犬が人や物を『なめる』心理11選

犬はなめることでさまざまな心理状態を表現します。飼い主からすれば、愛犬が人や物をなめる理由やその時の心理状態を知りたいと思うのではないでしょうか。今回は、人をなめる心理と物をなめる心理に分けて紹介していきます。

人をなめる心理

1.甘え

愛犬が飼い主の顔や口元をなめてくるようなら、「おねだり」や「甘える」といった親愛の気持ちの現れです。

また、飼い主の腕や足をなめてくるようなら、「自分に注目してほしい、構ってほしい」という意思表示です。

2.におい

食後など、飼い主から漂う食べ物のにおいに反応して口元をなめてくることもあります。

犬はにおいから得る情報が最も多いので、気になるにおいがすると、より詳しい情報を得ようとなめることがあります。

3.守ってもらいたい

恐怖や不安を感じると、飼い主に守ってもらいたくてなめる場合もあります。

執拗になめ続けるようなら、何か強いストレスを感じている可能性があるので、生活圏内にストレスの原因がないか確認してみましょう。

4.落ち着かせる

いたずらをして怒られた場合になめてくるようなら、それは「落ち着いてほしい」という気持ちから出た行動です。

また、犬が自分の鼻や口をなめるようなら、自分自身を落ち着かせようとしています。これは、人間が緊張して渇いた唇をなめるのと同じですね。

床や物をなめる心理

5.食事の催促

犬はお腹が空くと、床をなめてご飯を催促することがあります。

普段ご飯を食べる時間帯でこの行動をするようなら、ご飯を要求しているかもしれません。

6.リラックス

食後に床や物をなめるようなら、満腹になって一息ついている状態です。

これが理由の場合は、少し舐めただけで終わることが多いでしょう。

7.ストレス

ストレスから床や物をなめることもあります。

特に未去勢の場合、ホルモンの影響イライラすることが多いようです。

8.においが気になる

床や物に染みついたにおいが気になる場合、においの情報を集めるためになめることがあります。きれいに掃除したつもりであっても、嗅覚が鋭い犬は敏感に感じ取ることが珍しくありません。

衛生面も考慮して、食べこぼしなどはその場で掃除するようにしましょう。

9.コミュニケーション・運動不足

コミュニケーションや運動のカーミングシグナルとして、床を舐める犬もいます。梅雨時でなかなか散歩に行けない時に「床をなめることが増えたな」と感じたらこれが原因かもしれません。

この場合、飼い主とのコミュニケーション不足や運動不足が解消すれば、次第に床もなめなくなるでしょう。

10.暇つぶしや習慣

犬は暇だったり手持無沙汰な場合も、床や物をなめることがあります。

これは人間でいうと、ペンを回したりするのと同じ理由で、理由らしい理由もなくただ「何となく」でする行動です。

11.体調不良

空腹で胃のムカつきを感じたり吐き気があったりすると、不快感を和らげるためになめることがあります。そのほか、ケガや病気の場合も何かをなめることで気分をごまかそうとします。

まとめ


犬は噛んだりなめたりするなど、口による行動が多い動物です。

行動1つ1つにはそれぞれ理由があり、その時の心理状態で人や物をなめて気持ちを表現しようとします。

今回は犬が人や物をなめる心理を複数紹介してきましたが、これがすべてではありません。

また、同じ行動でも個体によって意味に違いがあるので、普段から愛犬の行動を観察することで、その時どんな気持ちなのか理解できるよう努めてください。