2017/5/10 09:07:55

長生きしてもらいたいからこそ知っておきたい!フレンチブルドッグの病気について

    1.フレンチブルドッグがなりやすい病気って?

    愛嬌たっぷりなフレンチブルドッグに忍び寄る病魔

    どっしりとした体格に、ぺちゃっとした鼻が特徴的なフレンチブルドッグ。また、怖そうな見た目とは裏腹に、とっても甘えん坊な性格をしており、その魅力にハマった人は数知れず!世界各国にフレンチブルドッグの愛好家がいるほど、人気の犬種となっています。

    そんなフレンチブルドッグは、一体どんな病気にかかりやすいのでしょうか?そこで今回はフレンチブルドッグがなりやすい病気について、いくつかご紹介いたします。どんな病気があって、どんな症状が出るのかを知っておくことで、すぐに適切な処置ができ、愛犬の辛さを軽減させてあげられるのです。

    ○水頭症

    水頭症とは、脳が圧迫され動きや感覚が鈍るなどの神経症状が現れるという病気です。この病気は、チワワのなりやすい病気としても紹介されています。

    水頭症になった場合の症状は、脳のどの部分が圧迫されているかによって違ってきます。たとえば、脳の表面にある大脳皮質という部分が圧迫されていると、感覚が鈍くなったり、麻痺したりします。そのほか、異常な行動・視力障害・眼球が動く・過食などの症状が現われます。

    この病気が起こる原因としては、脳室(のうしつ)を満たす脊髄液(せきずいえき)が、異常に増えるということが原因となっています。頭蓋骨の中には、脳室という隙間があり、脊髄液という透明な液体で満たされています。この脊髄液が、なにかしらの理由で増えてしまい、結果脳室が大きくなって脳を圧迫してしまうのです。

    ○腫瘍(ガン)

    腫瘍は最も良く見られる病気のひとつです。腫瘍は、細胞の細胞の増殖にかかわる遺伝子の異常で起きます。

    腫瘍には良性悪性があり、良性の腫瘍はほかの部位に転移したり、組織の奥深くに入り込んだりはしません。近くの臓器を圧迫したりするなどの問題はありますが、命には関わりません。

    しかし、悪性腫瘍はほかの部位に転移したり、臓器の働きに大きな障害を与えたりします。さらに正常に機能している細胞を壊し、最終的には命をも奪ってしまいます。

    腫瘍は、なにかひとつの原因で引き起こされるものではなく、いくつかの原因が重なり長い時間をかけて発症するのです。そのため高齢なればなるほど、腫瘍の発生率が高まります。

    ○アトピー性皮膚炎


    photo by yusuke toyoda

    アレルゲン(アレルギーの元になるもの)を体の中に取り込んでしまうことで、皮膚炎を起こす病気です。この病気の症状は、主に"顔・関節の内側・足の付け根"に見られ、強いかゆみから体をしきりにかいていたり、口でなめたりします。そのため、フケが増えたり、毛が抜けたり、皮膚がただれたりします。この病気は生後1~3年の間に発症することが多く、そのほとんどが遺伝子的なものが関わっています。
    ※ちなみに…
    アレルゲンは犬によって違いますが、それを飼い主さんが見極めるのはとても難しいです。
    そのため動物病院へ行き、「アレルギーパッチテスト」をしてもらうといいでしょう。

    アトピー性皮膚炎 3つの原因とは?

    アレルゲンを吸い込む
    ほこりやダニ、花粉などを口または鼻から吸い込むことで、グロブリンという物質が作られます。このグロブリンというのは、皮膚が炎症を起こす原因のものを大量に作り出してしまうのです。

    アレルゲンと接触する
    首輪や食器など、アレルゲンとなるものと接触することで、接触した部分が赤くなったり、毛が抜けたりします。

    アレルゲンを食べる
    卵や肉、牛乳などアレルゲンとなるものを食べることで症状が出ます。一般的にアレルゲンとなるものは、高タンパクの食品が多いと言われています。アレルゲンとなる食品を食べると、量にもよりますが、だいたい36時間以内に顔や口、耳などに症状が現われます。皮膚が赤くなったり、毛が薄くなったりするだけでなく、下痢や嘔吐などを引き起こすこともあります。

    ○軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)

    フレンチブルドッグの他にも、パグやペキニーズなど短頭種に多いとされている病気です。この病気は、軟口蓋という上あごの天井部分が長いために、空気の通り道が塞がれてしまって呼吸に影響が出ます。短頭種は、顔が平らのため軟口蓋が圧迫され、垂さがりやすくなるのだとか。

    この病気を発症すると、空気の通り道が狭くなっているので苦しげに呼吸しています。また、呼吸ができなくなることもあります。さらに、大きないびきをかいたり、吐き気をもよおすことも。

