愛犬の寝床にやりがちなNG行為5つ

1.騒々しい場所


犬は嗅覚が鋭いことで有名ですが、聴覚も人間よりも遥かに優れています。この鋭い聴覚を活かして、眠っている間も危険を察知するのです。

そのため、四六時中物音がするような場所に寝床を置いてしまうと、音に邪魔されて安眠できません。結果、睡眠不足になってしまい免疫力の低下から体調不良になったり、精神的に不安定になったりします。

犬は1日の大半を眠って過ごすため、洗濯機の音が聞こえる場所やテレビのそばは避けるようにしましょう。

ただし犬は群れで過ごす動物なので、静かでありながらある程度家族の気配を感じられる場所がベストです。

2.日光が当たりやすい場所


直射日光が当たる場所も、愛犬の寝床を置くのは避けるべきでしょう。

例えエアコンが効いている室内であっても、直接日の光が当たると暑さを感じてしまいます。夏場の日差しが強い日であれば、室内なのに熱中症になる可能性も否定できません。

陽の傾きは時間によって変化するので、午前中は大丈夫でも午後になると陽が当たってしまうということもあります。そのため窓の近くで日が差し込みやすい場所は極力避けてください。どうしても適切な場所が見つからないのであれば、遮光カーテンやブラインドで、日差しを遮ってあげると良いでしょう。

3.エアコンの風が直接当たる場所


直射日光が当たる場所と同様、エアコンや扇風機の風が直接当たる場所も、寝床を置く場所としては良くありません。眠っている最中に直接風が当たると体温を下げることになり、非常に危険です。

また冬場に暖房器具の温かい風が当たる場所に置くと、皮膚が乾燥したり軽い熱中症になったりするリスクが高まります。

室温を調整することは重要ですが、直接体に当たる場所は避けてください。

4.周囲に壁などの囲いがない


犬は元々狭い場所を好む動物です。眠る時は、外敵から身を守るためにも狭い穴倉で眠っていました。そうした本能もあり、何の仕切りもない広い場所では、落ち着いて過ごすことができません。

そのため、寝床の周辺にはある程度空間をし切れるケージやサークルを置いて、愛犬のテリトリーを作ってあげましょう。こうすることでその空間内を守るだけで良くなるので、緊張がなくなり落ち着いて眠れるようになります。

周囲全てを囲うことが難しいようであれば、4方のうち、2方向に壁や柵がある場所に寝床を設置してあげてください。

5.トイレの近く


犬は人間が考える以上にきれい好きな動物です。そのため寝床とその周辺は極力清潔さを維持して汚さないようにする習性があり、寝床とトイレが近いとストレスを感じて安眠できません。

寝床はトイレと距離をあけた場所に設置するか、間仕切りのような壁を置いて見えなくすると良いでしょう。

寝床のそばにトイレを置くと、寝床の清潔さを維持したいと考えて、トイレで排泄することを嫌がるようになる場合もあるので要注意です。

まとめ


犬を飼ううえで、環境の整備は飼い主がしてあげなければならない義務といえます。

犬は1日の睡眠時間が長く、寝床の環境を整えてあげることは飼育環境の整備の中でも重要度が高い部分。睡眠の質を上げるだけでなく、落ち着いて生活できる環境作りにもつながります。

今回の記事は、愛犬の寝床を作るうえでやりがちなNG行動を紹介してきました。この内容を参考に、NGなやり方を避けて、愛犬が落ち着いて眠ることができる場所を作ってあげてください。