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フレンチブルドッグは飼いやすい犬種?
鼻ぺちゃでぶさかわの代表格「フレンチブルドッグ」。
ピンと立ったコウモリの羽のような耳と、クリクリした大きな目、そして愛嬌のある表情や佇まいが人気の理由でもあります。
そんなフレンチブルドッグの性格は明るくて社交的。遊ぶことが大好きなので、子どもとも友好的に接することができる犬種です。
性格面でいえば初めて犬を飼う方にも飼いやすい犬種といえますが、抜け毛が多い・体温調節が苦手で体調を崩しやすいことなどから、気を遣わなくてはならないこともたくさんあるワンちゃんです。
運動量としては、フレンチブルドッグは太りやすい体質なので、毎日のお散歩が必須。散歩量は1日2回、1回につき30分程度(距離:2~3km)が望ましいといえるでしょう。
また、とても寂しがり屋なので長時間のお留守番は苦手なことが多いようです。

室内での注意点は?うるさくない?
穏やかで社交的なフレンチブルドッグ。
室内でむやみに走り回ることはありませんし、無駄吠えをすることもほとんどありません。
よってマンションなど集合住宅での飼育も向いているといえるでしょう。
ただフレンチブルドッグは他の犬種と比べ、体臭が強い傾向にあります。顔のシワの間などからニオイがしてくることもあるので、いつでも清潔に保つことが大切です。
パグとは飼い方が違う?
フレンチブルドッグと同じ鼻ぺちゃの犬種「パグ」。
よく似ているといわれるこの2犬種ですが、どちらもきちんとしつけができれば愛情深い犬種ですし、無駄吠えも少なく家庭犬としてピッタリです。
違いとしては一般的にパグは小型犬、フレンチブルドッグは中型犬に分類されます。特にフレンチブルドッグの場合、体重が20kg近くまで成長する子もいるほど。
犬の大きさによって飼育スペースも変わってきますし、なるべく小さなワンちゃんを希望されている方は、フレンチブルドッグよりもパグを検討したほうがよいかもしれません。
また性格面の違いでいうと、パグのほうがより穏やかではありますが、マイペースで頑固という特徴があります。しつけには時間がかかるかもしれません。
フレンチブルドッグはパグより興奮しやすい面がありますので、クールダウンできるようしつけを行う必要があるでしょう。
多頭飼いには向いている?
甘えん坊のフレンチブルドッグは、飼い主の愛情を独り占めしたいタイプ。そのため多頭飼いに不向きという声が少なくありません。
ですが元々フレンドリーで社交的な性格をしていますので、環境を整えしつけをしっかり行うことができれば、多頭飼いが可能になります。
やはり犬同士にも相性というものがありますので、どの犬種との組み合わせがよいかなどは一概にはいえません。そのため多頭飼いを検討中であれば、事前にメリットやデメリット、注意点などを調べておくようにしてくださいね。



赤ちゃんや子供と一緒でも大丈夫?
明るく社交的で、遊ぶことが大好きなフレンチブルドッグ。小さな子どもともすぐに仲良く遊ぶことができるでしょう。
ただし注意したいのが、人間の赤ちゃんとの同居です。
今まで飼い主は自分のものだと思っていたところに、突然赤ちゃんがやってきたら嫉妬してしまう可能性があります。
もしかしたら赤ちゃんに対してのいたずらや、吠え立てる・今まで嚙むことはなかった家具などに噛みつくなどが見られるようになるかもしれません。
フレンチブルドッグにストレスを与えないためにも、どちらも分け隔てなく愛情を注いであげること。そして絶対に目を離さないようにし、フレンチブルドッグと赤ちゃんだけにしないよう注意してくださいね。
費用はどのくらいかかる?
現在フレンチブルドッグの平均価格は、約44万1,543 円です※1
フレンチブルドッグの詳しい値段相場や価格が決まる要因などについては、下記のリンクに詳しく記載されています。気になる方はぜひ、チェックしてみてください。



