘導する方法が有効です。

・飼い主が戻ってくることを覚えさせる
チワワからすれば、例え短時間であっても飼い主が視界から消えると不安なもの。こうし不安を取り除くために、まずは「帰ってくること」を覚えさせましょう。やり方は簡単で、愛犬をケージ(サークル)に入れて出られない状態を作り、部屋から出て視界から完全に消えてください。

最初は、極短く数十秒程度チワワの前から消えすぐに戻ってきます。
この時、もしも愛犬が不安から鳴いてもすぐに戻ったりせず、予め決めていた時間までは我慢しましょう。これを繰り返し少しずつ時間を延ばしていけば、「いなくなっても必ず帰ってくる」ことを覚えてくれます。

いきなり長時間いなくなるのではなく、短い時間から少しずつ慣れさせてください。上手に待つことができたら、ご褒美とともにたくさん褒めてあげましょう。

留守番前後の対応

・外出前後は思い切り遊んであげる
どれだけ慣れても、お留守番でひとりにするとチワワはストレスを溜めてしまいます。
そのため、ストレスを発散させるために出掛ける前、帰ってきた後には思いっきり遊んであげましょう。

ひとりにさせた時間を取り戻すためにも、短い時間で構わないので、触れ合う時間を作りましょう。愛犬を満足させて、次のお留守番も無理なくできるようになるのが理想です。

・出かける時はさりげなく
お留守番をさせる時は必要以上に構ってしまいがちですが、出かける直前まで遊んだりなでたり過度に相手をするのは逆効果になってしまいます。それまで一緒にいたのに、急にひとりになってしまうと寂しさも倍増してしまうからです。

そのため、出かける際はできるだけさりげなく、いついなくなったのか分からないくらいがベストです。
また、外出の準備をしていると、ひとりになることを察して不安になる子もいるので、出かける雰囲気も見せないようにしましょう。

・帰宅後はまず落ち着いて
ワンちゃんによっては、帰宅した瞬間喜びのあまり興奮して飛びついてくるかもしれません。飼い主としては嬉しい限りですが、留守番が日常のことと覚えさせるためには、出かける時と同様、さりげなくしたいところです。

そのため、もし帰宅に興奮して突進してきても、それに同調することなく落ち着いたトーンで「ただいま」と声をかけましょう。そして、愛犬が落ち着いたらお留守番してくれたことをたくさん褒めてあげてください。

無理なくお留守番させるには、それが特別なことではない日常と感じてもらう必要があります。

まとめ

一人暮らしや共働きのご家庭では、どうしても発生してしまうお留守番。
ひとりぼっちにしてしまうのは心苦しいですが、留守番してくれる愛犬のことを考えて、少しでも快適に安心して過ごしてもらうよう工夫しましょう。
そのうえで、上手にお留守番をさせるためのしつけや気遣いをして、一緒にいる間はたくさん構ってあげてください。

愛犬にお留守番を任せるには、まずは基本的なことをできるようにさせるのが先決です。下記ページでは、性格や飼い方などチワワの基本的な情報をまとめています。無理なく上手にしつけて、チワワとの信頼関係を築いてください。
【初心者向け】チワワの飼い方やしつけ方は? 【初心者向け】チワワの飼い方やしつけ方は?
チワワにお留守番をさせるには、やはりしつけが重要になります。しつけに関しては、専門家であるブリーダーから話を聞くのが確実でしょう。お迎えした後であっても、悩みや疑問などの相談に乗ってくれるので、初心者こそブリーダーから迎えることをおすすめします。

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