飼いやすい大型犬は?おすすめ11種をご紹介

飼いやすい大型犬は?おすすめ11種をご紹介

日本では小型犬に人気で一歩劣るものの、大型犬を飼うことに憧れる方は決して少なくないようです。
今回は、いわゆる『大型犬』と呼ばれる、平均体重が20kg以上になる犬種の中で、飼いやすいとおすすめの犬種をご紹介します。

ゴールデンレトリーバー

ゴールデンレトリーバーは、明るく人懐っこい性格で優しく穏やか。学習能力も高く友好的なので、屈指の飼いやすさを誇る犬種です。
攻撃性が低いので基本的に噛みついたり吠えたりすることはなく、飼い主との信頼関係を築きやすいのでしつけも比較的苦労しないでしょう。

そんな非の打ちどころがないゴールデンレトリーバーですが、まだ若い1〜2歳頃までは他の犬種同様にやんちゃでイタズラをすることもあるので、しつけはしっかりと行ってください。

原産国イギリス
平均体高オス:56~61cm
メス:51~56cm
平均体重オス:30~34kg
メス:25~32kg
一般的な性格従順、優しい、友好的

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ラブラドールレトリーバー

ラブラドールレトリバーは、盲導犬や警察犬、セラピー犬など、広く使役犬として活躍していることからもわかるように、学習能力が非常に高い犬種です。

穏やかでおとなしい性格なので滅多に吠えることはありませんが、運動量が不十分だとストレスから吠えることがあるので注意しましょう。
人間と遊ぶのが大好きなので、できる限り一緒にいる時間を作ってあげてください。

原産国イギリス
平均体高オス:56~57cm
メス:54~56cm
平均体重オス:29~36kg
メス:25~32kg
一般的な性格気立てが良い、従順、人懐っこい、優しい

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バーニーズマウンテンドッグ

バーニーズマウンテンドッグは温和で従順な性格で、人との触れ合いが大好きなゆったりとした雰囲気の犬種です。他の犬種と同様、子犬のときはやんちゃですが、成犬になるにつれ落ち着きが出て来るでしょう。

体が大きく、中には攻撃的な性格の子もいるので、しつけは必須です。ただし、頭が良い犬種なので、しつけを覚えるのは早いでしょう。
特徴的な長い被毛は抜け毛も多いので、手間を惜しまずブラッシングしてあげてください。

原産国スイス
平均体高オス:64~70cm、66~68cmが理想
メス:58~66cm、60~63cmが理想
平均体重オス:38~50kg
メス:36~48kg
一般的な性格注意深い、愛情深い、怖いもの知らず、
献身的、従順、誠実

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スタンダードプードル

プードルというとトイプードルのイメージが強いと思いますが、スタンダードプードルはそれよりもはるかに大きい大型犬に属する犬種です。
中身はトイプードルと同様、賢く優しい性格で飼い主に従順なので、初心者の方におすすめできます。社交性があり家族以外ともすぐ仲良くなれるでしょう。
抜け毛と体臭はさほど気になりませんが、放っておくと被毛が伸び続けるためブラッシングはかかせません。

原産国フランス、中欧
平均体高45~60cm
+2cmまで許容
平均体重16~25kg
一般的な性格利口、活発、従順、活動的

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アイリッシュセッター

飼いやすい大型犬

アイリッシュセッターにクールなイメージを持つ方も多いと思いますが、実際はフレンドリーで子どもっぽい性格です。精神的な成熟が遅いものの、知能はとても高いのでしつけで苦労することはないでしょう。
ただし感受性が強いので、しつけの際は罰を与えたりするようなことはせず、褒めてあげるようにしてください。また、自己主張が強く頑固な面もあるので、早い段階で服従訓練を行うのも良いでしょう。