    2.健康チェックをしましょう

    早期発見が大切

    先ほどいくつかの病気を紹介しましたが、そんな怖い病気にいち早く気づくためには、毎日の健康チェックを行うことが大切!健康チェックを行うことで、小さな異変にだって気が付けるのです。少しでも愛犬に長生きしてもらうためにも、欠かさず行いましょう。

    また、体のいろんな部分を触るため愛犬とコミュニケーションを取る時間にもなるのです。しかし体のいろんな部分に触るということは、足先など犬にとってあまり触られたくない敏感な部分も、チェックしなければなりません。ですが、敏感な部分にいきなり触ってしまうと、びっくりしてしまったり、健康チェックが嫌いになったりしますので、少しずつ触られることに慣れることからスタートしましょう!

    どんな所をチェックするの?

    顔から足先まで全身くまなくチェックします。全部で8個の項目に分かれていますので、毎日同じ手順で行いましょう。また長々とやり過ぎると、ストレスになってしまうことがあるので、スムーズに健康チェックが行えるようにしてくださいね!

    病気であることを、口で伝えることができない犬の異変にしっかり気付いてあげましょう。また体の異常だけでなく、排泄物や愛犬の様子が、いつもと少し違うと思ったらすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

    目 まぶたを開く
    犬と見つめ合った時、焦点が合っているか確認する。
    次に、まぶたをめくって目やに・充血・腫れ・ゴミはないかチェックする。

    鼻 鼻の頭や鼻筋を触る
    鼻の頭は適度に湿っているか確認する。(起きてすぐの鼻は乾燥している)
    次に鼻筋は腫れていないか、鼻づまりはないかチェックしていく。

    耳の穴を覗いてみる
    耳を触り、熱をもっていないか、腫れはないか確認する。
    次に耳の中をチェックし、悪臭はしないか、耳垢は溜まっていないかを見る。

    口を開き、歯や歯茎をみる
    唇を歯と歯茎が見えるように、しっかりめくる。そして歯に歯石や歯垢がついてないかチェック。
    また口をあけて、異物がないか、炎症を起こしてないかを見る。

    足の付け根から肉球まで触る
    腫れているところがないか、触られて嫌がるところはないかを確認する。また足が異常な方向に曲がってないかチェック。
    肉球はケガがないか、指の間にゴミがはさまっていないかを見る。

    胸から腹部まで触る
    胸から腹部にかけて触り、痛がる所はないか、しこりがないかをチェック。

    背中からしっぽまで触り、毛も見る
    背中からしっぽまで順に触り、痛がる所はないか、骨が曲がっていないかを確認する。同時に毛をかき分けてチェックし、脱毛や赤くなっているところはないか見る。

    おしり、陰部を触る
    しっぽをあげて、おしり周りに汚れがないか、炎症を起こしてないかチェックする。

    ※健康な犬の状態
    目…常に潤っており、輝きがある
    耳…耳の中が綺麗なピンク色をしている
    鼻…冷たく湿っている
    口…歯は白く、歯茎は健康的なピンク色
    毛…毛づやが良く、毛玉やフケがない

    3.お散歩中に付いてくる可能性アリ!?

    ノミ・ダニに要注意

    お散歩中に草むらに入ったり、他の犬と触れ合った時に、ノミやダニが愛犬の体にひっついてしまうことがあります。そうならないように、ノミ・ダニに効く予防薬を1か月に1回使用しましょう。最も一般的に使われているのは、犬の首の後ろに薬を垂らす滴下剤です。だいたい1~2ヶ月ほど効果が持続します。この薬は市販薬もありますが、まずは獣医さんに相談して処方してもらいましょう。
    なんと"ヒゼンダニ・ツメダニ"は、人間にも感染してしまいます。そのため、犬に症状がみられる場合は、飼い主にうつる前にすぐ動物病院へ連れていきましょう。
    ヒゼンダニ
    皮膚の下にトンネルを掘って寄生し、激しいかゆみを引き起こします。
    主に耳・目の周り・顔など比較的、毛の少ない部分にかゆみが生じ、体を掻いたり、噛んだりするので皮膚が荒れてしまいます。

    ツメダニ
    白いフケのように見えるツメダニ。お腹や首など柔らかい部分を狙ってきます。ヒゼンダニと同じく激しいかゆみに襲われ、かさぶたのようなフケがたくさんできます。

    4.心臓に虫が住み着いてしまう「フィラリア症」とは?

