犬に絶対NGな飲み物5つ

自分が飲んでいる飲み物を愛犬が欲しそうに見ていたら、思わず上げたくなるのが飼い主の心情ではないでしょうか。しかし犬にとって毒となる可能性があるのは、人間の食べ物だけではなく飲み物も同様です。今回は犬にはNGな飲み物を5つ、紹介します。

1.酒類


犬に絶対NGな飲み物の代表といえば、アルコール入りの飲み物『酒類』です。

犬は人間と違い、アルコールを分解する酵素や代謝機能がありません。そのためアルコールを摂取してしまうと、分解されないまま長時間体内に残り吸収されてしまいます。

分解されず体内に残ったアルコールは脳や中枢神経、心臓などの各臓器にも影響を与え、飲んだ量によっては最悪、臓器系の機能不全から死に至る危険もあるのです。

人間でもアルコールに弱い人が多量のアルコールを摂取すると危険なことを考えれば、犬にとってどれほど危険なのか理解できるのではないでしょうか。

アルコールは飲ませることはおろか、においを嗅がせるだけでも危険なので、犬を飼っているご家庭でのアルコールの扱いには細心の注意を払ってください。

2.カフェイン入りの飲み物


コーヒーやお茶、コーラ、栄養ドリンクなど、人間の飲み物の中にはカフェインが含まれている物が少なくありません。

犬がカフェインを摂取するとカフェイン中毒を起こし、2~4時間以内にさまざまな症状が見られるようになります。

代表的な症状としては、以下のものがあります。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 頻脈
  • 尿失禁

症状が進行し重篤化すると高血圧や不整脈、けいれんが起こり、最悪死に至ることも。

犬にコーヒーはNGということは有名ですが、お茶に関しては大丈夫な物もあるので意外と知られていません。

お茶類であっても麦茶やルイボスティーなど、ノンカフェインのものであれば与えても問題ありませんが、紅茶や緑茶などはカフェインが入っていてコーヒー同様に危険なので、その点は理解しておきましょう。

3.人間用の牛乳


人間にとってはお馴染みの牛乳も、犬には与えてはいけない飲み物の1つです。

犬は牛乳に含まれる乳糖という成分を体内で分解することができないので、人間用の牛乳を飲ませるとお腹を壊して下痢になってしまうことがあるためです。

愛犬にミルクを飲ませたい場合は、必ず犬用のミルクを与えるようにしましょう。人間用の牛乳と犬用のミルクは全くの別物ですが、見た目が似ているので間違って与えないように気を付けてください。

牛乳は水道水で倍以上に薄めたものであれば飲ませることも可能ですが、万が一のことを考えるとやはり与えない方が無難でしょう。

4.ココア


犬にチョコレートはNGなのは広く知られていますが、同様の理由でココアもNGです。

ココアにはチョコレート同様、【テオブロミン】という成分が多く含まれていますが、犬はこの成分を体内で素早く処理できないため、摂取すると中毒症状を引き起こしてしまいます。

中毒になると嘔吐や下痢、喘ぎ、失禁、動悸などの症状が現れ、最悪の場合は死に至ることも。他の飲み物同様、人間にとってはあり触れた物なので、ご家庭ではしっかりと管理しましょう。

5.野菜ジュース


野菜ジュース自体が悪いというわけではないのですが、市販されている野菜ジュースは人間の味覚向けに調整されて糖分や塩分が高いので、犬には良くありません。

何よりも、犬にとって有毒なネギ類が入っている可能性があるので、とても危険です。

愛犬に野菜ジュースを与えたいのであれば、ご自宅で手作りしたものを与えることをおすすめします。

まとめ

あまりにも身近すぎて忘れがちですが、犬は人間とはまったく違う動物です。

人間にとって当たり前の飲み物であっても、犬にとっては毒になる物もあるということを理解しなければなりません。

例え比較的軽い症状でも、愛犬に辛い思いをさせることになってしまいます。最悪生命を脅かすほどの大事になることもあるので、飼い主さんご自身が飲む物にも注意を払ってください。

総じて言えるのは、「人間用の飲料は避け、必ず犬用の物を与えるようにしましょう」ということです。

今回の内容を参考に、飲み物の管理を見直してみてはいかがでしょうか。