原産国アイルランド
平均体高オス:67cm前後
メス:62cm前後
平均体重オス:27~32kg
メス:24~29kg
一般的な性格賢い、愛情深い、誠実

イングリッシュセッター

イングリッシュセッターは賢く、穏やかで優しく人懐こい性格です。マイペースで気ままな面があるものの、飼い主への忠誠心が強いため、しつけで困ることはないでしょう。
とてもフレンドリーなので、家族以外の知らない人や他のワンちゃんともすぐに打ち解けて仲良くなってくれます。しかし寂しがり屋で甘えん坊でもあるので、長時間の留守番は極力避け、できるだけ一緒にいる時間を作ってあげましょう。

原産国イギリス
平均体高オス:65~68cm
メス:61~65cm
平均体重25~30kg
一般的な性格友好的、愛情深い、聡明、穏やか

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サモエド

サモエドは古くから人間とともに生活してきた犬種で、その歴史自体が飼いやすさの証といえるでしょう。性格は友好的で穏やか、攻撃的な面もなく飼い主に従順なので、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して飼うことができます。

また、訓練性が高いためしつけもしやすく社交的なので見知らぬ人や犬に対してもフレンドリーなため、初心者にもおすすめです。

原産国ロシア北部及びシベリア
平均体高オス:57cm
メス:53cm
上下3cmの誤差は許容
平均体重オス:20~30kg
メス:16~20kg
一般的な性格友好的、開放的、注意深い、社交的、頑固

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シベリアンハスキー

オオカミのような凛々しい外見と、優しく穏やかな性格とのギャップが魅力な犬種です。
見た目に反して本気の威嚇や噛みつきは滅多になく、飼い主に従順で仲間意識も強いため飼いやすいといえます。しつけがし難いという説もありますが、打たれ強いので根気よく教えてあげれば応えてくれるでしょう。
スキンシップ不足や運動不足はストレスの原因になるので、気を付けてください。

原産国アメリカ合衆国
平均体高オス:53.5~60cm
メス:50.5~56cm
平均体重オス:20.5~28kg
メス:15.5~23kg
一般的な性格友好的、優しい、用心深い、外向的、
従順、熱心

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セントバーナード

セントバーナードは大型犬の中でも特に大きく、超大型犬に属する犬種です。
その大きさから一見すると怖そうに思えますが、性格は至って穏やかでのんびり。セントバーナードを理解すると、体の大きさは怖さから安心感に替わるでしょう。とても賢く従順で、しつけも比較的手間がかかりません。
ただし暑さに弱く、高温多湿な日本の夏は苦手なので、熱中症には注意しましょう。

原産国スイス
平均体高オス:70~90cm
メス:65~80cm
平均体重50~90kg
一般的な性格人懐っこい、穏やか、快活、用心深い

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ビアデッドコリー

ビアデッドコリーは人懐っこく甘えん坊で、飼い主には従順な性格の犬種です。
活発でイタズラ好き、自分勝手に行動するわがままさがある反面、家族以外とも仲良くできる友好的な面も持ち合わせています。

基本的にしつけはしやすいので、根気よくしつけることができれば問題はないでしょう。一度主従関係を築くことができれば、飼い主の言葉に耳を傾けてくれるようになります。

原産国イギリス
平均体高オス:53~56cm
メス:51~53cm
平均体重18~27kg
一般的な性格落ち着きがある、知的、警戒心が強い、
聡明、溌剌

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ラフコリー

ラフコリーは明るく穏やかな性格で飼い主に従順なので、飼いやすい犬種と言われています。記憶力、洞察力が高いためしつけの手間もかからず、学習能力が高く落ち着いているので、初心者の方でも安心でしょう。

もとは群れで行動する牧羊犬だったので、誰かと一緒にいることを好みます。留守番などでひとりになるとストレスを感じてしまうので、できるだけ一緒にいてあげてください。
牧羊犬ということで必要な運動量は多く、その点だけは注意が必要です。

原産国イギリス
平均体高オス:61cm
メス:56cm
平均体重20~34kg
一般的な性格親しみやすい、聡明、穏やか、忠実、
友好的、活動的

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大型犬特有の性質

賢い犬種が多い

そもそも、ワンちゃんは賢い動物ではありますが、その中でも大型犬は特に賢い犬種が多い傾向にあります。
今回紹介する犬種は、どれも賢く穏やかで社交性が高く、従順でしつけやすいこともあり、小型犬や中型犬に比べ、盲導犬や警察犬として活躍している犬種も少なくありません。

