ブリーダーインタビュー
川原祥孝ブリーダー(千葉県)
ラブラドールレトリーバーの魅力は?
Q.ラブラドールレトリーバーの魅力について教えてください
頭の良さが『ピカイチ』なところです。
教えたことをすぐに覚える子が多いので、しつけもしやすいかと思います。
ラブラドールレトリーバーを飼う際のコツや気を付けることは?
Q.初めてラブラドールレトリーバーを飼う人が知っておくべき、飼い方のコツを教えてください
個々の性格によって違いはありますが、やんちゃな性格の子は進行方向を確認せず突っ込んで行く子をよく見かけるので、遊んでいる時にケガをしないように注意が必要です。
またラブラドールレトリーバーは、おもちゃでとことん遊ぶ傾向にあります。
大事なものは必ず手の届かない場所に保管していただき、必ず愛犬用のおもちゃを用意することをおすすめします。
ラブラドールレトリーバーの遺伝性疾患や、かかりやすい病気と対策
Q.ラブラドールレトリーバーがかかりやすいといわれている病気や、遺伝子疾患などはありますか
当犬舎では、遺伝性疾患を抱えている子は繁殖を行っていませんが、一般的にラブラドールレトリーバーが発症しやすい病気は下記のようなものがあります。
悪性リンパ腫(リンパ肉腫)、股関節形成不全(股関節形成異常)、外耳炎、胃捻転(胃拡張胃捻転)
Q.川原ブリーダーの犬舎で日頃から気を付けているラブラドールレトリーバーの病気や対策は?
垂れ耳の犬種なので、耳の中が蒸れやすく、汚れが溜まりやすい傾向にあります。
そのため耳トラブルを招きやすいので、当犬舎では適度な耳掃除を行い、常に清潔な状態を心掛けていますね。
また定期的なブラッシングをし、皮膚に異常がないかも小まめにチェックを行っていますよ。
それ以外にも、ラブラドールレトリーバーなどの大型犬は股関節の病気を患いやすい傾向にあります。
特に犬の股関節形成不全は遺伝的要因が7割を占めるといわれていますので、繁殖の段階で遺伝性疾患を持っている子がいれば繁殖を行わないようにしています。
Q.ラブラドールレトリーバーをお迎えした飼い主さんができる、病気への予防対策があれば教えてください
垂れ耳の犬種の場合、梅雨から夏にかけて外耳炎の発症が増えるため、いつもより丁寧なケアが必要です。
特に夏場はプールや川、海などに愛犬を連れて行く方も多いかと思います。
そのとき、耳の中に水が入ったりすると外耳炎が起こりやすくなるので注意していただきたいですね。
また食生活の偏りや運動不足による肥満はもちろんのこと、成長期の激しい運動や関節に負担のかかる生活は行わないように注意して欲しいなと思います。
見学から引渡しまで
Q.見学から引渡しまでの平均的な日数はどれくらいですか?
通常ですと、見学からお引き渡しまでの日数は約1ヶ月くらいになります。
Q.過去の引き渡しの最短日数は?
最短記録は、引渡可能時期の56日経過してすぐです。
最短の方はお写真を見て「絶対にこの子をお迎えする」と決めていらっしゃったみたいです。
なので、お迎え可能時期に合わせていらっしゃいました。
Q.逆にお迎えを決めてから引渡しまでの最長記録は?
最長で約2〜3ヶ月ですね。
その方は、どうしても予定した日程にお迎えが難しい事情があったためです。
事情も事情でしたので、2回目のワクチン代とごはん代をご負担していただくことをご了承いただいた上でお預かりさせていただいていました。
もしもご家庭の事情で「この日は難しい」等あれば、日程調整をさせていただきますので、気兼ねなくご相談ください。
ブリーダーさんに聞く!1問1答
- ラブラドールレトリーバーを飼うのに向いている人は?
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しっかりと面倒を見てあげられる人。
ラブラドールレトリーバーは毎日のお手入れがとても大切です。
抜け毛や外耳炎などの対策として、小まめなブラッシングや耳掃除が必要だからです。
そのため定期的なシャンプーなどのお手入れができ、しっかりと面倒を見てあげられる人が向いているといえます。
- ラブラドールレトリーバーを飼うのに向いていない人は?
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犬との時間をもてず、金銭的余裕がない人。
全ての犬にいえることですが、飼い主さんのお世話なくして生きていくことができません。
「仕事が忙しい」などの理由で犬との時間をもてない人は、お世話もままならないですし、大型犬を飼うのはちょっと難しいと思います。
またラブラドールレトリバーは大型犬に分類される犬種です。
食費や日用品はもちろんのこと、予防接種や医療費などお金がかかってきます。経済的余裕がない人が飼うのは大変な犬種だと思います。
- ラブラドールレトリーバーを飼うのに向いている環境は?
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専用のスペースが確保できる広さがあること。
大型犬のトイレスペースは、体の大きさの1.5倍が必要といわれています。
そのため、最低でも畳1帖は必要ですし、ケージを合わせるとなると最低でも畳4帖弱以上は必要かなと思います。
- ラブラドールレトリーバーを飼うのに向いていない環境は?
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ひとり暮らしの方が住むようなワンルームや1Kなどの物件。
狭い環境での生活はラブラドールレトリバーにとって大きなストレスになりかねません。
なるべく自宅は広く、のびのびと暮らせる環境が望ましいといえます。
また生活音が響きやすい集合住宅だと、隣近所とのトラブルを招いてしまう恐れもあります。
どうしてもラブラドールレトリバーを飼いたいのであれば、防音対策が取れている一軒家や広めの2LDK以上のマンションなどに引っ越すことをおすすめします。