※1.ブリーダーナビ調べ(2022年2月2日時点)
犬をお迎えする場合、発生する金額は生体価格だけではありません。
初期費用としては生体価格の他に、
- 登録料:約3000円
- 避妊去勢手術:1万~3万円
- ワクチン代:1万~1万5000円
- 狂犬病予防注射:約3500円
- グッズ代:3万~4万円
ざっくりとした金額にはなりますが、上記のような費用が最低限かかります。
そしてそれにプラスして、フードやペットシートなどの日用品、医療費、適温を保つための光熱費などが発生します。詳細については下記のリンクをチェックしてくださいね。



フレンチブルドッグを飼うために準備するもの
「念願のフレンチブルドッグをお迎えしよう!」
そう思ったものの、飼う前に何を準備すればよいのでしょうか。
ここでは飼う前にあらかじめ揃えておきたいものから、飼い始めてから揃えていけばよいものまでをまとめてご紹介します。
- ケージ(クレート)、サークルのいずれか
- 寝床
- トイレシート、トイレ周り
- 食器
- 給水器
- ドッグフード
- おもちゃ
- 首輪/ハーネス、リード
- 爪切り
- ブラシ
- 犬用シャンプー、リンス
- 歯磨き用品
これらがなぜ必要なのかについては下記のリンクにまとめてありますので、こちらも合わせて読んでみてくださいね。



暑さ・寒さ対策が必須
フレンチブルドッグは短頭種のため呼吸がしにくく、他の犬種と比べ暑さと寒さ、両方に弱い特徴を持っています。そのため必ず室内で飼うようにしましょう。
フレンチブルドッグにとって適切な設定室温は20〜23℃前後、湿度は40〜60%が基本です。これらをキープして、快適な室内環境を作ってあげるようにしてください。
特に夏場は熱中症になりやすいため、エアコンは24時間つけっぱなしにする必要があります。寒い冬に関しては、防寒グッズを利用したり、暖かい毛布をかけてあげるなどしてあげましょう。
フローリングの床に注意が必要
フレンチブルドッグは股関節などの疾患を起こしやすい犬種といわれています。
そのため、滑りやすいフローリングの床は日々生活する中で大きな負担となるので、カーペットを敷くなどして滑り止めの工夫をしてあげてください。
カーペットを敷く場合は、ノミやダニ対策のために小まめに掃除を行い、清潔に保つように努めてくださいね。
周辺の情報収集もお忘れなく
フレンチブルドッグをお迎えする前に、事前に自宅周辺の動物病院を探しておきましょう。
獣医師との相性もあると思いますので、事前に口コミや評判などをしっかり調べ、かかりつけ病院を探しておくとよいでしょう。
またそれと同時に、万が一に備えて救急で診てもらえる動物病院も探しておくと安心ですよ。
お手入れで注意したいこと
フレンチブルドッグは短毛種なので「抜け毛は大したことない」と思っている方もいることでしょう。
しかし実は換毛期に入ると、かなりの毛が抜ける犬種です。そのため、毎日のブラッシングは必要不可欠。
皮膚に負担の少ないラバーブラシを使い、浮いた毛を取り除いてあげましょう。そして仕上げは獣毛ブラシで優しくブラッシングをしてあげてください。
その際、しっかりとわきの下や脇腹をブラッシングしてあげると抜け毛対策として有効です。
また皮膚炎になりやすい犬種ですので、定期的にシャンプーを行い、すすぐ際は石鹸が残らないようにしっかりと流してあげるようにしてくださいね。
フレンチブルドッグのお手入れについては、以下の記事で詳しくご説明しています。お迎え前にぜひご一読くださいね。



しつけについて
フレンチブルドッグは攻撃性のある犬種ではないのですが、しっかりしつけをしないと問題行動を起こすようになる恐れがあります。
そうならないためにも、早い段階でしつけをスタートさせましょう。生後3週齢から12週齢の「犬の社会化期」と呼ばれる時期にしつけを始めるのがベストだといわれています。
フレンチブルドッグに必要なしつけについては、下記のリンクに詳しく載っていますので、こちらをぜひ参考になさってくださいね。



まとめ
活発で元気いっぱいなフレンチブルドッグ。
いろんな表情をして、私たちを笑わせ和ませてくれる最高の犬種です。
ただ他の犬種と比べて暑さや寒さに弱く、呼吸がしにくいというデリケートな一面もあります。
フレンチブルドッグの健康を維持しながら、毎日楽しくコミュニケーションを取ってあげてくださいね!



著者/ブリーダーナビ編集部