食事量が多く体力がある

大型犬は、その体の大きさを維持するためにも、たくさんの食事量を必要とします。
体が小さい小型犬の場合、1日100g以下の個体がいる一方、大型犬の中には300g以上必要な個体も。
また、大型犬は食事量に見合った体力を持ち合わせており、それに比例して必要な運動量も多く、1日1時間程度の散歩では十分とはいえません。

平均寿命が小型犬よりも短い

基本的にワンちゃんは、体のサイズが大きくるにつれ寿命が短くなる傾向にあります。
その理由は明らかになっていませんが、「体が大きい分、内臓に負担がかかるため、病気になりやすい」ことが原因とも言われています。
とはいえ、個体差や環境の差もあるので、飼い方によっては犬種ごとの平均寿命を大きく上回るほど長生きしてくれる可能性があります。

大型犬を飼うときの心構え

飼育スペースの確保

大型犬は、成犬になれば小さくても50㎝以上の大きさに成長します。その大きさから外飼いを選ぶ方もいるかもしれませんが、愛犬のことを思うのであれば家族と一緒に過ごせる室内で飼育するのが理想です。将来どれくらいの大きさになるのかをイメージしておき、あらかじめ余裕のあるスペースを用意しておくと良いでしょう。

十分な広さが確保できる一軒家であればベストです。
アパートやマンションなどの集合住宅になると大型犬を飼える物件はとても珍しいので、現在集合住宅にお住まいでこの先引っ越す可能性がある方は、物件探しがかなり絞られてしまうということを覚えておきましょう。

運動量が多い

大型犬は元が猟犬や牧羊犬だった犬種も多く、1日に必要とされる運動量が小型犬と比べかなり多くなります。
犬種や個体によっても多少の差はありますが、毎日1時間~2時間程度の散歩が必要で、加えて週末には広い公園やドッグランで思いっきり運動させてあげる必要があることも。
また犬種によっては、大きな体重を支える足腰に負担がかかってしまうため激しい運動は好ましくなく、代わりにゆっくり長く歩く運動を取り入れるということもあります。

犬は運動不足になるとストレスを感じてしまい、問題行動や体調不良の原因になってしまいます。そのため大型犬を飼うのであれば、毎日の散歩時間を含めた十分な運動時間を確保する必要があるでしょう。

大きいほどお金もかかる

大型犬は小型犬に比べ身体が大きいので、食費をはじめとした飼育にかかる費用も相応に増えます。食費以外にも、ケージや首輪、ベッド、トイレといったグッズも、サイズに比例して高額に。
そのほか、トリミング代もサイズの大きい犬種ほど高額に設定されていたり、病院での診療代も小型犬に比べ高くなるようです。

小型犬と大型犬の生涯費用を比較すると、数十万~100万円以上の差が生じるともいわれています。

老後の介護が大変

犬も年齢を重ねると、足腰の衰えから寝たきりになり、介護が必要になることがあります。
犬も人間と同様、床ずれをしないようこまめに体勢を変えてあげるほか、自力での排泄が難しくなるためおむつを履かせるなどの介護をしてあげることになるでしょう。

大型犬ともなれば体重20kg以上となるため、介護のための負担は小型犬とは比較になりません。愛犬の介護が必要になる頃にお世話できる体力があるか、飼い主さん自身の年齢も考慮する必要があります。

まとめ

日本では小型犬ほどの認知度はありませんが、今回紹介した犬種をはじめ大型犬の多くは穏やかな性格と知能の高さを兼ね備えた、パートナーに相応しい犬種といえます。

ただし、体が大きく力が強いので、興奮すると手が付けられなくなることも。万が一を避けるためにも、しつけはしっかりと行う必要があります。
今回の内容を参考に、ご自身の好みや生活スタイルに合った犬種を探してくださいね。

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