    感染予防が大切

    犬の病気の話でよく出てくるフィラリアというワード。「名前はよく聞くけど、詳しく知らない」という方も、いらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は、とても怖いフィラリア症についてお話していきたいと思います。

    フィラリア(イヌ糸状虫)は、そうめん状の細長い寄生虫で、を使って犬の体の中に入り込み、心臓に住みつきます。フィラリアの数がどんどん増えていくと、血液の流れを妨げ様々な症状を引き起こします。

    症状としては咳が出たり、腹部に水が溜まったりします。咳も腹部の水も最初はさほど気にならない程度ですが、徐々に明らかに異常だと分かるほどのものになります。また病気が進行していくと、食欲低下や貧血、呼吸困難など全身に症状が現れるようになります。最悪の場合、心不全になって命を落とすこともあります。
    多くの場合は、徐々に症状が進行していくのですが、急激に悪化してしまう子もいるようです。元気がなくなり、呼吸困難の症状が出た場合は、すぐに手術が必要となります。

    予防方法
    蚊の出る期間(春から秋にかけて)、月に1回予防薬を飲ませます。1つ注意してほしいのですが、予防薬を飲ませる前に動物病院で、愛犬の体にフィラリアがいないか確認してもらってください。フィラリアに感染しているにも関わらず、この予防薬を飲んでしまうと、心臓の中でフィラリアが死んでしまい詰まってしまうのです。

    5.かかりつけの動物病院はありますか?

    緊急時にも対応できるように

    愛犬が病気やケガをしてしまった時に、必ずお世話になる動物病院ですが、かかりつけの病院はありますか?愛犬にもしもの事があった時のためにも、家の近くでかかりつけの病院を、見つけておくことをオススメいたします。また、獣医さんとお付き合いが長くなれば信頼関係ができ、愛犬を安心して任せられます。さらに愛犬のことよく知っているため、小さな異変にも気付いてくれるのです。

    しかし、中には「どこがいい動物病院なのか分からない」「愛犬の命にかかわることだし、安心して任せられる病院を見つけたい」となかなか、かかりつけの動物病院を見つけられずにいる方もいるのでは?そこで今回は、良い動物病院かを見極める際に、見てほしいポイントについてお話していきます。

    チェックポイント1 丁寧で親切な対応
    電話や診察の際、獣医さん・看護師さんがどんな対応をしているかチェックしましょう。
    動物病院に来る飼い主さんは、愛犬のことで不安でいっぱいなはず。そんな時に「大丈夫ですよ」と声をかけてくれたり、こちらの質問に丁寧に答えてくれる病院を探しましょう!

    チェックポイント2 病院の衛生管理
    病院ですから、綺麗・清潔は当たり前ですよね。そんな当たり前が、きちんとできているかチェックしましょう。
    当然ですが、清潔でない病院は良い病院とは言えません。診察室や、待合室、人間用のトイレまで掃除されているか見てみましょう。

    チェックポイント3 病気・治療方法の説明が、明確かつ分かりやすい
    なんの説明もないまま、治療されることほど怖いものはありませんよね。そのため獣医さんの説明が、分かりやすくて明確であるかどうかチェックしましょう。
    また、専門用語ばかりで説明してくる獣医さんは、自分でも理解しきれていない部分があると考えていいでしょう。理解しきれてないからこそ、飼い主さんにも分かりやすいように、噛み砕いて説明することができないのです。

    チェックポイント4 治療費の明細をきちんと出してくれる
    動物病院での値段設定は自由なので、病院ごとに費用は異なります。明細を出さない、または料金詳細が明確ではない場合、とんでもない値段に設定されてしまうことも。また明細があることで、他の病院との値段が比較ができます。
    1つ頭に入れておいてほしいのは、「値段が高ければ高いほど、技術が良いとは限りませんし、安いから適当な治療をされるというわけでもない」ということです。

    チェックポイント5 時間外の診察に対応してくれる
    愛犬が病気やケガをするのは、診察時間内だとは限りませんよね。そんな緊急時に診察時間外だったとしても、何かしらの対応してくれる病院かどうかチェックしましょう。診察時間外なので、獣医さんがいない、手術の準備ができていないなどがあるかもしれません。だからといって「診察はできません」と言うのではなく、近くにある他の動物病院を紹介してくれたり、応急処置をしてくれる病院が、良い病院だと言えます。

    チェックポイント6 セカンドオピニオンに対応してくれる
    セカンドオピニオンに対応してくれるかチェックしましょう。やはり、動物のことを第1に考えている獣医さんであれば、対応してくれるはずです。またセカンドオピニオンとして、別の動物病院を紹介できる獣医さんは、それだけ人脈が広いということが分かります。

    ※そもそもセカンドオピニオンって何?
    かかりつけの獣医さんではない、別の獣医さんから求める第2の意見を「セカンドオピニオン」と言います。このセカンドオピニオンは、愛犬に最善の治療をしてあげるためにも、とっても重要となります。
    よく「獣医さんを変えるってこと?」と勘違いされるのですが、治療を行うのはあくまでも、かかりつけの獣医さんであって違う獣医さんからは意見を聞くだけなのです。

    6.病気の辛さを和らげることができるアロマ

    ほんとに効果があるのでしょうか?

