リングドッグとは?新郎新婦に指輪を届ける、結婚式もう一人の主役

リングドッグの準備と注意


photo by Abby Lanes

愛犬家にとって、ワンちゃんが結婚式に参加してくれるのは格別の喜びです。しかし、視点を変えてワンちゃんの立場で見るとどうでしょうか?

結婚式は、ワンちゃんにとって馴染のない場所で行われる、初対面の見知らぬ人々がたくさん集まる場です。式場には事前に連れて行って、ある程度慣れさせることはできるかもしれませんが、参列者に慣れさせる不可能といえます。

では、愛犬にリングドッグを任せるには、どんな準備をして何に注意すればいいのでしょうか。

本番を想定した練習を

リングドッグの役目は、一直線に新郎新婦の下に辿り着き、指輪を届けること。ただこれだけなのですが、見知らぬ場所で大勢の人間に囲まれるという、人間であっても緊張してしまうような環境で、問題なく役目を果たすのは簡単ではないでしょう。
気の弱いワンちゃんなら、不安や恐怖心から逃げ出してしまうかもしれません。

そのため、本番で成功させるためにも、事前の練習は欠かせません。
とはいえ、本番では見知らぬ大勢の注目を浴びることになるので、緊張から動かなくなってしまうこともあるでしょう。緊張をほぐすためにも、成功したご褒美としても、ワンちゃんが大好きなおやつやおもちゃを用意しておくのもおすすめです。

参列者へは格別の配慮を

愛犬をリングドッグに採用する際、どうしても身内だけで盛り上がってしまいがちです。結婚式は確かに新郎新婦が主役のための式ですが、参列者もいるから成り立つもの。そのため、参列者への配慮は絶対に忘れてはなりません。

ゲストの方の中には、ワンちゃんが苦手な方がいるかもしれませんし、犬アレルギーを持っている人もいるかもしれません。そうした人たちにとっては、可愛いリングドッグも、手放しで歓迎することは難しいでしょう。

サプライズの演出も面白いですが、参列者の中にこうした方がいないか、事前に確認しておくことをおすすめします。

場合によってはペットシッターの手配を

式当日のお世話から式演出まで、愛犬と一緒に結婚式を行えるようにサポートする、「ウェディングペットシッター」というサービスがあります。

ペット参加型のウェディングであっても、式の都合上どうしてもワンちゃんと一緒にいられない時間ができてしまいます。そんなとき、ワンちゃんの面倒を見てくれるのがペットシッターです。

リハーサルの手伝いや排泄処理など、式が始まってから終わるまでワンちゃんの面倒を見てくれるので、新郎新婦のお二人はご自身の式に集中することができます。「参列のみさせたい」「演出はリングドッグのみ」など、ワンちゃんが式にどこまで関わるのか、前もって相談すれば柔軟に対応してくれるでしょう。

しつけや体調管理は万全に

知らない人が大勢集まる結婚式は、ワンちゃんにとって未知の空間です。
リハーサルがどれだけ上手くいったとしても、知らない場所で大勢の人から注目される本番は別物。緊張から普段当たり前にできていることができなくなったり、体調が変化することもあるかもしれません。

例えば、新郎新婦の下に辿り着いたら緊張から解放されて思わず排泄してしまった、という実例もあります。

仕方のないことですが、できるなら結婚式の思い出としは避けたいところです。予防策として、時間やコマンドといった排泄のタイミングを見直しておくといいでしょう。それでも心配な場合は、オムツの利用も視野に入れてください。当日の服装に合わせたカバーを利用すれば、上手く馴染ませることができるかもしれません。

まとめ


photo by John Blyberg

以前に比べ理解が進んでいるとはいえ、リングドッグという演出は一部に賛否両論あり、実現は決して容易ではありません。ただでさえ大変な結婚式の準備に加え、ワンちゃんのトレーニングや参列者の理解など、越えなければならないハードルも多いでしょう。

しかし、そうした難題をクリアして見事やり遂げた暁には、一生忘れることができない素敵な式になることは間違いありません。
無理強いすることは決しておすすめできませんが、愛犬家にとってリングドッグは1つの理想の形。ぜひ実現を考えてみてください。

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