【柴犬に多い皮膚トラブル】かゆみ・アレルギー・皮膚病はどうする?

皮膚病の治療方法は?

アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎は、現代の医学では完治が見込めない病気です。そのため、一度発症したら生涯に渡って付き合っていく必要があります。
とはいえ、生活環境の見直しや治療によって、日常生活は問題なく遅れるようになるので、愛犬のためにも、飼い主として知っておくべきでしょう。

治療のためにアレルギー検査も

皮膚炎の治療は、「痒みのコントロール」が目的です。
痒み止めを内服し、体を掻きむしらないようにしたうえで、アレルゲンと接触しないように遠ざける必要があります。
また、アトピー性皮膚炎の治療法の1つとして、アレルゲンを少しずつ体内に入れて体を慣らしていく「減感作療法(げんかんさりょうほう)」を行うこともあります。

<アレルゲンの検査>
愛犬をアレルゲンから遠ざけるためには、まず原因となるアレルゲンが何なのか特定する必要があります。

対象が食べ物である場合、以下の流れで食事制限テストを行います。

1.摂取したことがない食物を与え、症状をチェック
2.症状が納まったら、今度は今まで与えていた食物を与えて症状を観察
3.症状が出た食物がアレルゲンと判別される


1~3までの流れを2ヶ月以上継続し、繰り返しながら1つずつアレルゲンを特定していきます。この間、他の食事は一切与えてはいけません。極僅かでも与えてしまうと、検査の意味をなさないので、また1からやり直すことになります。

この他、アレルゲンをある程度特定するための検査として、血液によるIgE抗体測定検査があります。この検査は、採取した血液からハウスダストマイトや花粉、食物といったアレルゲンを数値で測定することで陰性から強陽性に分類し、アレルギーの有無を判別する検査です。

飼い主にできる対策は?シャンプーはどうすればいい?


photo by leis bell

アレルギー対策には上述したように、まずアレルゲンが何なのか知ることことから始まります。
その上で、愛犬をアレルゲンから遠ざけ、清潔な環境で安心して生活できるようにしてあげることが大切です。

アレルゲンから愛犬を守るには、室内を清潔に!

ハウスダストやダニがアレルゲンとなるアトピー性皮膚炎の対策には、掃除を徹底し室内を清潔にしておくことが何よりも有効です。花粉がアレルゲンの場合、散歩に出るなら皮膚を保護する「アレルギースーツ」を着せて、花粉などがつかないようにするのもいいでしょう。

ノミアレルギーの場合は、散歩から帰ったらすぐにブラッシングをして、ノミがいないか確認してください。駆除剤を利用するのもおすすめです。

また、麦系の食物にアレルギーがある子は、シャンプーの選び方にも注意が必要です。犬用シャンプーの中には、大麦が含まれるものがあるので、原料に何が使われているのか、きちんと調べて購入するといいでしょう。

シャンプーにも注意が必要

柴犬は皮膚が弱いので、使うシャンプーにも気を付ける必要があります。
アトピー性皮膚炎のワンちゃんんは肌が敏感なので、刺激となるシャンプー液やお湯、ドライヤーの熱などは、できるだけ避けたいところです。どんなシャンプーを選べばいいのか悩んだら、ブリーダーや獣医さんに相談して決めるといいでしょう。
また、シャンプーする際も、できるだけ負担をかけないように以下のようなことに気を付けてください。

1.シャンプー
柴犬用にシャンプーを選ぶ場合、保湿成分が配合された低刺激のものがおすすめです。
まずポイントになるのが「シャンプーを原液で使わない」ということ。シャンプー液を付ける前に、お湯で薄めてください。シャンプーする前に、全身を十分濡らしておくことも大切です。
また、余程の汚れでもない限り、丁寧にお湯で洗い流すだけでも汚れは落ちるので、シャンプーを大量に使うのは逆効果になってしまいます。

2.お湯の温度
ワンちゃんの皮膚は人間のものより薄いため、「少し温いかな?」程度のぬるま湯で洗うようにしましょう。熱いお湯は皮膚や被毛をに余計な負担をかけることになります。
普通の汚れであれば、お湯で洗うだけで十分落すことができるので、シャンプー液をつける前に、まずはお湯で洗うようにするといいでしょう。
アトピー性皮膚炎を患っているワンちゃんの場合、体を温めると血行が良くなり、かゆみがより強くなってしまう恐れがあるので、気を付けてください。

3.すすぎ~乾燥
洗う以上に気を付けたいのがすすぎと乾燥です。
シャンプー液が残らないよう、全身丁寧に洗い流してあげましょう。また、乾燥が不十分だと細菌などが繁殖しやすくなり、ニオイや皮膚炎の悪化につながります。タオルで全身の水気を拭き取ったら、ドライヤーで指の隙間までしっかり乾かしてください。皮膚が弱い子にとっては、ドライヤーの熱風も結構な刺激になるので、ドライヤーは体に近づけ過ぎないように冷風で乾かすといいでしょう。

4.シャンプー後のケア
シャンプー後は、どうしても皮膚が乾燥してしまいます。例え保湿成分配合のシャンプーを使っていたとしても、乾燥は避けられないので、乾かしたらすぐ保湿剤をつけるといいでしょう。
シャンプー後は汚れが落ちて皮膚も柔らかくなり、外用剤が皮膚に浸透しやすくなるので、普段以上に外用薬や保湿剤の効果が期待できます。

症状が出やすい部分をチェック

アレルギーの症状は、顔周辺など、皮膚が柔らかく敏感な場所ほど出やすい傾向があります。以下のような部分を頻繁に舐めたり引っ掻いたりして、痒がるような素振りを見せたらアレルギーを疑いましょう。

・目の周辺
・口の周辺
・耳の周辺
・肛門周辺
・脇の下、腹部

まとめ

アレルギーは、アレルギー体質のワンちゃんがアレルゲンに接触することで起こります。
アレルゲンによっては避けるのが難しかったり、重大なアレルギー反応が起きると命に関わることもあるため、柴犬の飼い主であれば知っておく必要があるでしょう。

アレルギーを完全に克服することは難しいですが、生活環境を見直すことで症状を緩和したり上手に付き合っていくことはできます。

下記ページでは、柴犬の飼い方について詳しく解説しています。愛犬がどんなアレルギーを抱えているのか理解した上で、無理なく安心して生活できる環境を整えてあげてください。
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