    「犬にアロマ!?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。実はアロマは、使用方法さえ間違えなければ、犬に使うことができるのです。
    アロマにはリラックス効果や、しつけの面で役に立つ効果など良いことがたくさん!さらにアロマの香りによっては、病気の辛さを緩和してくれるものもあります。しかし使い方を知らずに扱ってしまうと、愛犬の体に害を及ぼすことがありますので、注意が必要です。
    そこで今回は犬に使用するアロマについてご紹介いたします!薬だけでなく、アロマを使ってできる方法で病気を和らげてあげましょう。

    ※頭に入れておいてほしいのは「アロマは医療ではない」ということ。アロマは、あくまでも症状を和らげる効果があるというものです。

    アロマ使用上の注意点

    匂いは人間の好みで決めない
    犬は喋って「この匂い嫌い!」と言うことができませんので、様子を観察してあげましょう。
    嫌がったり、何か異常がみられた場合はすぐに中止しましょう。

    エッセンシャルオイルは原液で使用しない
    必ず、水などで薄めてから使ってください。原液のままだと刺激が強すぎるのです。
    また絶対に、犬の口のなかに入らないようにしましょう。

    光毒性のあるものは避ける
    ベルガモットやレモンなど、柑橘系のものから作られたエッセンシャルオイルには、光毒性のある成分が含まれています。光毒性とは、日光にあたると紅斑などが生じるものです。特に白い毛のフレンチブルドッグは注意しましょう。

    子犬や妊娠中の犬には使用しない
    子犬も母犬も、デリケートな時期になっていますので、アロマは使用しないようにしましょう。

    病院へ行く前や、行った後すぐにアロマを使用しない
    体に香りが残っていると、治療の妨げになってしまいます。また、病院に行った後は薬などが効いていることがありますので、こちらもアロマの使用は控えてください。

    使用するアロマ

    アロマを行う時は、100%天然の「エッセンシャルオイル」と書かれているものを使用してください。またエッセンシャルオイルは、日に当たると劣化が早くなってしまうので、遮光瓶に入れて保存しましょう。この他にも、エッセンシャルオイルの保存に関して、注意してもらいたい点があります。
    保存期間は半年~1年ほど(柑橘系は、保存期間が短く半年ほど。その他も1年以内に使い切るようにしてください。)
    使用後はキャップをしっかり閉める(空気が入ると劣化を早めてしまうため。)
    湿気は避ける(湿気の多い場所に置いておくと、不快な香りになることが。)

    関節炎
    関節炎の他に、股関節形成不全によって引き起こされる痛みにも効果があります。
    関節炎で痛めているところを、このオイルを付けて優しくマッサージしてあげてください。
    ●材料
    オイル(オリーブオイル、ホホバオイルなど) 30ml
    ヘリクリサム(フローラル系の香り) 2滴
    ペパーミント(清涼感のあるスッとした香り、この香りは、苦手の犬が多いので注意して様子を見てあげましょう) 2滴
    ジンジャー(少しスパイシーな香り) 2滴
    バレリアン(ハーブ系の香り) 1滴 

    軽度の皮膚病
    皮膚の乾燥や湿疹、寄生虫によって引き起こされるかゆみなどに効果があります。
    ●材料
    アロエべラジェル 大さじ2
    ローズマリー(ハーブ系の香り) 5滴
    ペパーミント 2滴

    鼻づまり
    鼻づまりだけでなく、呼吸が苦しそうな時に使用してあげてください。
    首や胸辺りを優しくマッサージしてあげてもいいですし、このブレンドした香りをかがせてあげてもいいですよ!
    ●材料
    オイル 30ml
    ユーカリ(さわやかなグリーン系の香り) 2滴
    ミルラ(スモーキーで個性的な香り) 2滴
    ラベンダー(フローラル系の香り、犬はこの香りが好きな子が多い) 2滴

    7.まとめ

    長く一緒にいるために…

    いかがでしたか?フレンチブルドッグに関わる病気について、少しでも知っていただけたらと思います。

    やはり病気を治すためには早い段階で病気を発見し、その子に合った治療法を行うことが大切です。そのために、犬種特有のなりやすい病気や症状を頭に入れておくと、すぐに「この症状が出てるってことは、もしかしてあの病気?」と異変に気が付けるのです。
    また病気やケガをした時、安心して愛犬を任せることのできる動物病院も探しておきましょう。大切な家族だからこそ、なにかあった時のことはしっかり考えておきましょうね!

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