『犬と一緒に寝てはいけない』は本当?5つのNG理由と対処法

犬好きな人であれば、「愛犬と一緒に寝る」というシチュエーションに憧れるのではないでしょうか。しかし、犬と一緒に寝るのはリスクがあります。今回は、一緒に寝るリスク・デメリットとともに、その対処法も紹介します。

1.睡眠の質低下

犬と一緒に寝ることのデメリットとして、飼い主の睡眠の質が低下する点が挙げられます。

これには個人差もありますが、犬に限らず誰かと一緒だと熟睡できないという方も決して少なくないでしょう。

自覚がなくても、寝返りの回数が多いようなら、質の良い睡眠が取れていないかもしれません。いくら眠っても翌日に疲れが残ってしまうようなら、睡眠の質が落ちている可能性があります。

睡眠の質低下は体調不良を招くので、一度ご自身の睡眠環境を見直してみてはいかがでしょうか。

2.不衛生


犬と一緒に眠る場合、どれだけ清潔にしていても衛生面に問題があります。

同じベッドで寝ていれば、シーツや布団に抜け毛やよだれがつくこともあるでしょう。
それをそのまま放置していると、かゆみや湿疹といった皮膚疾患の原因になってしまいます。シーツであれば洗濯すれば良いですが、丸洗いできない他の寝具になるとそうはいきません。

「毎日お手入れしているから不潔ではない」と思っている飼い主さんもいると思いますが、散歩でノミやダニを持って帰ることもあるので、衛生的なリスクはどうしても高まります。

3.事故のリスク

愛犬と飼い主が一緒に寝るリスクは、飼い主だけでなく愛犬にもあります。

例えば、小型犬と一緒に寝る場合、飼い主が寝返りを打った際誤って体の下敷きにしてしまう恐れがあるでしょう。

また、ベッドを利用している場合、そこから落下してケガをするリスクも否定できません。飼い主の膝程度の高さでも、小型犬からすればかなりの高さになるので、注意が必要です。

4.病気のリスク


動物と人との間でうつる病気を『人獣共通感染症(ズーノーシス)』といいます。

ズーノーシスは、原虫や寄生虫を媒介として、ウィルスや細菌、真菌といった病原体が、人から犬、犬から人へ相互にうつる病気です。

一緒に寝ることで互いに感染するリスクが高まるので、飼い主の健康だけでなく愛犬を守るためにも、どのような病気に感染する可能性があるか正しい知識を身に付けましょう。

5.ひとりで眠れなくなる


飼い主と一緒に寝ることに慣れてしまうと、愛犬がひとりで寝られなくなってしまうかもしれません。

犬が飼い主と一緒に寝るのは、「安心する」「不安だから」といった心理が働いています。

しかし、これは裏を返せばひとりでは安心して眠ることができないということ。これでは、お留守番の時など安心してひとりにさせることはできません。

飼い主としては懐いてくれること自体は嬉しいものですが、ひとりでも寝られるようになってもらうために、適度な距離感を保つことも大切でしょう。

対処法

ベッドのサイズを見直す

事故のリスクを減らすために、極力大きいサイズのベッドを使うようにしましょう。

愛犬の安全は元より、飼い主の睡眠の質も確保するには少なくともセミダブルの大きさは必要になります。

クレートトレーニング

愛犬がひとりでも寝られるように、クレートトレーニングをしてしておきましょう。

クレートトレーニングは、愛犬がひとりでも安心して過ごせる場所を作ってあげるためのしつけで、『分離不安』を防ぐことにもつながります。

まとめ


犬と一緒に寝ることのリスクやデメリットを紹介してきましたが、一緒に寝ることが必ずしもマイナスということはではありません。

問題があるとすれば、それは飼い主と愛犬に何らかの不都合がある場合です。

NGな理由とともにその対処法も紹介しているので、問題を解決したうえで安心安全に眠れる環境を整えてください。