耳から読み取る愛犬の感情3つ

1.耳を前に向けて立てる


ワンちゃんが耳を立てている状態は、集中や緊張、威嚇などの表れです。耳の状態と合わせて表情や視線を観察すれば、今どんな気持ちでいるのか分かるでしょう。

不安げにしていて落ち着きがないようなら、周囲を警戒していると思われます。耳を立てて視線の先の音を聞き分け、少しでも情報を得ようとしているのでしょう。視線の先にほかの犬がいる場合は最悪ケンカに発展することもあるので、静かに距離を取って見えない位置まで引き離してください。

落ち着いた表情をしているなら、好奇心を発揮して何かに興味を持っているようです。視線の方向から、何に興味を持ったのか確認しましょう。愛犬の好奇心を刺激した物が何なのか分かることと思います。

このほか、けんかをしている状況で相手を威嚇するときや、自分の力を誇示するときにも耳を立てることがあります。

2.耳を後ろに畳む


ワンちゃんが耳を後ろに畳んでいるなら、心を許した相手を前にとてもリラックスしているか、褒められて嬉しいのでしょう。「撫でてほしい」など甘えているときは足元にすり寄ったりパタパタとしっぽを振ったりするので、耳以外にも注目してください。

また耳を後ろに畳むときは、マイナスの気持ちの表われである場合もあります。元気がなかったり緊張したりしているようなら、不安や恐怖、ストレスを感じていると考えていいでしょう。
いたずらをした後など、体を丸めて耳をたたむこともありますが、これは少しでも体を小さく見せて反省していることを伝えようとしている状態です。

このほかケガや病気など体調不良を隠している可能性もあるので、愛犬の様子をしっかりと確認してください。

3.耳を動かす


耳をしきりに動かす場合、周囲の音を聞き分けて、音から情報を得ようとしている状態です。警戒心や置かれている状況への不安から見せることが多く、全体的に落ち着きがなくなっています。

また何かを考えたり迷ったりしている時に、耳を前に突き出したり後に引いたりする子もいます。

片方の耳だけ動かしたり、しきりに気にするような仕草をするようなら、外耳炎など耳の病気を患っているかもしれません。様子を見て異常を感じたら、動物病院に連れていき診察してもらってください。

ワンちゃんの耳はとっても感情豊か


人間と同様表情や声にも感情は出ますが、犬の気持ちはそれ以上に耳やしっぽの動きに表れます。耳の向きや動きの意味が分かれば、ワンちゃんとのコミュニケーションがグッとやりやすくなるでしょう。

ワンちゃんの耳は、人間の耳と違い存在感があり良く動きます。感情豊かに動く耳は、見ているだけでも楽しめるので、これからはぜひ注目してみてください。

まとめ

ワンちゃんは人間のように自分の気持ちを言葉にすることはできませんが、体の動きで感情を表現できる動物です。しっぽの動きが気持ちに直結することは有名ですが、観察していれば耳の動きからも感情を読み取ることができるようになるでしょう。

ワンちゃんの気持ちは、人間が思っている以上に複雑です。しっぽの動きに加えて、耳の動きにどんな意味があるのかまで理解できれば、何を思いどんなことを飼い主に求めているのか、今まで以上に理解が深まると思います。

今回の内容を参考に、これからは耳の動きにも注目してみてください。